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Jun 06, 2006

監督の女の好み、バレバレです(苦笑)【アンジェラ】

Ang1

リュック・ベッソン、6年ぶり自らメガホンを取った「アンジェラ」を見た。

ここ数年、リュック・ベッソンの名前を見るのは、脚本か制作か。しかも作風もすっかりエンタメ系というか、メジャー系になってしいまい、初期作品のファンとしては、物足りなさを感じざるを得なかった。

大好きなブーブー(車)を題材にした「Taxi」シリーズ、そして現在Part2が公開中の「トランスポーター」。
何を血迷ったか、ジェット・リーにお熱をあげて撮らせた「キス・オブ・ザ・ドラゴン」に「ダニー・ザ・ドック」。
決定的にダメ出ししたのは、広末涼子、ジャン・レノの「WASABI」。
これはホントにヒドかった。見てて広末涼子に痛々しさを感じたほどだった。
「WASABI」を見て、地位と名誉を手に入れたリュック・ベッソンは、つまんなくなってしまった…と涙したものである(苦笑)

もともと私は初期の作品「サブウェイ」('84)、「グラン・ブルー」('88)、「ニキータ」('90)が大好きだった。やっぱ永遠の名作に挙げたいのは「レオン」('94)だね。今でもDVD見るたびに、スティングの歌聞く度に、涙するほど。

何がきっかけだったか…。
やっぱ「フィフスエレメント」('97)から作風がガラっと変わったかな。
ハリウッドに身を置いたから? それとも女に狂ったからか?

あくまでも個人的見解だが、ミラ・ジョヴォヴィッチにお熱を挙げてから、この人はダメになりました。結婚までして、「ジャンヌ・ダルク」('99)まで撮ってやったのに、ミラったら、知名度ある旦那(ベッソン)のおかげで一気にメジャーになったとたん、あっさり旦那を捨てたからねぇ。それがきっかけか? 6年間もメガホンを取らなかったんだから、相当トラウマになってたんじゃないだろうか?(笑)

Ang2

さて、前置きが長くなったが現在公開中の「アンジェラ」。
全シーン、モノクロで撮影されている。
パリを舞台に、とても神秘的な、ファンタジー&ラブロマンス作品である。

借金で首が回らなくなり、橋の上からセーヌ河へ飛び降り自殺をしようとした男アンドレ(ジャメル・ドゥブース)。ふと横を見ると突然現れた美女。
透けるような白い肌に神々敷く輝く金色の髪。
細く、長く、滑らかな曲線を描く肢体を持つ、美しい人アンジェラ。
「あなたと同じことをする」
いきなりそう告げると、彼女はセーヌ河へ飛び込んだ。
「死なせたくない!」その思いで河へ飛び込むアンドレ。
それは、今までアンドレが経験したことのない、無垢で純粋な感情だった…。

突然現れた謎の美女と、ブ男アンドレのたった48時間の物語。
人を愛する、自分を愛するということを初めて学び、とまどいをかくせないアンドレ。そんな彼を優しく見守るアンジェラ。

Ang3jpg

【ここからネタバレ】

すごくいい話です。
正直、私も泣きました。
でもラストがね、あれはやっちゃいけない。
なぜ、アンジェラに羽を生えさせちゃうかなぁ。
そしてアンドレにしがみつかせちゃうかなぁ。
高まった感情が、あのシーンで一気に興醒め。
天使を描きたいのなら、ヴェンダースの「ベルリン・天使の詩」を見ろ!
(そういえば、ブルーノ・ガンツはマツケンと共演か…)

アンジェラ役のリー・ラスムッセン、グッチのモデルとして有名です。
そう、モデル出身、長身の美人といえば…ミラ・ジョヴォビッチ。
リュックよ、アンタはまだ懲りてないんだね(苦笑)
監督の好みのタイプ、バレバレです。
アンジェラ見てて思いましたよ、「フィフス・エレメント」のミラを彷彿とさせるじゃないですか。

私なりの結論として…
アンドレは監督自身なんです。ズングリムックリのブ男は、長身の美女がお好み。
6年ぶりに撮った映画は、結局自分好みの女を使って、アンドレという役を通して自分と彼女のラブストーリーを作っちゃったんです。

はぁ…。
やっぱりあのころのリュック・ベッソンはもういない。
私が好きだった、リュック・ベッソン作品は、きっともう見ることができないのだろう。

さよならリュック。
どうぞ勝手に、また長身美人の映画を作ってください。
多分もう、見に行かないから…(涙)


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Comments

コメント&トラックバックありがとうございました。
確かに今公開している「アンジェラ」や「トランスポーター2」を見ると、リュック・ベッソンの「趣味」ってよくわかりますよね。
あえて小品を監督作に選んだリュック・ベッソンのしたたかさも買いです。

Posted by: まつさん | Jun 11, 2006 at 12:51 PM

>purple in satoさん
コメントありがとうございます。
あまり期待してないつもりだったんだけど、どっかで過度に期待しすぎてしまったのかなぁ。
もともと好きな監督だっただけに、昨今の活躍に落胆している次第です(苦笑)。
ま、これも時代の流れなんでしょうが…。

>えきめんさん
コメントありがとうございます。
ラストのシーン、すごく良かったという方もけっこういらっしゃいますね。賛否両論ですね(笑)
私も、灰皿までは許せたんですけど…(苦笑)

>冨田さん
ご理解ご配慮、有り難うございます。
>>儲けるだけに徹してしまった落武者…
うーむ、なんたる的確なご意見。そうなんですよね、アート性を追求しろとはいわないけど、あからさまな儲け主義に走り、自分好みの女を出すエゴを感じてしまったわけです(苦笑)といいつつ、もっと気軽に楽しんでみればよかったかな、監督にたいして厳しすぎたかな…などとちょっと後悔もしています(笑)

>たろさん
コメント、TBありがとうございます。
映画の雰囲気と一体感があったというのは、すごくわかります。
リー・ラスムッセンの無垢で、ピュアな雰囲気がすごくよかったと思いました。

>kossyさん
コメントありがとうございます。
>>また捨てられたらどうなるんだろ…
また、好みのモデルを探すんですよ、きっと(笑)

>Prismさん
コメントありがとうございます。
「レオン」を期待している人、多いんですか。
個人的には、そこにこだわってるわけじゃないんですけどね(笑)

Posted by: Boh | Jun 08, 2006 at 03:37 PM

>purple in satoさん
コメントありがとうございます。
あまり期待してないつもりだったんだけど、どっかで過度に期待しすぎてしまったのかなぁ。
もともと好きな監督だっただけに、昨今の活躍に落胆している次第です(苦笑)。
ま、これも時代の流れなんでしょうが…。

>えきめんさん
コメントありがとうございます。
ラストのシーン、すごく良かったという方もけっこういらっしゃいますね。賛否両論ですね(笑)
私も、灰皿までは許せたんですけど…(苦笑)

>冨田さん
ご理解ご配慮、有り難うございます。
>>儲けるだけに徹してしまった落武者…
うーむ、なんたる的確なご意見。そうなんですよね、アート性を追求しろとはいわないけど、あからさまな儲け主義に走り、自分好みの女を出すエゴを感じてしまったわけです(苦笑)といいつつ、もっと気軽に楽しんでみればよかったかな、監督にたいして厳しすぎたかな…などとちょっと後悔もしています(笑)

>たろさん
コメント、TBありがとうございます。
映画の雰囲気と一体感があったというのは、すごくわかります。
リー・ラスムッセンの無垢で、ピュアな雰囲気がすごくよかったと思いました。

>kossyさん
コメントありがとうございます。
>>また捨てられたらどうなるんだろ…
また、好みのモデルを探すんですよ、きっと(笑)

>Prismさん
コメントありがとうございます。
「レオン」を期待している人、多いんですか。
個人的には、そこにこだわってるわけじゃないんですけどね(笑)

Posted by: Boh | Jun 08, 2006 at 03:35 PM

TB&コメントありがとうございます!
ハイ!仰るとおりでご尤もなご意見だと思いますです。
まぁ~、本作に関してはもともと期待をせずに鑑賞したりしたもので…
及第点といっても私的なギリギリなラインだったりするのですよ。
何故モノクロだったのか?相対的な位置づけだったのかなぁ。実はアンドレとアンジェラは対を成していて一人では不完全だったのでは?何て勝手に思い込んだりしたもので…てへ。
ベッソンのナルシチズム全開な感が多分にあったのは否めませんね。
でも、だからこその拘りがあったのかも?なぁ~んて知ったかぶりで失礼しましたぁm(__)m

Posted by: purple in sato | Jun 07, 2006 at 11:07 PM

こんばんは。
TBありがとうございました。
本当にあのラストは無いですよね。
灰皿が空を舞うまでは許せるんですが。

Posted by: えめきん | Jun 07, 2006 at 09:54 PM

 トラックバック、コメント、ありがとうございます。不適切な評論なんてありません。私はいただいたコメントを削除するような事は一度もやったことのない人間なので、ご安心下さい。
 私は高得点を付けましたが、言われるとおり、確かにリュック・ベッソンの才能は消えたと思います。「レオン」が人生の最高潮だったのではないかと思っています。才能は燃えつくしたのに、ハリウッドに行ってしまいました。
 私は、これをどう観たのか・・・「TAXIシリーズ」などの製作、脚本だけに徹していたリュック・ベッソンは、儲けるだけに徹してしまった落武者だと考えていて、しかし、まだ自分で撮りたいものがあった。それは、生まれ変わった、歳を重ねた新しい監督だと感じたのです。私としては心地よい映画でした。天才は過去のものになったけれども。
 しかし、読ませていただくと、こういう評論もよく理解できます。楽しく興味深く読ませてもらいました。ありがとうございました。  冨田弘嗣
 

Posted by: 冨田弘嗣 | Jun 07, 2006 at 02:38 AM

こんばんは。
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメント&トラックバックのお返しを失礼致します。

この作品は、物語展開や作風から多くの人に受け入れられない印象はありますが、僕は、リー・ラスムッセンさんとジャメル・ドゥブーズさんの的確な演技と映画の独特の雰囲気との一体感が良かったと思いました。

また遊びに来させて頂きます。
ではまた。

Posted by: たろ | Jun 06, 2006 at 07:56 PM

TB、コメントありがとうございます。
まさしく監督の好み炸裂の映画でした。
やはりあの男は自分の投影なんでしょうね~
ラストをあんな風にするなんて、
もう幸せな気分に浸っているのかもしれません。

また捨てられたらどうなるんだろ・・・

Posted by: kossy | Jun 06, 2006 at 06:48 PM

TB&COMありがとうございました。

FC2ブログと、ココログの相性が悪いらしく、
TBを打っても反映しないようです。
URLで失礼します。

この映画を見た人の多くは、
『レオン』を期待しているようですね。
また、素晴らしい映画を作って貰いたいものです。

Posted by: Prism | Jun 06, 2006 at 05:47 AM

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