男の生き様、男の死に様【エグザイル/絆】
これぞ“ザッツ・ホンコン・ムービー”!!
香港映画好きの私、年末にこんな素晴らしい映画を観て
2008年締めくくれたのは幸せでした。
鬼才ジョニー・トー監督「エグザイル/絆」を観てきました。
【ストーリー】
舞台は中国返還間際のマカオ。
とあるアパートの下に、ブレイス(アンソニー・ウォン)、ファット(ラム・シュー)、タイ(フランシス・ン)、キャット(ロイ・チョン)が集まった。みんな、一人の男ウー(ニック・チョン)が戻ってくるのを待っていた。
5人は昔からの幼なじみ。そして現在は揃いも揃ってヤクザな家業。
ウーはとある事情でボス(サイモン・ヤム)を銃撃し逃亡。ブレイス、ファットはボスからウーを殺すように命じられてマカオにやってきた。タイとキャットはブレイスとファットにウー殺しを止めさせるため、マカオにやってきた。
一方ウーは、ヤクザから足を洗い、生まれた子供と妻と穏やかな生活が送りたかった。しかしどうやらそれは叶わぬ夢らしい……。どうせ殺されるなら妻と子供にまとまったカネを残してやりたいと、4人の幼なじみに最後の頼みをする。一攫千金、大金を稼ぐため5人は裏家業専門職業斡旋する男の元へ行った……。
私、アンソニー・ウォンの大ファンなんです。
イギリス人と香港人のハーフで、超バタ臭い顔してます。
この人、とにかく顔が怖い。笑っても怖いです。でもかっこいー!
今はすっかり中年太りしてますが、若い頃は痩せててかっこよかったんですよぉ。
ま、そんなことはいいんですが、80年代、チョウ・ユンファが全盛期だったころ「香港フィルム・ノワール」と称された、あの時代を彷彿とさせるいい映画でした。
男同士の友情……ここまでヤルとちょっと大げさっぽいけど、その反面、熱い絆ってやつが羨ましくもあります。血なまぐさいドンパチが多い映画でしたが、熱いモノがこみ上げてくる、実に良い映画でした。
かつてジョン・ウーが香港で映画を撮っていた頃、「男たちの挽歌」シリーズなど、スローモーションで描かれた銃撃シーンが印象的でした。
その流れをくむのかわかりませんが、ジョニー・トーの銃撃シーンの演出は「かっこいい」ではなく「美しい」のです。
被弾して、血しぶきが上がるのですが、それがパッと赤い霧状になって描かれています。
スローモーションで血しぶきと拳銃から出る煙がスクリーンで混ざり合う……そこに描かれた地獄絵図の美しさは観る者を圧倒させます。
主演のアンソニー・ウォンもかっこいいんですけど、フランシス・ンもかっこよかったです。
最近のハリウッド映画は、健康志向が高まっちゃってタバコを吸うシーンがめっきり減りましたが、香港人にゃそんなことカンケーございません。
男どもはバンバン、ガンガン、タバコも葉巻も吸いまくりです(笑)
でも、その仕草一つ一つがしびれるほどかっこいいんです。
男のかっこよさって、顔だけじゃないですね。その仕草一つで顔はブーでもかっこよく見えちゃったりするのが不思議です(笑)
とにかく、この5人組、全員かっこいいーぞー!
こんなにしびれるぐらいかっこいい、男の生き様と死に様を描いた映画は、20年ぶりぐらいに観た! それぐらい感動した映画です。
香港映画が好きな方、
ハードボイルドが好きな方、
いい男が好きな方、
みんなにオススメしたい映画です。
単館ロードショーだけど、是非見に行ってください。
■エグザイル/絆(原題: EXILED/放・逐)
■監督:ジョニー・トー
■出演;アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ニック・チョンほか
■2006年 香港 89分
同じくジョニー・トー監督、出演陣も「エグザイル」とほぼ同じハードボイルド映画
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