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Aug 18, 2007

敗者三部作最終章【街のあかり】

哀愁という言葉をカタチにしたら、きっとこの映画になるはず……。
フィンランドの巨匠(?)アキ・カウリスマキ監督最新作『街のあかり』を見てきました。

Aki1

私とアキ・カウリスマキ監督との出会いは、「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」。ジョニー大倉真っ青の、ものすごいリーゼントと、ものすごくとんがったクツをはいている実在のロック・グループの映画をつくりました。この映画を観て、すっかりカウリスマキが描く独特の世界観のファンになったのです。

浮き雲』では失業を、『過去のない男』ではホームレスを、そして「敗者三部作」最終章『街のあかり』では孤独を描いているとのこと。
そういえば、どの映画もしおれた感じがする中年の男女が主役の映画です。

今回は、どんな敗者が主役かというと……

【ストーリー】
友情にも家族の愛情にも恵まれず、1人で孤独に生きる夜警員の男コイスティネン(ヤンネ・フーティアイネン)。ある日、彼はマフィアの男とその情婦ミルヤ(マリア・ヤンヴェンヘルミ)の策略により、ショッピングセンターの宝石を強奪した罪をなすりつけられてしまう。しかし、ミルヤの愛を信じるコイスティネンは……。 (シネマトゥデイ)

Aki2


主役のコイスティネンってのが、これまたしおれた男でして(苦笑)。
夜間警備員だけど、独立して警備会社を設立し、自分をバカにしてきた上司や同僚に、アッといわせてやる! と無謀とも思える野望を抱いている男です。そんなコイスティネン(長い名前だなぁ)に忍びよる陰……。
もしかしたら美女、という設定で登場しているのかもしれませんが、ミルヤという女が、あまり美しくないというか……額に深く刻まれたシワ、ちょっとアヒルっぽい唇、目が小さくて鼻がデカい。そんなミルヤに惚れてしまったコイスティネンの悲しいお話です。でも本当は、密かにコイスティネンに思いを寄せているんだけど、気づいてもらえないホットドック屋のアイラの、恋物語なのかもしれません。

Aki3


こんな悲しいお話ですが、アキ・カウリスマキ監督が描く世界観は、フィンランドなんだけど「昭和ノスタルジィ」を感じてしまうのです。なんなんだろう…。フィンランドといえば、ケータイ電話大手のノキアをはじめとする、IT国なんだけど、カウリスマキが描くフィンランド(ヘルシンキ)は、古き良き…的雰囲気を醸し出しています。それがすごくいいんですわ。


ストーリーの善し悪しを評するのではなく、カウリスマキがつくりだす「昭和ノスタルジィ」の世界に浸るために、映画を見に行っています。


それにしてもこの映画、びっくりするような終わり方です。
えっ? ここで終わるの? こんな終わり方なの? 消化不良おこすぅぅぅ!
そんな映画ですが、一度カウリスマキの世界を味わってみてください。
ハマれば、抜け出せなくなりますよ(笑)


■街のあかり(原題:原題 LAITAKAUPUNGIN VALOT)
■監督:アキ・カリスマキ
■出演:ヤンネ・フーティアイネン 、マリア・ヤンヴェンヘルミ 、ほか
■フィンランド/ドイツ/フランス 2006年

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Comments

「シッコ」にトラバありがとうございます。骨董店主に勧められ「過去のない男」とこの映画鑑賞しました。

Posted by: hitomi | Sep 11, 2007 at 06:38 PM

>猫さん
コメント有り難うございます。
「マッチ工場の少女」まだ見てないです。
早速TSUTAYAへ行ってきます。情報有り難うございます〜

Posted by: Boh | Aug 19, 2007 at 12:53 AM

こんにちはTBありがとうございました。
アキは 私のオススメは
「マッチ工場の少女」です。敗者三部作とは
一風変わった作風です。
未見でしたら ぜひお試しください♪

Posted by: | Aug 18, 2007 at 01:44 PM

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