伸びるズボンはいてるの?【インクレディブル・ハルク】
アン・リー監督がメガホンをとった「ハルク」から早5年。
あの映画は散々でした。何がいけなかったんだろう……その後のアン・リーは酷評を払拭するがごとく「ブロークバック・マウンテン」「ラスト、コーション」と世界的に高い評価を得た作品を撮りました。今考えると、なぜアン・リーが「ハルク」を撮ったのか? そっちの方が不思議でなりません(笑)
そのハルクが「インクレディブル・ハルク」として再びスクリーンによみがえりました。
今度の監督はフランス人のルイ・レテリエ。ジェイソン・ステイサム主演の「トランスポーター」「トランスポーター2」そしてジェット・リーの「ダニー・ザ・ドック」の監督です。つまり、リュック・ベッソンの息のかかったヤツなわけです(笑)そろそろリュック・ベッソンの呪縛から解き放たれたかったのでしょうか?
【ストーリー】
科学者ブルース・バナー(エドワード・ノートン)は自らの身体を被験者として使った実験中、事故を起こしてしまった。
その際、体調の放射能をあび、驚異の体質の持ち主となってしまった。
怒りの感情、特に心拍数が200を越えると理性を失い巨大化し、驚異的なパワーをもつ「ハルク」に変身してしまうのだ。その力を軍事目的に利用しようとするロス将軍(ウィリアム・ハート)から逃れるため、逃亡生活を送ることとなる。
その間にも、ブルースは元の身体に戻すための実験を繰り返すが、整った設備ではないのでうまく行かない。恋人で同じく科学者であるベディ(リヴ・タイラー・実はロス将軍の娘)の協力のもと、チャットで知り合ったMr.Blueという科学者の協力を得るために、ロス将軍の追跡を逃れつつ、NYへと向かう。
ロス将軍はブルー確保のために、英国軍から呼び寄せたエミル・ボルンスキー(ティム・ロス)に、ハルクと互角に戦えるようエミルの身体にブルースの実験データから得た秘密の何かを注入し、人間離れした力を与える。しかしハルクのように変身するほどではないことに満足しなかったエミルは、Mr.Blueを使ってさらなる改良(?)を身体に加え、恐ろしい怪物へと変わってゆく。
この物語の面白いところは、いかにもひ弱そうな科学者が、筋骨隆々のバケモノに変身してしまう、というところにあるんだと思います。そういった意味でエドワード・ノートンは適任! どう見ても体育会系じゃありませんし(笑)更に、自らの身体・感情をコントロールするために苦悩する、という役どころにもぴったりじゃありませんか。
個人的に意外なキャスティングだと思ったのが、ロス将軍のウィリアム・ハート。
まず、髪の毛の量の多さにウィリアム・ハートだと気づきませんでしたもの(笑)ウマイ具合に増毛されてますね。
というか、ウィリアム・ハートって割とカタイ映画、マジメな映画、アート系の映画に出ているイメージがあったので、こういったアメコミ作品に出るなんて考えられませんでした。ご本人の何か心境でも変わられたのでしょうか?
そして忘れてならないのが敵役のティム・ロス。
この人、けっきょう狂気的な役多いですね。目がいっちゃってるんですよ。
勝手に一人で思ってるだけなんですけど、系統としてはロバート・カーライルに似てません? 割とキャラかぶってるように思うのですが……(苦笑)でも、好きな俳優さんです。
変身したハルクと、変身したエミルの対決シーンは見物です。
肉弾戦とでもいいましょうか、筋肉と筋肉のぶつかりあいです。迫力ある映像は大いに楽しめました。ストーリー的にも、よくできていると思います。続編ができるんだろうな……という終わり方もよかったです。
ラストといえば、とある映画のとある主人公がチョイ出演しています。
同じソニー・ピクチャーズのアメコミ映画の主役です。ネタバレになるので、誰が登場したかはあえて書きませんが。
ニクいセリフで登場します。別な映画の主人公が、こういったカタチでちょい出演するって珍しいですよ。最近はこういうコラボもアリなんですね。「ハルク」の作品上でそっちの映画の宣伝もする。あまりのウマさに脱帽です。ますますそっちの映画も見たくなりました。
■インクレディブル・ハルク(原題: THE INCREDIBLE HULK)
■監督:ルイ・レテリエ
■出演:エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ウィリアム・ハート、ティム・ロスほか
■2008年 アメリカ 114分















































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