怒涛の一週間【クライマーズ・ハイ】
あれから23年経ちました。
乗客乗員542名。
生存者4名。
死亡者数540名。
世界最大、最悪の航空機事故が起きたのは1985年8月12日。
羽田発JAL123便大阪行きは、群馬県御巣高山に墜落。
この忌まわしい事故の記憶は、いまだに薄れることがありません。
【ストーリー】
群馬県、北関東新聞社。地元が現場となったかつてない大事故の全権デスクに任命された悠木(堤真一)。
記者として一大スクープを扱う興奮を禁じ得ない一方で「新聞は命の重さを問えるのか?」という命題を突きつけられる。
混乱する現場、妬みや苛立ちに激昴する社内。加熱する全国紙との報道合戦。
異常な熱気に包まれる中、必死にもがき信念を貫き通そうとする悠木は、あるスクープをめぐって究極の選択を迫られることになる……。
「クライマーズ・ハイ」の原作者・横山秀夫氏は自身もかつて地方紙(北関東新聞のモデルとされる上毛新聞)の記者で、実際に当時遭遇した日航機墜落事故の取材をもとにして書かれた作品です。
主人公悠木を演じる堤真一をはじめ、境雅人、田口トモロヲ、高嶋政宏、遠藤憲一、山崎努と豪華出演陣。
男くさーい新聞社という戦場で、一刻一秒を争いニュース原稿を入れる記者たちの熱意は、観客に熱いほど伝わってきます。
特に85年、まだケータイもPCも普及していない時代。
現場から編集部に連絡を入れるのも、民家から電話を借りたり、公衆電話を使ったり。
書いた原稿もFAXではなく、電話で口頭で読み上げて伝えています。
今ならケータイはもちろんのこと、書いた原稿をモバイルですぐに送信すれば1分とかかりません。
アナログな時代の新聞記者たちが、どれだけ命をかけて原稿を書き上げてきたのか、初めて知りました。
事故当日、一番最初に現場に足を踏み入れた佐山(境雅人)が、ドロドロになって帰社してきた様は、まるで死人のよう。それだけ地獄絵図を見てきた緒tここが背負ったものの大きさ、悲しみの深さが境雅人からオーラのように伝わってきました。
事故当時、まだ中学生だった私は、その悲惨な現場をテレビや雑誌で見ることはあっても、リアルに感じることはありませんでした。
もちろん、この映画も決してリアルなものではありません。しかしながら、100%ではないにしろ、リアルなものを感じずにはいられませんでした。
映画を見るまえに、原作本を読んだのですが、小説の方が話が悲惨でした(事故とうことだけではなく)。
事故発生からの一週間を描いた作品ですが、これだけのスケールのものを、2時間ちょっとにとてもよくまとまっていると思います。
むしろ、原作のラストより映画の方がずっと納得いくラストでした。個人的に、原作より映画の方が良いというパターンは非常に珍しいです。
監督は同じく堤真一主演「魍魎の匣」で監督を務め、自身も「ラスト・サムライ」俳優デビューをしている原田眞人。
タイトルになっている「クライマーズ・ハイ」とは登山時に興奮状態が極限まで達し、高さへの恐怖感が麻痺してしまう状態をいいます。物語は85年の事故当時と現代とがオーバーラップしながら進んでいきます。どっちの意味でも、「クライマーズ・ハイ」というタイトルは、素晴らしいと思います。久々、男の戦場、熱い見応えのある映画を見ました。
それにしても、ここ数年、堤真一は次々といい映画に出ていますね。
次回作はフジテレビ系で大ヒットした「ガリレオ」の劇場版、「容疑者Xの献身」で湯川教授と対決する石神哲哉を演じるそうです。
こちらも今から楽しみですね!
■クライマーズ・ハイ
■監督:原田眞人
■出演:堤真一、境雅人、高島政宏、尾野真千子、山崎努ほか
■2008年 日本 145分
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» 「クライマーズ・ハイ」試写会 [ITニュース、ほか何でもあり。by KGR]
神保町、一ツ橋ホールでの開催。
開場ギリギリに行く予定が5分前に到着。
少し並びで待つ。
8割方の入りだった。
予告もあった「ランボー、最後の戦場」「ブラインドネス」「ホットファズ」
「僕の彼女はサイボーグ」
映画は実録もので、例の日航機墜落事件をあつかった地方新聞の記者の物語。
堤真一、堺雅人、尾野真千子、高嶋政宏、山崎努、遠藤憲一、田口トモロヲ。
***
2005年夏、新聞記者の悠木は、土合駅を降り、
親友と果たせなかった約束の谷川岳に彼の息子と登るために移動する。
時はさかのぼって、... [Read More]
Tracked on Jun 19, 2008 at 03:04 PM
» 「クライマーズ・ハイ」試写会、感想。 [Beinthedepthsofdespair]
上映時間は、145分の長尺。 1985年に御巣鷹山に墜落したジャンボジェット機、それを追う地元の一地方新聞社で働く彼らの、葛藤を描いた作品です。ジャーナリズムとは如何なる物か?を問うている作品かと。 新聞社だって、一企業、収入がなければ、成り立たない。...... [Read More]
Tracked on Jun 19, 2008 at 03:14 PM
» 『クライマーズ・ハイ』 [ラムの大通り]
----ゴールデンウィークも、
もう残りあと2日。
今日の邦画は?
「『クライマーズ・ハイ』。
今年観た日本映画の中では
『アフタースクール』と並ぶぼくのオススメだね」
----監督は原田眞人だよね?
「うん。この監督は
他の人には決してマネできないハリウッド仕込みの手法を駆使して、
彼独自のエンターテイメント世界を生み出す。
と言っても、その昔、
デビュー作『さらば世界の友よインディアンサマー』で
原田監督にインタビューしたときは
『あまりエンターテイメント、エンターテイメントと言わない方がいい... [Read More]
Tracked on Jun 19, 2008 at 07:38 PM
» クライマーズ・ハイ [レンタルだけど映画好き]
試写会にて鑑賞
命を追った、あの夏。
1985年8月12日
御巣鷹山に日航機墜落、死者520名―。
走り、叫び、書いた。
新聞記者たちの激動の一週間
2008年 日本 7月5日公開
監督 原田眞人
出演 堤真一/堺雅人/尾野真千子/高嶋政宏/山崎努/遠藤憲一/田口トモロヲ/堀... [Read More]
Tracked on Jun 19, 2008 at 08:52 PM
» クライマーズ・ハイ 試写会@九段會舘 [ネット社会、その光と影を追うー ]
1985年8月12日。群馬県の御巣鷹山にJAL12 [Read More]
Tracked on Jun 20, 2008 at 11:43 PM
» 「 クライマーズ・ハイ (2008) 」 [MoonDreamWorks★Fc2]
【クライマーズ・ハイ】2008年7月5日(土)公開
監督 ・ 脚本 : 原田眞人
... [Read More]
Tracked on Jun 22, 2008 at 12:13 PM
» クライマーズ・ハイ [まぁず、なにやってんだか]
昨日、九段会館の「クライマーズ・ハイ」の試写会に行ってきました。
原作者の横山秀夫氏が日航機の墜落現場を取材して書いた作品だという情報しか知らずに試写会に行ったので、すっかり全部実話だと思ってしまいました。フィクションだったんですね。臨場感あふれるカメラワークで、私も北関東新聞社の一記者になったような気持ちで観てしまいました。
悠木(堤真一)が采配をまかされて、キビキビと仕事をこなすところはかっこよかったですねぇ。
オンとオフの対比がうまかったです。
新聞社の他の社員のキャラクターがはっ... [Read More]
Tracked on Jun 27, 2008 at 05:13 PM
» クライマーズ・ハイ・・・・・評価額1600円 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
原田眞人は日本映画史においては、かなり特異な映画作家であると思う。
若くして米国を拠点に評論活動を開始し、やがて「さらば映画の友よ ... [Read More]
Tracked on Jun 30, 2008 at 12:42 AM
» クライマーズ・ハイ [象のロケット]
1985年8月12日。 群馬県御巣鷹山にJAL123便墜落。 死者520名。 世界最大で最悪の単独航空機事故発生。 地元紙の航空機事故全権デスクを任されたのは、組織から一線を画した遊軍記者だった。 モラルとは? 真実とは? 新聞は命の重さを問えるのか? 信念を通そうと必死にもがく、新聞記者たちの濃密な日々の記録。 実話にもとづくヒューマンドラマ。... [Read More]
Tracked on Jun 30, 2008 at 06:46 PM
» 「クライマーズ・ハイ」 チェック、ダブルチェック [はらやんの映画徒然草]
「クライマーズ・ハイ」とは登山時に興奮が極限状態にまで達し、高さへの恐怖心がなく [Read More]
Tracked on Jun 30, 2008 at 09:10 PM
» クライマーズ・ハイ [Memoirs_of_dai]
真実は闇の中
【Story】
1985年8月12日、乗員乗客524名を乗せた日航機123便が、群馬と長野の県境に墜落、その一報が北関東新聞社に入る。編集部... [Read More]
Tracked on Jul 02, 2008 at 06:58 AM
» クライマーズ・ハイ [UkiUkiれいんぼーデイ]
JUGEMテーマ:映画
2008年7月5日 公開
今日のブログ一面でやらせてください!!!
うぉ〜っ!良かったですよぉ〜♪
久しぶりにスクリーンにのめり込みましたねぇ。
1985年8月12日
この日は、よく晴れた真夏の日ざしが照り返す暑い日だったのを覚えています。
この前日に私は原付バイクを購入し、この日はそのバイクで初めて仕事に出かけたので記憶に残っています。
夜、帰宅するとTVではどこも全てこのニュースでした。
あれから23年・・・
... [Read More]
Tracked on Jul 05, 2008 at 05:37 PM
» クライマーズ・ハイ(2008年) [勝手に映画評]
『半落ち』などの警察小説で有名な横山秀夫が原作。1985年8月12日のJAL123便墜落事故をベースに、事故現場となった地方新聞社の記者たちの1週間が熱く描かれています。
あのJAL123便墜落事故の事は、良く覚えています。夜中までテレビにかじりついて報道を見ていました。夏休みだったから良かったですが、翌日は完全に寝不足でした。坂本九さんや、阪神タイガースの球団社長など著名人が多数犠牲になったことも、事故の衝撃に輪を掛けましたね。あの年、阪神タイガースは発奮して、優勝しました。
ベースとなってい... [Read More]
Tracked on Jul 05, 2008 at 05:46 PM
» [映画『クライマーズ・ハイ』を観た] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』]
☆日航123便墜落事件は、私が社会の動向に興味を持ち始めた高校生の頃に起こった大事件だったので、非常に記憶に残っている。
川上慶子ちゃんや与圧隔壁なんて言葉が、すぐに思い出される。
後に、阪神大震災が終わった後に、サブカル系言論者が「<終わらない日常>が終わった」と語っていたが、私にとって日航機墜落事件は、「<終わらない日常>などはない」と言うことを既に教えてくれていた。
当時、バンドブームで、パンクバンドを組んでいた友人が、即興で「日航機墜落」などと言う不謹慎な楽曲を作っていたものだ・・・。... [Read More]
Tracked on Jul 06, 2008 at 10:23 AM
















Comments
初めまして。先日「クライマーズ・ハイ」スレッドにTB頂き、こちらからもお返ししましたが、反映されておらず、機能しなかったかもしれないので、とりあえずURL欄に当スレッドURLを記入の上、コメントさせて頂きました。
Posted by: Autumnroom | Jun 21, 2008 at 10:26 AM