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August 2008

Aug 31, 2008

クリスが最後に見たものは……【イントゥ・ザ・ワイルド】

俳優・監督しても活躍しているショーン・ペン監督最新作『イントゥ・ザ・ワイルド』を見てきました。

何の予備知識もなく、ただ単にショーン・ペンだから、そんな理由で気軽に見に行ったのですが……こんな壮絶な結末だとは想像だにしませんでした。

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【ストーリー】
1990年夏。ジョージア州アトランタのエモリー大学を優秀な成績で卒業したクリス・マッカンドレスはハーバードロースクールへの進学も決まり、将来を有望視された22歳の若者だった。ところが、ある日、周囲の期待をよそに、クリスは惜しげもなく車を捨て、貯金の全てを慈悲団へ寄付し、クレジット・カードとキャッシュを燃やして、あてのない旅に出る。最終目的地はアラスカ。世界中で大ベストセラーとなったノンフィクション小説をショーン・ペン監督が10年の歳月をかけてついに映画化。2年間に渡る壮大な旅の果てに、この青年クリスがたどりついた幸福とは?

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世の中のしがらみから逃れるため、全てをすてて旅にでる。
若者にありがちな「自分探し」のロードムービーかと思いました。
たしかに、物語前半はその要素が強かったように思います。たどり着いた先々で、いろんな人と出会い、主人公クリスは多くのことを学んでいきます。
また、クリスの人柄の良さもあってか、出会った人たちみんな、クリスのことを好きになるんです。決して世捨て人、根性がひん曲がったひねくれ者じゃない、好青年クリスなんです。


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彼は何を求めてアラスカに行ったんでしょう。
彼は何から逃れたくてアラスカに行ったんでしょう。

映画を見終わったあと、しばらく席を立つことができませんでした。
あまりの衝撃のラスト。クリスにとって、アラスカは幸せを掴むことができた土地だったのでしょうか? 

映画のエンディングに、この物語の本当の主人公、クリス・マッカンドレスの写真が映し出されました。この人がクリスか……そう思ったら涙が出てきました。


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悲しい話なのか、それとも幸せ、達成感のある映画なのかわかりません。
ただ、これが事実に基づいて描かれた映画だということ。その結末は、まぎれもないクリス本人の結末だったのです。

ネタバレになるので詳細は書きませんが、ラストを演じるために主役のエミール・ハーシュは18キロも痩せたそうです。ラストのクリスの目が、未だに忘れられません。あの目は、すばらしい演技だったと思います。
あのとき、クリスは何を見ていたんだろう。
最後のシーンで監督ショーン・ペンは、全てを言い表したかったんだと思います。
それを受け止めるだけ、ワタシ(観客)のレベルの高さを要求されているんだろうな(苦笑)


最後の最後まで、消化不良というか後々まで考えさせられる映画でした。
今でもフッと、自分がクリスだったら、あのときこうしていればクリスは……と考えてしまうことがあります。

ハッピーエンドか否か、それは見た人によって異なる解釈かもしれません。
とても、心に残る作品でした。
とりあえず、現時点で2008年ベスト5に入ります。


■イントゥ・ザ・ワイルド(原題:INTO THE WILD)
■監督:ショーン・ペン
■出演:エミール・ハーシュ、ウィリアム・ハート、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェナ・マローン、キャサリン・キーナー、ヴィンス・ヴォーンほか
■2007年 アメリカ 148分


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Aug 30, 2008

自分探しのヒーロー【ハンコック】

ウィル・スミスってかわいい顔してますね。
ちょっと目と目が離れててサカナ顔。それでもスタイル抜群、出る映画はどれもヒット、歌を歌えばそれもヒット。キレイなヨメさんにカワイイ子供。羨ましいっすよ、そんな勝ち組人生。

そんなウィル・スミスがちょいとかわったスーパーヒーローになった「ハンコック」を見てきました。

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【ストーリー】
超人的能力を持ったハンコック。
日々、ロスの街にはびこる犯罪から市民を守っているのだが……やればやるほど裏目にでて、かえって被害を拡大させたり。いつも酒浸りなもんだから、市民から鼻つまみもん扱いされているハンコック。

ある日、列車事故(?)から命を救ったPRマンのレイ(ジェイソン・ベイツマン)から「命を救ってくれたお礼に、キミをみんなから好かれるヒーローになるよう、プロデュースをしてあげる」と持ちかけられる。

最初はまったく興味を見せなかったハンコックだが、レイの妻メアリー(シャーリーズ・セロン)に会ったとたん、心を入れ替えて頑張る! とレイにその身をまかせることにする。

はたしてハンコックは、市民から愛される本当のヒーローになれるのか?

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と、比較的これまたゆるーいお話です。
特に人類滅亡を企む悪者が出てくるわけでもないし、宇宙から攻撃されるわけでもない。極悪非道な悪者がテロ行為をするわけでもなく、ハンコックの更正ぶりが描かれています。

80年前に、アタマを強打されたことで記憶を失ってしまったハンコック。
自分はいったい何者なのか? なぜ記憶を失ったのか? そんなスーパーヒーローの「自分探し」なのです。

よくありがちなヒーローものではないところが面白いですね。
ただ、最近の映画にありがちな「見せ場シーンは予告全部見せちゃった」感が否めません。笑うシーンや驚くシーン、どうして予告で全部見せちゃうかなぁ、ちょっと残念ですよね。

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ツッコミどころたくさんあります。
ハンコックとメアリーの関係が、この物語の中で一番重要なんですけど、話のつじつまが合わないというか、一体どういうことなわけ? と最後まで疑問解消せず……。ま、そこまで細かいことに拘る必要もないんですけど、やっぱ気になるじゃないですか(苦笑)
納得するカタチでその疑問は解消されぬまま映画が終わってしまったのは残念でしたが、ウィル・スミス見てるだけで満足できるかな(笑)

家族で楽しめる良い映画だと思います。
こういう屈折したヒーローがいてもいいんじゃないかな。


■ハンコック(原題:HANCOCK)
■監督:ピーター・バーグ
■出演:ウィル・スミス、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・ベイトマンほか
■2008年 アメリカ 92分


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これ、南の島のフローネ?【幸せの1ページ】

元祖クール・ビューティーといえばジョディ・フォスターでしょう。
子役のころからスゴかったですが、オスカー女優だし名門イェール大学卒業だし、フランス語ペラッペラだし、才女という言葉はこの人のためにあるといっても過言ではないのでは? それぐらいスゴい女優です。

どうしても「羊たちの沈黙」のイメージから抜けきれない感が否めませんが、本人もそれを意識しているのでしょうか? シリアスからコミカル、またはアクション満載の作品まで幅広いジャンルに出演しています。昨年公開された「ブレイブワン」なんか、迫真迫る演技が印象的でした。愛する人を殺された女性が、復讐にもえる……難しい役どころだと思います。

そんな才女のジョディが……やっちゃいましたよ。
どーしてこんな映画に出ちゃったのかなぁ。もったいない。

ウェンディ・オアーの同名の人気児童書を映画化した冒険ファンタジー「幸せの1ページ」を見てきました。

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【ストーリー】
引きこもりの人気小説家アレックス・ローバー(ジョディ・フォスター)は人気冒険小説を書いています。
世界何十カ国にも翻訳されている超ベストセラー作家なのに、対人恐怖症、極度の潔癖症そして家から一歩も外に出れない引きこもり。
ところがそんなアレックスは新作執筆中なのですが、なかなか筆が進まない。役立つネタ探しのためネットをググっていたところ「南の島の無人島で暮らす科学者ジャック」の記事を目にします。孤島の火山のふもとで暮らすジャック(ジェラルド・バトラー)に興味を持ったアレックスは、ジャック宛にメールを送り執筆のために協力してほしいと頼みます。

その頃、南の島で暮らすジャックは、娘ニム(アビゲイル・ブレスリン)と幸せな生活を送っていました。文明的に利便性の高い生活ではありませんが、自然とともに共存している理想的な生活です。
ある日、新種のプランクトンを採取するために、ジャックは娘を置いて船で旅立ちました。「明後日には戻るから」そうニムに言い残して旅立つジャック。
ところが予定の日になってもジャックは戻ってきません。いつもは無線で連絡を取り合うことができるのに、今回はそれもできない。一体ジャックに何がおこったのか……? 

アレックスと小説のネタ探しでメールのやりとりをしていたのは、ジャックではなくニムでした。
まだ幼い子供、しかも父親ジャックと音信不通になってしまったことを知ったアレックスは、なんとかニムを助けようとします。しかし、彼女自身引きこもりのため家から出ることができません。現地の警察に連絡してもとりあってもらえません。こうなれば自分が直接行くしかない! と決意するのですが……。

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と、まぁ実にゆるーいストーリーです。
もともと児童書の映画化作品ですから、小難しい話ではないのは納得です。しかし、この映画はどういった年齢層をターゲットにしているのかわかりません。若い女性向けとも思えないし、ファミリー向けにも思えない。かといって、ラブロマンス要素もイマイチイだし、ファンタジー要素もイマイチだし。

ジョディのコミカル(?)な演技も話題になっているようですが、あんまりコミカルじゃないんですよ。ちょっと痛々しくて見てらんないかんじ。
正直、どーしてこんな映画に出ちゃったのよ、ジョディったら。と言いたくなるぐらいです。


わざわざキャンペーンのために来日までしたんだけどねぇ。
きっとこの映画コケますよ。
だって、面白くないんだもん(苦笑)
誉める要素、いろいろ考えたんですけどジェラルド・バトラーがかっこよかった、ってぐらいかな。


あと、ニム役のアビゲイルちゃん。
「リトル・ミス・サンシャイン」でオスカーノミネートされてた実力派です。
あのときはまだおこちゃまだったから、身体がボチャポチャしてたのね、と思っていたのですが、まだおこちゃまなようで本作でもポチャポチャしています。とても南の島で育った野生児には見えません。

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子供のころ「南の島のフローネ」というアニメを見ていたんですが、この映画を見てフローネを思い出しました。アビゲイルちゃんには、シミーズ姿で島の中を走り回ってほしかったですね(笑)無人島で暮らすのって大変なんだなぁ〜と子供心に思ったものです。

そして極めつけですた「幸せの1ページ」って邦題、よくないですよ。
このタイトルからのイメージと、映画の内容が全然合ってないんです。このタイトルだと恋愛モードの高い作品かしら? と思うじゃないですか。そもそも原題が「NIM'S ILAND」です。娘ニムの島の話なんですよ。ここからして、この映画は失敗でしたね。とっても残念です。


■幸せの1ページ(原題:NIM'S ILAND)
■監督:マーク・レヴィン、ジェニファー・フラケット
■出演:ジョディ・フォスター、アビゲイル・ブレスリン、ジェラルド・バトラー

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40歳童貞男がスパイになりました【ゲットスマート】

日本じゃ知名度がイマイチなスティーヴ・カレルの『ゲットスマート』を見てきました。
もともと1960年代に放送された「それ行けスマート」というテレビドラマの映画化だそうです。
残念ながら、元ネタのドラマを見たことがないのですが(苦笑)

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【ストーリー】
アメリカ極秘スパイ機関“コントロール”が国際犯罪組織に襲撃され、スパイたちの身元が明るみになってしまう事態が発生。そこでコントロールのチーフ(アラン・アーキン)は、分析官のスマート(スティーヴ・カレル)をエージェントに昇格させ、整形したばかりの美女、エージェント99(アン・ハサウェイ)とコンビを組ませる。(シネマトゥデイ)


スティーヴ・カレルといえば『40歳の童貞男』が一番有名かな?
けっこう好きな映画です。ちょっとさむいけど。
主演のスティーヴ・カレルがいいですね。この人、どの映画を見ても絶対に笑わない。目が怒ってます(笑)それなのにコミカルな演技が光ってます。テンションが高いんだか低いんだかよくわからない、淡々とした演技がツボにハマります。
どの映画も……といっても、今まで見たのはこの映画と「40歳の童貞男」「リトル・ミス・サンシャイン」だけなんですけどね。

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本作はコメディ・スパイ映画だということでだいたいのことは予想できます。

1.基本的には007のパロディ。
2.それほどストーリー性は高くない。
3.敵役はB級俳優。
4.ベタなお笑い。

この要素を含んでいることは間違いなし。
と思っていたらとんでもない!
ここで挙げた1,2,4は予想通りだったんですが、脇役がすごいです。B級だなんて大変失礼を申しましたm(_ _)m

今回の敵役は大物です。
イギリスの怪優テレンプ・スタンプです。
個人的に、この人が大好きでして、老齢にしてあの色気にメロメロです。若い頃はもっと艶々してかっこよかったんですが、枯れたテレンスさまもたまりません。こんな大物俳優を悪役に使うとは……正直驚きました。


329859view017カレ専ド真ん中、テレンス・スタンプ様


そしてもう一人。
ここではネタバレになるので名前をあかしませんが、これまた大物コメディ俳優がカメオ出演しています。
しかも木の中から登場。←の意味、コレだけじゃよくわかりませんよね? でもその通りなんです。木の中から登場します。ほんのちょっとの出演ですが、哀愁ただよう演技に大笑いしました。これからご覧になるかた、ぜひお見逃し無く!


そして主人公のパートナーとなるのが、「プラダを着た悪魔」で一躍トップスターに躍り出たアン・ハサウェイ。相変わらずカワイイです。美容整形して若返った年増のスパイという役ですが、アンが演じるとかわいいですね。かっこいいアクションシーンも頑張ってますよ。同姓からの好感度が高い女優さんだと思います。

329859view010今回はプラダではなくシャネルだそうです。


「HEROES」で一躍アメリカで一番有名な日本人俳優になったマシ・オカも出演。オタクの役です(ピッタリ)。
実は、マシ・オカはスティーヴ・カレルの大ファンだそうで、同時期エディー・マーフィーの作品に出演オファーがあったそうですが、そっちを蹴って本作に出演したとか。それだけの価値ある作品かどうかわかりませんが、「007」でいうところの「Q」的な役割で出てきます。


329859view005意外?でもないか。日本語ペラペラなんですよね。


ま、いろんなご託を並べても始まりません。
こういう映画は、内容ではなく単純に笑えればいいんです(笑)

若干、映画の予告編で主だったシーンが出過ぎてしまった感がありますが、それでもやっぱり面白いです。ツッコミどころ満載ですが、腹の底から笑って楽しめる映画だと思います。


■ゲットスマート(原題 GET SMART)
■監督:ピーター・シーガル
■出演;スティーヴ・カレル、アン・ハサウェイ、アラン・アーキン、ドウェイン・ジョンソン(ザ・ロック)、マシ・オカ、テレンス・スタンプほか
■2008年 アメリカ 110分

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