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October 2008

Oct 21, 2008

男の友情、男の嫉妬、男の世界【レッドクリフ Part1・RED CLIFF/赤壁】

この映画の公開をどれだけ待ち望んだことかsign03
構想18年!
制作費総額100億。監督自ら私財をなげうって製作。
エキストラ1000人。ウマ200頭。
1000箇所以上のCGを駆使して作られた三国志・赤壁の戦い「レッドクリフ」がいよいよ日本で公開されます。


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【ストーリー】
はるか昔の中国で絶大な権力を握る曹操(チャン・フォンイー)は、その兵力にものをいわせて敵国を攻めたてていた。彼の天下統一の野望を打ち砕くため、諸葛亮孔明(金城武)と周瑜(トニー・レオン)はともに協力し、連合軍を結成。だが連合軍の数はわずか6万、片や曹操の軍勢は80万で、その兵力の差は誰の目にも明らかだったが……。(シネマトゥデイ)

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私が知っているジョン・ウー監督が帰ってキター!
ハリウッドに行って『M:I-2』なんか撮ったけど、やっぱりジョン・ウーはアジア映画を撮るべきです! アジア俳優を使って、ジョン・ウーにしか撮れない映画を作るべきなんです。まさにそれが本作『レッドクリフ』といっても過言ではありません。


80年代後半、私が香港映画にハマったのは、香港版フィルム・ノワールとうたわれた「男たちの挽歌」シリーズを見てから。あの頃の香港映画はチカラがありました。なにより、主演をつとめたチョウ・ユンファがめちゃくちゃかっこよかった。あの頃が全盛期だったんだろうな……。


ハリウッドに行って、ジョン・ウーもチョウ・ユンファもパッとしなくなり、とても残念に思っていました。彼ら本来のチカラが全く発揮できてなかったのです。


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『レッドクリフ』はすんばらしい!
まず、ストーリーがしっかりしています。特に三国志に詳しくない人(私を含め)でも十分楽しめます。もしかしたら日本版のみかもしれませんが、映画が始まる前に、ざっと登場人物紹介、三国志、赤壁の戦いのあらすじが紹介されます。それを見れば、とりあえず映画のストーリー展開が把握できます。


次にすんばらしいのは出演者!

周瑜……トニー・レオン
孔明……金城武
曹操……チャン・フォンイー
孫権……チャン・チェン
趙雲……フー・ジュン
甘興……中村獅童

ざっと挙げただけでもイイ男揃い。
アジア映画ファンにとっちゃヨダレもんです(笑)

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この二人のアップ、同時にスクリーンに映し出されるだけで感動。美しい、かっこいい、しびれますぅ!
特に、二人が琴を奏でるシーンは美しかった。
言葉語らずして、互いの思いを伝え合うのです。琴の音が彼等の言葉となり、友情と信頼を築き合うのです。なんとすばらしいことでしょう。IQの高い人同士でなければできない会話です(笑)


イイ男にヨダレたらしてるだけじゃありません。
本作一番のみどころ、曹操軍を迎える連合軍との戦いは圧倒です。
大勢の兵士が波のように押し寄せる迫力あるシーンもですが、個々の武将たちの戦闘シーンもすばらしい。特にジョン・ウー特有のアクションシーンとでもいいましょうか。武器を手にした武将が、敵を倒しまくるシーンは、かつて一世を風靡した「男たちの挽歌」シリーズでチョウ・ユンファが見せた美しい二丁拳銃のガン・アクションを彷彿とさせます。
これほどまでに「戦う」シーンを美しく撮ることができるのは、ジョン・ウーしかいません。

ところで、ジョン・ウー監督といえば白いハトと教会。
激しい戦闘シーンに、あえて平和の象徴白いハトを飛ばせるのがお好きなウー監督です。もちろん、本作でもハト飛びまくり(笑)もう一つの教会ですが、これはウー監督がクリスチャンなので、という話を以前聞いたことがあります。「男たちの挽歌」シリーズでも、必ずといっていいほど教会での戦闘シーンがあります。ニコラス・ケイジ主演「ウィンドトーカーズ」では、わざわざニコラス・ケイジに砂絵を描かせて教会を登場させました。
今回は西暦208年中国が舞台です。一体どうやって教会を出すのか楽しみにしていたのですが……残念ながら、さすがに教会は出てきませんでした。しかし来年4月に公開されるPart2で出るかも?(笑)


ジョン・ウーが三国志を映画化するらしい……という話を聞いて数年経ちました。
その間、キャストの変更が報道されたり、制作費が足りなくなったらしいなどネガティブなニュースが飛び交うたびに心配していたのですが、そんな不安を吹き飛ばすほど、すばらしい出来の映画です。

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現代モノもいいけれど、時代劇もソツなくこなすトニー・レオンheart04

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すっかりオトナの男になった金城くんheart04


三国志が好きな男性も、イイ男たちが好きな女性も、みなさん満足する作品だと思います。
今年一番といっても過言じゃないかも……。

最後にひとつ。
ハリウッドに渡ってからサッパリdownなチョウ・ユンファ。
なぜユンファは「レッドクリフ」を降板したのでしょう。
当初、劉備役にチョウ・ユンファが決まったそうですが、その後周瑜役に変更されました。一方、周瑜役のトニー・レオンは当初、諸葛孔明役だったそうです。ところが他の映画の撮影と重なったため、トニーが降板し、金城くんが孔明役になったのですが、チョウ・ユンファが降板! そこでジョン・ウーがトニーに頼み込んで周瑜役に復帰してもらった、と以前報道がありました。


実際映画を見て、なぜここにチョウ・ユンファがいないのか? 不思議でなりませんでした。
あれだけいい映画を作ってきたジョン・ウーとユンファがまたタッグを組んだら、どんな素晴らしい映画ができていたか……。「ドラゴンボール」で亀仙人のじっちゃんをやるよりも、中国人なら三国志に出てほしかった。もう、ユンファはダメなのかもしれない……と思わざるを得ない状況です。

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11月に公開されるのはPART1、続編は来年4月公開だそうです。
作ったはいいが、あまりの長さに前編・後編と分けたそうです(まるで「キル・ビル」じゃん)。
後編公開まで半年近く。やっとこ登場人物の名前と顔を覚えたのに、半年経ったら忘れてしまいそうです(笑)


■レッドクリフ(原題:RED CLIFF/赤壁)
■監督:ジョン・ウー
■出演:トニー・レオン、金城武、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、中村獅童
■2008年 アメリカ/中国/日本/台湾/韓国 145分


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Oct 14, 2008

【訃報】ギョーム・ドパルデュー享年37歳

フランスを代表する俳優の一人、ジェラール・ドパルデューの息子で同じく俳優のギョーム・ドパルデューが肺炎のため亡くなった。享年37歳。

とても父親の血を引いているとは思えないほど、若い頃は美しい青年でした。
私が見たのは彼のデビュー作「めぐり逢う朝」('91)とレオス・カラックスの「ポーラX」('99)。

特に「ポーラX」は鬼才レオス・カラックス作品だけあって、難解、というか理解不能な作品だったことを鮮明に覚えています。なによりもキョーレツだったのは、当時56歳だったカトリーヌ・ドヌーヴ様のヌードを見たこと(苦笑)どうも私は体質的にレオス・カラックスはダメっぽい、と判断せざるを得なかった作品でした(苦笑)


亡くなったギョーム・ドパルデューは、父親に反抗して波瀾万丈な人生を送ったそうです。
麻薬で繰り返し逮捕されたり、96年に起こしたバイク事故では右足を切断したり。2004年に出版した著作では、父親のことを「つまらない薬を演じて才能を無駄にしている」と批判をしていたそうです。


父親の存在があまりにも大きかった故、それを乗り越えることができなかったんでしょう。
才能ある俳優だったたけに、残念でなりません。

ご冥福をお祈りいたします。

ポーラXポーラX
レオス・カラックス


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めぐり逢う朝めぐり逢う朝
ジェラール・ドパルデュー, ミシェル・ブーケ, ギョーム・ドパルデュー, アラン・コルノー


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Oct 13, 2008

天才数学者 vs 天才物理学者【容疑者Xの献身】

テレビドラマも高視聴率を納めた『ガリレオ』の映画版。
原作は本作で直木賞受賞した東野圭吾の同名小説『容疑者Xの献身』。
主演はもちろん福山雅治、柴咲コウ。


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自他とも認めるミーハーではないこのワタシが、カネを払ってまで見たいと思ったイイ男、それは福山雅治!(笑) ま、それもありますが東野圭吾ファンでもあり劇場に足を運びました。


【ストーリー】
惨殺死体が発見され、捜査に乗り出した内海刑事(柴咲コウ)と上司である草薙(北村一輝)。捜査を進めていくうちに浮かび上がった容疑者は、被害者の元妻・花岡靖子(松雪泰子)。ところが靖子には完璧なアリバイがあり、捜査が行き詰まる。そして靖子の隣人が湯川と同じ帝都大出身である石神(堤真一)であることを内海は知る。
その石神とは、天才・湯川学が「ボクが知る限り、唯一の天才」と評するオトコだった。
この事件の陰に、石神の存在を感じた湯川は、事件の真相をつきとめるため……。


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ホレボレするほどイイ男やのぉ。

月9放送時から毎週欠かさず見てきた「ガリレオ」。番組最終回に見た映画版の予告を見たときから、この映画の公開を待ち望んでいました。もちろん福山を見たいというのもありましたが、東野圭吾ファンでもある私としては、あの直木賞受賞作が映画化! それだけで期待度も高まりました。

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テレビ版の湯川教授は感情を表にださず、つねにクール。そんな湯川先生の人間味あふれる一面がこの映画では描かれています。
しかし、この作品、実は主役は湯川先生ではなく数学者・石神なのです。
人生に絶望し命を絶とうとしていたとき、偶然であった靖子親子。隣の部屋から聞こえてくる、親子の幸せそうな日常の声に石神は癒され、命を救われたのです。その親子の幸せを脅かす存在だった元夫・富樫(長塚圭史)を殺してしまった靖子親子を助けるために、石神はその天才的な頭脳をもって親子に完璧なアリバイを与え、捜査の目を各欄したのです。


どうも東野圭吾の作品は『秘密』以降、ラストは泣かされる傾向にあるように思うのですが、この「容疑者Xの献身」もしかり。石神の靖子親子に対する愛情の深さは、涙無くして見ることができませんでした。特にラスト、感情を押し殺すようにして自分の気持ちを抑えてきた石神が、号泣するシーンは本当に泣けました。


単なるミステリィではなく、一人の男の深い愛情を描いた作品です。
やっぱり主役は湯川先生ではなく、石神なのです。


とはいえ……。
正直、テレビドラマの2時間スペシャルでいいんじゃないか、と思わないでもないのですがレディースデイ¥1,000払ってでも見たいイイ男、福山雅治と堤真一を見る価値はアリ! と思います。


テレビ版で気になってた湯川先生と内海刑事の展開に、ちょいと不満が残りますが、もともと原作では内海刑事は男だし、この物語で二人の展開に期待するのはお門違いかも知れません(笑)

ちょっと話はズレるんですが、歳を増すごとに長塚圭史はお父さん(長塚京三)に似てきますねぇ。特に声なんてクリソツ! 目を閉じていると、お父さんが出てるんじゃないかと思うほどです。ま、どーでもいいんですけど(苦笑)


やっぱ、東野圭吾は面白い!
秋以降、ガリレオの新作も刊行されるらしいので今から楽しみっす!


■容疑者Xの献身
■監督:西谷弘
■出演:福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、松雪泰子、堤真一
■2008年 日本 128分


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