男の友情、男の嫉妬、男の世界【レッドクリフ Part1・RED CLIFF/赤壁】
この映画の公開をどれだけ待ち望んだことか![]()
構想18年!
制作費総額100億。監督自ら私財をなげうって製作。
エキストラ1000人。ウマ200頭。
1000箇所以上のCGを駆使して作られた三国志・赤壁の戦い「レッドクリフ」がいよいよ日本で公開されます。
【ストーリー】
はるか昔の中国で絶大な権力を握る曹操(チャン・フォンイー)は、その兵力にものをいわせて敵国を攻めたてていた。彼の天下統一の野望を打ち砕くため、諸葛亮孔明(金城武)と周瑜(トニー・レオン)はともに協力し、連合軍を結成。だが連合軍の数はわずか6万、片や曹操の軍勢は80万で、その兵力の差は誰の目にも明らかだったが……。(シネマトゥデイ)
私が知っているジョン・ウー監督が帰ってキター!
ハリウッドに行って『M:I-2』なんか撮ったけど、やっぱりジョン・ウーはアジア映画を撮るべきです! アジア俳優を使って、ジョン・ウーにしか撮れない映画を作るべきなんです。まさにそれが本作『レッドクリフ』といっても過言ではありません。
80年代後半、私が香港映画にハマったのは、香港版フィルム・ノワールとうたわれた「男たちの挽歌」シリーズを見てから。あの頃の香港映画はチカラがありました。なにより、主演をつとめたチョウ・ユンファがめちゃくちゃかっこよかった。あの頃が全盛期だったんだろうな……。
ハリウッドに行って、ジョン・ウーもチョウ・ユンファもパッとしなくなり、とても残念に思っていました。彼ら本来のチカラが全く発揮できてなかったのです。
しかーし![]()
『レッドクリフ』はすんばらしい!
まず、ストーリーがしっかりしています。特に三国志に詳しくない人(私を含め)でも十分楽しめます。もしかしたら日本版のみかもしれませんが、映画が始まる前に、ざっと登場人物紹介、三国志、赤壁の戦いのあらすじが紹介されます。それを見れば、とりあえず映画のストーリー展開が把握できます。
次にすんばらしいのは出演者!
周瑜……トニー・レオン
孔明……金城武
曹操……チャン・フォンイー
孫権……チャン・チェン
趙雲……フー・ジュン
甘興……中村獅童
ざっと挙げただけでもイイ男揃い。
アジア映画ファンにとっちゃヨダレもんです(笑)

この二人のアップ、同時にスクリーンに映し出されるだけで感動。美しい、かっこいい、しびれますぅ!
特に、二人が琴を奏でるシーンは美しかった。
言葉語らずして、互いの思いを伝え合うのです。琴の音が彼等の言葉となり、友情と信頼を築き合うのです。なんとすばらしいことでしょう。IQの高い人同士でなければできない会話です(笑)
イイ男にヨダレたらしてるだけじゃありません。
本作一番のみどころ、曹操軍を迎える連合軍との戦いは圧倒です。
大勢の兵士が波のように押し寄せる迫力あるシーンもですが、個々の武将たちの戦闘シーンもすばらしい。特にジョン・ウー特有のアクションシーンとでもいいましょうか。武器を手にした武将が、敵を倒しまくるシーンは、かつて一世を風靡した「男たちの挽歌」シリーズでチョウ・ユンファが見せた美しい二丁拳銃のガン・アクションを彷彿とさせます。
これほどまでに「戦う」シーンを美しく撮ることができるのは、ジョン・ウーしかいません。
ところで、ジョン・ウー監督といえば白いハトと教会。
激しい戦闘シーンに、あえて平和の象徴白いハトを飛ばせるのがお好きなウー監督です。もちろん、本作でもハト飛びまくり(笑)もう一つの教会ですが、これはウー監督がクリスチャンなので、という話を以前聞いたことがあります。「男たちの挽歌」シリーズでも、必ずといっていいほど教会での戦闘シーンがあります。ニコラス・ケイジ主演「ウィンドトーカーズ」では、わざわざニコラス・ケイジに砂絵を描かせて教会を登場させました。
今回は西暦208年中国が舞台です。一体どうやって教会を出すのか楽しみにしていたのですが……残念ながら、さすがに教会は出てきませんでした。しかし来年4月に公開されるPart2で出るかも?(笑)
ジョン・ウーが三国志を映画化するらしい……という話を聞いて数年経ちました。
その間、キャストの変更が報道されたり、制作費が足りなくなったらしいなどネガティブなニュースが飛び交うたびに心配していたのですが、そんな不安を吹き飛ばすほど、すばらしい出来の映画です。
三国志が好きな男性も、イイ男たちが好きな女性も、みなさん満足する作品だと思います。
今年一番といっても過言じゃないかも……。
最後にひとつ。
ハリウッドに渡ってからサッパリ
なチョウ・ユンファ。
なぜユンファは「レッドクリフ」を降板したのでしょう。
当初、劉備役にチョウ・ユンファが決まったそうですが、その後周瑜役に変更されました。一方、周瑜役のトニー・レオンは当初、諸葛孔明役だったそうです。ところが他の映画の撮影と重なったため、トニーが降板し、金城くんが孔明役になったのですが、チョウ・ユンファが降板! そこでジョン・ウーがトニーに頼み込んで周瑜役に復帰してもらった、と以前報道がありました。
実際映画を見て、なぜここにチョウ・ユンファがいないのか? 不思議でなりませんでした。
あれだけいい映画を作ってきたジョン・ウーとユンファがまたタッグを組んだら、どんな素晴らしい映画ができていたか……。「ドラゴンボール」で亀仙人のじっちゃんをやるよりも、中国人なら三国志に出てほしかった。もう、ユンファはダメなのかもしれない……と思わざるを得ない状況です。
11月に公開されるのはPART1、続編は来年4月公開だそうです。
作ったはいいが、あまりの長さに前編・後編と分けたそうです(まるで「キル・ビル」じゃん)。
後編公開まで半年近く。やっとこ登場人物の名前と顔を覚えたのに、半年経ったら忘れてしまいそうです(笑)
■レッドクリフ(原題:RED CLIFF/赤壁)
■監督:ジョン・ウー
■出演:トニー・レオン、金城武、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、中村獅童
■2008年 アメリカ/中国/日本/台湾/韓国 145分













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