アジア映画

Jan 09, 2009

男の生き様、男の死に様【エグザイル/絆】

これぞ“ザッツ・ホンコン・ムービー”!!
香港映画好きの私、年末にこんな素晴らしい映画を観て
2008年締めくくれたのは幸せでした。

鬼才ジョニー・トー監督「エグザイル/絆」を観てきました。

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【ストーリー】
舞台は中国返還間際のマカオ。
とあるアパートの下に、ブレイス(アンソニー・ウォン)、ファット(ラム・シュー)、タイ(フランシス・ン)、キャット(ロイ・チョン)が集まった。みんな、一人の男ウー(ニック・チョン)が戻ってくるのを待っていた。
5人は昔からの幼なじみ。そして現在は揃いも揃ってヤクザな家業。
ウーはとある事情でボス(サイモン・ヤム)を銃撃し逃亡。ブレイス、ファットはボスからウーを殺すように命じられてマカオにやってきた。タイとキャットはブレイスとファットにウー殺しを止めさせるため、マカオにやってきた。
一方ウーは、ヤクザから足を洗い、生まれた子供と妻と穏やかな生活が送りたかった。しかしどうやらそれは叶わぬ夢らしい……。どうせ殺されるなら妻と子供にまとまったカネを残してやりたいと、4人の幼なじみに最後の頼みをする。一攫千金、大金を稼ぐため5人は裏家業専門職業斡旋する男の元へ行った……。


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私、アンソニー・ウォンの大ファンなんです。
イギリス人と香港人のハーフで、超バタ臭い顔してます。
この人、とにかく顔が怖い。笑っても怖いです。でもかっこいー!
今はすっかり中年太りしてますが、若い頃は痩せててかっこよかったんですよぉ。

ま、そんなことはいいんですが、80年代、チョウ・ユンファが全盛期だったころ「香港フィルム・ノワール」と称された、あの時代を彷彿とさせるいい映画でした。


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男同士の友情……ここまでヤルとちょっと大げさっぽいけど、その反面、熱い絆ってやつが羨ましくもあります。血なまぐさいドンパチが多い映画でしたが、熱いモノがこみ上げてくる、実に良い映画でした。


かつてジョン・ウーが香港で映画を撮っていた頃、「男たちの挽歌」シリーズなど、スローモーションで描かれた銃撃シーンが印象的でした。
その流れをくむのかわかりませんが、ジョニー・トーの銃撃シーンの演出は「かっこいい」ではなく「美しい」のです。
被弾して、血しぶきが上がるのですが、それがパッと赤い霧状になって描かれています。
スローモーションで血しぶきと拳銃から出る煙がスクリーンで混ざり合う……そこに描かれた地獄絵図の美しさは観る者を圧倒させます。

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主演のアンソニー・ウォンもかっこいいんですけど、フランシス・ンもかっこよかったです。
最近のハリウッド映画は、健康志向が高まっちゃってタバコを吸うシーンがめっきり減りましたが、香港人にゃそんなことカンケーございません。
男どもはバンバン、ガンガン、タバコも葉巻も吸いまくりです(笑)
でも、その仕草一つ一つがしびれるほどかっこいいんです。
男のかっこよさって、顔だけじゃないですね。その仕草一つで顔はブーでもかっこよく見えちゃったりするのが不思議です(笑)
とにかく、この5人組、全員かっこいいーぞー!
こんなにしびれるぐらいかっこいい、男の生き様と死に様を描いた映画は、20年ぶりぐらいに観た! それぐらい感動した映画です。


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香港映画が好きな方、
ハードボイルドが好きな方、
いい男が好きな方、
みんなにオススメしたい映画です。
単館ロードショーだけど、是非見に行ってください。


■エグザイル/絆(原題: EXILED/放・逐)
■監督:ジョニー・トー
■出演;アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ニック・チョンほか
■2006年 香港 89分


同じくジョニー・トー監督、出演陣も「エグザイル」とほぼ同じハードボイルド映画

ザ・ミッション 非情の掟 [DVD]ザ・ミッション 非情の掟 [DVD]
アンソニー・ウォン, フランシス・ン, サイモン・ヤム, ジョニー・トゥ

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Oct 21, 2008

男の友情、男の嫉妬、男の世界【レッドクリフ Part1・RED CLIFF/赤壁】

この映画の公開をどれだけ待ち望んだことかsign03
構想18年!
制作費総額100億。監督自ら私財をなげうって製作。
エキストラ1000人。ウマ200頭。
1000箇所以上のCGを駆使して作られた三国志・赤壁の戦い「レッドクリフ」がいよいよ日本で公開されます。


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【ストーリー】
はるか昔の中国で絶大な権力を握る曹操(チャン・フォンイー)は、その兵力にものをいわせて敵国を攻めたてていた。彼の天下統一の野望を打ち砕くため、諸葛亮孔明(金城武)と周瑜(トニー・レオン)はともに協力し、連合軍を結成。だが連合軍の数はわずか6万、片や曹操の軍勢は80万で、その兵力の差は誰の目にも明らかだったが……。(シネマトゥデイ)

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私が知っているジョン・ウー監督が帰ってキター!
ハリウッドに行って『M:I-2』なんか撮ったけど、やっぱりジョン・ウーはアジア映画を撮るべきです! アジア俳優を使って、ジョン・ウーにしか撮れない映画を作るべきなんです。まさにそれが本作『レッドクリフ』といっても過言ではありません。


80年代後半、私が香港映画にハマったのは、香港版フィルム・ノワールとうたわれた「男たちの挽歌」シリーズを見てから。あの頃の香港映画はチカラがありました。なにより、主演をつとめたチョウ・ユンファがめちゃくちゃかっこよかった。あの頃が全盛期だったんだろうな……。


ハリウッドに行って、ジョン・ウーもチョウ・ユンファもパッとしなくなり、とても残念に思っていました。彼ら本来のチカラが全く発揮できてなかったのです。


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『レッドクリフ』はすんばらしい!
まず、ストーリーがしっかりしています。特に三国志に詳しくない人(私を含め)でも十分楽しめます。もしかしたら日本版のみかもしれませんが、映画が始まる前に、ざっと登場人物紹介、三国志、赤壁の戦いのあらすじが紹介されます。それを見れば、とりあえず映画のストーリー展開が把握できます。


次にすんばらしいのは出演者!

周瑜……トニー・レオン
孔明……金城武
曹操……チャン・フォンイー
孫権……チャン・チェン
趙雲……フー・ジュン
甘興……中村獅童

ざっと挙げただけでもイイ男揃い。
アジア映画ファンにとっちゃヨダレもんです(笑)

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この二人のアップ、同時にスクリーンに映し出されるだけで感動。美しい、かっこいい、しびれますぅ!
特に、二人が琴を奏でるシーンは美しかった。
言葉語らずして、互いの思いを伝え合うのです。琴の音が彼等の言葉となり、友情と信頼を築き合うのです。なんとすばらしいことでしょう。IQの高い人同士でなければできない会話です(笑)


イイ男にヨダレたらしてるだけじゃありません。
本作一番のみどころ、曹操軍を迎える連合軍との戦いは圧倒です。
大勢の兵士が波のように押し寄せる迫力あるシーンもですが、個々の武将たちの戦闘シーンもすばらしい。特にジョン・ウー特有のアクションシーンとでもいいましょうか。武器を手にした武将が、敵を倒しまくるシーンは、かつて一世を風靡した「男たちの挽歌」シリーズでチョウ・ユンファが見せた美しい二丁拳銃のガン・アクションを彷彿とさせます。
これほどまでに「戦う」シーンを美しく撮ることができるのは、ジョン・ウーしかいません。

ところで、ジョン・ウー監督といえば白いハトと教会。
激しい戦闘シーンに、あえて平和の象徴白いハトを飛ばせるのがお好きなウー監督です。もちろん、本作でもハト飛びまくり(笑)もう一つの教会ですが、これはウー監督がクリスチャンなので、という話を以前聞いたことがあります。「男たちの挽歌」シリーズでも、必ずといっていいほど教会での戦闘シーンがあります。ニコラス・ケイジ主演「ウィンドトーカーズ」では、わざわざニコラス・ケイジに砂絵を描かせて教会を登場させました。
今回は西暦208年中国が舞台です。一体どうやって教会を出すのか楽しみにしていたのですが……残念ながら、さすがに教会は出てきませんでした。しかし来年4月に公開されるPart2で出るかも?(笑)


ジョン・ウーが三国志を映画化するらしい……という話を聞いて数年経ちました。
その間、キャストの変更が報道されたり、制作費が足りなくなったらしいなどネガティブなニュースが飛び交うたびに心配していたのですが、そんな不安を吹き飛ばすほど、すばらしい出来の映画です。

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現代モノもいいけれど、時代劇もソツなくこなすトニー・レオンheart04

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すっかりオトナの男になった金城くんheart04


三国志が好きな男性も、イイ男たちが好きな女性も、みなさん満足する作品だと思います。
今年一番といっても過言じゃないかも……。

最後にひとつ。
ハリウッドに渡ってからサッパリdownなチョウ・ユンファ。
なぜユンファは「レッドクリフ」を降板したのでしょう。
当初、劉備役にチョウ・ユンファが決まったそうですが、その後周瑜役に変更されました。一方、周瑜役のトニー・レオンは当初、諸葛孔明役だったそうです。ところが他の映画の撮影と重なったため、トニーが降板し、金城くんが孔明役になったのですが、チョウ・ユンファが降板! そこでジョン・ウーがトニーに頼み込んで周瑜役に復帰してもらった、と以前報道がありました。


実際映画を見て、なぜここにチョウ・ユンファがいないのか? 不思議でなりませんでした。
あれだけいい映画を作ってきたジョン・ウーとユンファがまたタッグを組んだら、どんな素晴らしい映画ができていたか……。「ドラゴンボール」で亀仙人のじっちゃんをやるよりも、中国人なら三国志に出てほしかった。もう、ユンファはダメなのかもしれない……と思わざるを得ない状況です。

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11月に公開されるのはPART1、続編は来年4月公開だそうです。
作ったはいいが、あまりの長さに前編・後編と分けたそうです(まるで「キル・ビル」じゃん)。
後編公開まで半年近く。やっとこ登場人物の名前と顔を覚えたのに、半年経ったら忘れてしまいそうです(笑)


■レッドクリフ(原題:RED CLIFF/赤壁)
■監督:ジョン・ウー
■出演:トニー・レオン、金城武、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、中村獅童
■2008年 アメリカ/中国/日本/台湾/韓国 145分


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Jul 31, 2008

あの森が帰ってくる【ノルウェイの森】

1987年、一世を風靡したといっても過言ではない小説が刊行された。
村上春樹著『ノルウェイの森』。上下2冊、キレイな緑と赤の装幀がとても印象的でした。
“100%の恋愛小説”といわれ、現在までに国内累計870万部、世界36言語に翻訳されています。


ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)


この2冊で村上春樹の知名度は一気に高まり、現在に至るわけです。
今では「ノーベル文学賞に一番近い作家」と言われるほどです。


刊行から20年。
この作品が映画化されるという驚くべきニュースが流れました。
しかも監督は「青いパパイヤの香り」「シクロ」のベトナム系フランス人のトラン・アン・ユン。

村上春樹と4年もの歳月をかけて話し合い、映画化にこぎつけたそうです。

キャストは日本人起用、09年2月クランクイン、10年公開予定。

一体だれが外堀通り(飯田橋、市ヶ谷)を神宮に向かって歩くんだろう。
キャスティング発表が楽しみです。

どさくさにまぎれて、「シクロ」つながりでトニー・レオンとか出ないかなぁ(笑)



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May 23, 2008

ヴェンダースが作るミソスープ【イン ザ・ミソスープ】

ベルリン 天使の詩』『パリ・テキサス』『ブエナ・ビスタ・ソシア・ルクラブ』など日本でも人気のドイツ人監督ヴィム・ベンダースが、村上龍著『イン ザ・ミソスープ』を映画化するそうです。

村上龍とヴェンダース…どういう繋がりがあるんだろう??


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ちょっとオバちゃんっぽいヴェンダース監督


【ストーリー】
「BOOK」データベースより by Amazon
夜の性風俗ガイドを依頼してきたアメリカ人・フランクの顔は奇妙な肌に包まれていた。その顔は、売春をしていた女子高生が手足と首を切断され歌舞伎町のゴミ処理場に捨てられたという記事をケンジに思い起こさせた。ケンジは胸騒ぎを感じながらフランクと夜の新宿を行く。97年夏、読売新聞連載中より大反響を引き起こした問題作。読売文学賞受賞作。


村上龍ですから、かなりグロ系な話です。
単行本が刊行された時に読んだので、だいぶ前の話になりますがそれでもあのインパクトの強さは、いまだに覚えています。

主人公アメリカ人のシリアル・キラー役にはウィレム・デフォー。
ワタシが大好きな俳優さんです。
ちょっと(いや、かなり?)ワニっぽい顔をしていますが、そこがキュート(笑)
シリアル・キラーにぴったりです。


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悪役が多いんだけどたまに演る善人役がいいんです!

相手のケンジ役はまだ未定だそうですが、アジア人俳優の起用を検討しているそうです。
どうでしょう、英語が堪能ということでここは一つ押尾学先生など(笑)

冗談はさておき、来年2月に制作開始。
2010年劇場公開を予定しているとのこと。

それにしても……
村上龍本人がメガホンを取らなくて本当によかった(笑)
この人、作家としての才能は本当にスゴイと思うんですけど、映画監督としては……「だいじょうぶマイ・フレンド」「トパーズ」と見ましたが、どれもこれもトホホな感じで(苦笑)


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May 02, 2008

予告編上映だけで話題です!【レッド・クリフ】

今年1月やっとクランクアップしたジョン・ウー監督『レッド・クリフ(原題:赤壁)』の予告編10分が、6月開催のカンヌ映画祭で上映されることになりました。


9ヶ月にもおよぶ長期ロケ。
本編は2部構成となっており、中国本土、香港では今年7月に前編、12月に後編が後悔されるそうです。
日本では10月に公開。


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予告編が公開されるだけで話題になるのだから、本編公開もいやおうなしに期待が高まります。

あー、早く見たーい!!

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Apr 22, 2008

全国公開決定【靖国 YASUKUNI】

在日中国人監督、李纓(リイン)監督が撮った『靖国YASUKUNI』。
公開されるのか、中止に追い込まれるのか連日のように報道されていました。

一部の国会議員がウラで手を回して公開中止に追い込もうとしているとか、何かと黒いウワサが絶えませんでしたが、ここに来て一気に公開決定の情報が流れました。


5月3日〜9日 東京 渋谷シネ・アミューズ
5月10日〜     シネカノン有楽町1丁目(レイトショー上映)
5月10日〜  大阪 第七藝術劇場
5月24日〜  広島 広島シネツイン新天地
6月7日〜   京都 京都シネマ
6月7日〜 新潟 シネ・ウインド
7月12日〜  沖縄 桜坂劇場


渋谷・シネマアンジェリカ
福井メトロ劇場
福岡・シネテリエ天神
群馬・シネマテークたかさき
山形フォーラム
福島フォーラム
盛岡フォーラム
八戸フォーラム
苫小牧・シネマトーラス
十勝・シネとかちプリンス
函館・シネマアイリス
岩手・一関シネプラザ
新潟・十日町シネマパラダイス
山口・テアトル徳山
高知・あたご劇場
宮崎・宮崎キネマ館

上記劇場にて全国順次公開予定


賛否両論、いろんな意味で物議をカマしている作品です。
何が議論されているのか、作品を見ないで判断することはできません。
まずは劇場に足を運んでみようと思います。


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Apr 02, 2008

公開中止?【靖国YASUKUNI】

映画『靖国YASUKUNI』が相次いで公開中止に追い込まれているそうです。
詳細は新聞等の報道で知りました。

在日19年、中国人の李纓(リー・イン)監督が撮ったドキュメンタリーフィルムです。


日本人が知らない靖国。
靖国神社のご神体である「靖国刀」を製作している刀匠にも取材し、靖国刀がもたらした意味を解き明かしてゆく、というストーリーだそうです。


ところで、靖国神社って若い人にとってどういう存在なのでしょう?
実は、私は靖国神社のすぐ近くに住んでおり、子供の頃から馴染みのある神社でした。
春には境内のサクラが満開になり、お花見客でごったがえし、夏にはみたままつりで屋台が並び、これまた多くの人で賑わいます。平日も、たくさんの観光バスが駐車場にとまっています。全国から沢山の人(主に高齢者)が神社に参拝に来ています。


その一方で、休日には軍服を着たご年配の方々が集っていたり、特攻服を着た右翼の方々が集っていたり。
一番恐ろしいのが、建国記念日などの祝日に、全国津々浦々の右翼の方々が靖国神社に集結します。秋田ナンバー、広島ナンバー、新潟ナンバー、岡山ナンバーなどなど、普段目にすることのない地方のナンバープレートをつけた右翼の街宣車や真っ黒に塗装された大型バスが、靖国通りにずらーっと並ぶ様は、何度見ても恐ろしいものがあります。


そして終戦記念日。
この日は内閣総理大臣が参拝するのか、しないのかで毎年国内外問わず大騒ぎになります。
数年前、小泉前首相が参拝したときなど、朝早くから上空には数台のヘリコプターが飛び回り、靖国神社周辺は右翼、マスコミ、警察のクルマで大変なことになりました。


こういった靖国神社を毎日のように見ている私としては、単なる近所の神社という存在ではなく、やはり戦後日本の在り方を象徴する存在である、ということを痛感せずにはいられません。


A級戦犯、合祀(ごうし)に反対する遺族たちの問題、様々な問題が棚上げ状態になった靖国神社を、私達日本人は、その存在意義からして学ばなければならないのではないでしょうか。


今、問題となっている映画『靖国YASUKUNI』は、日本人ではなく中国人が撮った映画です。
中国人がなぜ、靖国参拝に目くじらを立てるのか、なにを怒っているのかいつも報道されてる度に疑問におもっていた答えが、ここにあるのではないか、そんな期待を持っていました。公開されればぜひ見に行きたい、と思っていたのにとても残念です。


どうやら内容が反日的なものなので、問題になっているようです。
反日だからこそ、日本人は見るべきなのでは?
臭いものに蓋をする、ではいつまでたっても前に進むことができません。
それじゃまるで9.11以降のアメリカではありませんか。


先ほど、映画の公式サイトにアクセスしてみましたが、非常につながりにくくなっていました。注目されているから、アクセスが集中したのかもしれません。


言論の自由は守られるべきだと思います。
なんとか、劇場公開にならないものでしょうか。
それが無理ならDVD発売ででもいいので、見たい作品です。


■靖国YASUKUNI
■監督:李纓
■2007年 日本/中国 123分

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Mar 22, 2008

一瞬パクリかと…【王妃の紋章】

「王妃の紋章」というタイトルを見て、一瞬かの有名コミック「王家の紋章」と思った人、ずいぶんいるんじゃないですか?(笑)かくいう私もその1人。えっ!?あのコミックが映画化されたの? と思いましたよ。

あの映画の邦題が「王妃の紋章」ねぇ…。
どうもパクリ臭さを感じてしまうのですが(苦笑)


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それはさておき、チャン・イーモウ監督最新作「王妃の紋章」見てきました。
お目当ては、私が愛してやまないチョウ・ユンファ様!!!

ハリウッドに活躍の場を移してからどうもパッとしないユンファ様。
「グリーン・デステニー」('00)のリー・ムーバイ役はむちゃくちゃかっこよかったですが、その後の「バレットモンク」('02)、「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」('07)はひどかった…。あのかっこいいユンファ様が、どーしてこんな役を?? とファンとしては理解不能な役ばかりだったここ数年ですが、やっと、ユンファ・ファンが満足できる映画でした!


【ストーリー】
紀元928年、中国史上最も贅を尽くしたとされる「唐王朝」。
栄華の頂点に君臨する王(チョウ・ユンファ)。しかしその妻であり王妃(コン・リー)は、義息子であり長男皇太子(リウ・イェ)と不倫関係にあった。王はそれを知りながら、王妃のために王自らが特別に配合した“薬”を毎刻ごとに飲ませていた。その薬とは…。
己の欲望を満たすため、王、王妃、皇太子、次男、三男、との間で繰り広げられる愛憎激。
〈菊の節句〉とも称される9月9日の重陽節には、王家一族全員集まり、永久の繁栄を祈る祝祭の日に、悲劇の幕があがるのでした。


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何はともあれ、すべてのものが黄金、黄金、黄金で目がチカチカします。
衣装も、セットも、鎧も、武器も全て黄金です。
すべてのものを、黄金にすることでその時代の繁栄ぶりを表しているのだと思いますが、それにしてもすごいです。映画のチラシによると、金の円柱600本、シルクの絨毯1000m、一面に敷き詰められた菊の花が300万本! 総制作費50億円。とても中国映画とは思えない破格の金額です。

特に目を引いたのが王妃、コン・リーさんのメイクです。
たとえが古くて申し訳ないのですが、「いけないルージュマジック」のころの、忌野清志郎&坂本龍一を彷彿とさせるような、または初期のテクノポップ(YMOとか)のようなメイクです。
クチビルにひかれたルージュも黄金。まばゆく光り輝くお顔でございます。


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このメイクに懐かしいモノを感じてしまうのです(笑)


そしてもう一つ。
後半の戦闘シーン。
これはまさに大きなスクリーンで見るための映像といっても過言ではありません。
もちろんCGを駆使してのことでしょうが、兵士の数の多さに圧倒されます。金の鎧に身を包んだ兵士たちと、銀の鎧に身を包んだ兵士たちが、真正面からぶつかり合う。それは文字で説明するのではなく、ぜひとも実際の映画をご覧になっていただきたいほど、迫力あるシーンです。


大勢の兵士が闘いをし、大勢の死骸に埋め尽くされた城内を、これまた大勢の召使い達が一斉に片付け、まるで「何事もなかったのような」静寂が訪れる…あのシーンを見たときには、鳥肌が立ちました。いくら中国、人口が多いからといってそこまでヤルとは(苦笑)


個人的には、久々勇ましいユンファ様、凛々しいユンファ様、実に威厳ある王様を演じられたユンファ様に大満足でした。こういう映画に出ているのに、どーしてジョン・ウーの「レッド・クリフ」を降板して「ドラゴンボール」の亀仙人をやるのかなぁ。そういう仕事のチョイスの仕方に、ファンとしては疑問を抱かずにはいられないのです。
もっとちゃんと仕事選んでくれ、ユンファ!


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凛々しいユンファさまに萌え〜

ちなみに…
私がこの映画を知ったのは、去年('07)お正月に行った香港で。
ちょうどその頃、この映画が公開されていました。
現地では広東語も北京語もわからないし、チャン・イーモウ監督作品だし、すぐ日本でも公開するだろう…と高をくくっていたのですが、まさか1年以上待たされるとは…。
ユンファ、コン・リー、ジェイ・チョウというビックネームにもかかわらず、やはり日本のマーケットは難しいのでしょうか。
関東(特に東京)での公開が、あまりメジャーではない劇場ばかりなのが気になります。
決してB級扱いの作品ではないので、ぜひぜひ、大きなスクリーンで見てください!


■王妃の紋章(原題:CURSE OF THE GOLDEN FLOWER/満城尽帯黄金甲)
■監督:チャン・イーモウ
■出演:チョウ・ユンファ、コン・リー、ジェイ・チョウ
■中国/香港 2006年 


カース・オブ・ザ・ゴールデン・フラワー/黄金甲カース・オブ・ザ・ゴールデン・フラワー/黄金甲
ジェイ・チョウ


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Curse of the Golden Flower [Original Motion Picture Soundtrack]Curse of the Golden Flower [Original Motion Picture Soundtrack]
Shigeru Umebayashi


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Jul 05, 2007

悪役初挑戦 【傷だらけの男たち】

この映画の日本公開を、どれだけ待ち望んだことか…。
すでに、このブログでも2回、この映画について書きました。(過去ログその1その2

それがやっと、やっと、日本で公開されます。
トニー・レオン、金城武ダブル主演『傷だらけの男たち』、ぜひ見てください!

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【あらすじ】
2003年のクリスマス、ポン(金城武)が凶悪犯を逮捕した晩に、彼の恋人は自殺を図り還らぬ人となる。3年後、酒浸りの日々を送っていたポンは、刑事を辞めて私立探偵になっていた。彼の元上司のヘイ(トニー・レオン)は富豪の一人娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚し、幸福な生活を送っていたが、ある日、義父が何者かに惨殺され……。 (シネマトゥデイ)

この映画、単なるクライム・サスペンスだと思わないでください。
二人の男が背負う悲しみを描いた映画です。
酔いどれの金城くん演じるポンが、徐々に事件の真相に近づくのですが、それはヘイの本当の姿に近づくことでもあります。地位も富も手に入れたヘイに隠された過去……。

いい男二人の涙……もうそれだけで萌えます。もだえます。
なぜ、ヘイ(トニー・レオン)が罪を犯したのか? それをポン(金城武)が暴かなければならないのか? 二人の男が背負っている深い悲しみが、この映画の要になっています。
監督は「インファナル・アフェア」のアンドリュー・ラウ。
この監督さんは、悲しみを背負った男を描かせたら世界一!
いい男二人もつかって、こんなツライ目に合わせるなんて…マゾっけがあるんじゃないか? と思うほど(苦笑)
それを喜んで見ている私も、かなりのモンだと思いますが(笑)


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酒浸りになって、ボロボロになる金城くん。
いつまでも青年っぽさが抜けないなぁ、と思っていましたがすっかりいい男になりました。
勢いだけではなく、背中で演じられるようになりましたよ。いい男の背中になってました。成長したなぁ〜。

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今回初の悪役を演じたトニー・レオン。あのはにかんだような、困った顔が一番好きです(笑)
どんな悪役を演じるのか、とても楽しみでした。エリート警察官、メガネ姿がクールです。役柄として、喜怒哀楽をほとんど出さないのですが、そこからにじみ出る悲しみが、ひしひしと伝わってきます。さすがカンヌ最優秀男優賞受賞俳優です。

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憧れのお姫様ダッコ。
私もこんなふうに、だっこされたーい! 

すでに、ハリウッドでのリメイクが決定しているとのこと。
またディカプリオだそうです。
彼がヘイとポン、どちらを演じるのか知りませんが、「ディパーテッド」みたいにガッカリさせないでほしいですね。どうもハリウッド映画というのは、人間の感情の奥底を描くのではなく、万人にわかりやすくハデなアクションや、バイオレンスに走りがちです。アンドリュー・ラウが描く、「男の世界」を壊さないでもらいたい、と思うのは、きっと私だけではないはず……。


あまり触れたくないのですが、主題歌を歌うのが浜崎あゆみ。
エンドロールでいきなり日本語、しかも浜あゆでどん引きしてしまいましたが、エイベックスが出資してるんじゃ、しょーがないですね(苦笑)


香港映画、特にトニー・レオンファンの私としては、今からDVD発売が楽しみです。
家でゆっくり、何度も見たい映画です。

■傷だらけの男たち(原題:傷城)
■監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック
■主演:トニー・レオン、金城武、スー・チーほか
■2006年、香港
■上映時間:111分


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May 15, 2007

あまりのカッコ良さに…【傷だらけの男たち】

今年正月に行った香港で、この映画のことを知りました。
たまたま立ち寄ったアルマーニで、買い物をするとオマケにポストカードをくれたのです。
何のカードだと思ってみたら、それがトニーと金城くん。
ちょうとその時公開されていた「傷城」という映画のカードでした。
多分、衣裳提供がアルマーニだったのでしょう。


日本での公開がいつか、いつかと手ぐすね引いて待っていましたが、この度公開日が決まり、日本の公式サイトもオープンしました。

タイトルは

傷だらけの男たち

香港フィルムノワールとうたわれた「男たちの挽歌」を彷彿とさせるタイトルじゃありませんか。
もう、タイトルだけでゾクッときちゃいます。

メガネ姿のトニー・レオンです。
しかも犯罪者役です。
トレーラー見ただけで、胸がキューっとしちゃいます。
かっこよすぎです。


監督は、「インファナル・アフェア」でアジアを征したアンドリュー・ラウ。
いやおうなしに、期待も高まります。


恐ろしいことに、すでにハリウッドでのリメイクも決定しているそうです。
また主役がレオナルド・ディカプリオ。
監督は誰だろうなっぁ。またスコセッシだったらイヤだな。
どうせハリウッドでリメイクするなら、英語ペラペラなんだから、トニーをそのまま起用してくれればいいのに! と思わずにはいられません。「ディパーテッド」を見た、全世界のトニー・レオンファンはそう思うに違い有りません!(笑)


7月7日、七夕公開です。
しばらくは、公式サイトを見て萌え萌えする日々が続くでしょう(笑)

早く公開日が来ないかな。
そしてDVD発売にならないかな(気が早すぎね)

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