今までありそうでなかったジャッキー・チェンとジェット・リーの共演。
ジャッキー・チェンは香港出身。
ジェット・リーは北京出身。
同じ中国人ですが、香港と本土の人とでは全然違います。まず言葉が違います。
ジャッキー・チェンはどちらかというとコメディー路線。
ジェット・リーはどちらかというとシリアス路線。
同じカンフー映画でも、タイプが全然違います。
その2大カンフー・スターが「ドラゴン・キングダム」という作品で共演しました。

【ストーリー】
カンフーマニアで、孫悟空を夢見る17歳のジェイソン(マイケル・アンガラノ)。ある日チャイナタウンでギャングに追われた彼は、次の瞬間古代中国のとある村で目を覚ます。大酒飲みの男ルー・ヤン(ジャッキー・チェン)に危機を救われたジェイソンは、やがて白馬に乗ったサイレント・モンク(ジェット・リー)に出会い……。(シネマトゥデイ)

ストーリー的には、かなりツッコミどころ満載です。
古代中国だっちゅーに、なぜにみんな英語ペラペラよ? とか、オイオイあんたが孫悟空かよ! などなど。そもそも話の本筋が「如意棒を本来の持ち主(孫悟空)に返す」ためのロード・ムービーなんですね。ちょっと痛いなぁ(苦笑)
まっ、ツッコミどころ挙げたらキリがないですし、アメリカが作ったカンフー映画ですから、いいんです!(笑)

とはいえ、カンフーシーンはスゴイです。
なにせ2大カンフー・スターですから。
互いの正体がわからず、ジャッキーとジェット・リーが拳を交わすシーンがあるんですが、対照的な2人のカンフーに圧倒されます。
まずジャッキーは、彼の映画の中で最も愛されているといっても過言ではない「酔拳」です。酔えば酔うほど強くなる……千鳥足だけどムチャクチャ強いあの酔拳で戦ってくれます。ファンにとっちゃ、それだけで大満足!
一方ジェット・リーはさすが中国全国武術大会で5年連続優勝しただけあります。美しい少林寺拳法を披露しています。いつみても身体のキレがすばらしい!
この2人のカンフーシーンの迫力は圧倒されます。まるでドラゴンボールの天下一武道界のようです。
しかし、ちょっと残念だったのが効果音。本場香港のカンフー映画(主にジャッキー映画)では、拳と拳が当たる時の効果音が「バシン、パシン」と渇いた感じの音なんですけど、本作では「ドスン、ドスン」という重量感のある音で、ちょっとイメージと違うんですよ。ジャッキー映画で育った世代としては、もうちょっと本場カンフー映画の良さを忠実に守って欲しかったかなと(笑)

良い意味でも、悪い意味でもこの映画はいろんな要素を取り込みすぎたように思います。
単純なストーリーなんですけど、「酔拳」「少林寺」はもとより……
「西遊記」
「ベスト・キッド」
「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」
「グリーン・ディステニー」
を足して割ったような(笑)
こういうストーリーの方が、アメリカ人にとってわかりやすいのかもしれないですね。
いろいろ御託を並べましたが、香港映画ファン、ジャッキー・チェン好きとしては、結構満足度の高い作品でした。ハラハラ、ドキドキ、迫力のアクション! 1時間45分全くダレない、飽きない痛快活劇ムービーです。
ただ一つ残念なことは……
ジャッキー映画でお馴染みの、エンドロールのNG集がない!
毎回、エンドロールが楽しみなんですけど、ないんですぅ(泣)
ぜひともジャッキー&ジェット・リーのNG集が見たかった。
DVDの特典映像にぜったい入れてくださーい>ジェネオンさん!
■ドラゴン・キングダム(原題:THE FORBIDDEN KINGDOM)
■監督:ロブ・ミンコフ
■出演:ジャッキー・チェン、ジェット・リー、マイケル・アンガラーノほか
■2008年 アメリカ 105分
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