映画タイトル【さ】行

Jul 04, 2008

露出し過ぎだっつーの、三谷さん【ザ・マジックアワー】

監督本人が映画宣伝のために出た媒体は150を越えたそうです。
たしかに、来る日も来る日も、どのチャンネルをつけても三谷幸喜の顔がでまくりの数週間。いい加減うんざりして嫌悪感さえ覚えたほど(笑)
あまりにも露出度が高すぎてちょっとドン引いてしまった感もあるのですが、やはり気になる作品です。『ザ・マジックアワー』を見るために劇場に足を運びました。

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ダンディーな佐藤浩市が初のコメディー作品に主演とあらば、ファンでなくとも気になります。
確かに、佐藤浩市はかっこいいです。たしかもうお歳が47歳でしたっけ。理想の上司って感じがしますよね。
予告で流れる映像は、そんなダンディーなイメージを吹き飛ばすようなコミカルな演技。三谷幸喜は、佐藤浩市に一体なにをさせたんだろう……。ウマイ宣伝のやり方です(笑)

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【ストーリー】
暗黒界のボスの愛人に手を出した男が、命を助けてもらう代償に伝説の殺し屋を探し出すコメディー・ドラマ。『THE 有頂天ホテル』の三谷幸喜が脚本と監督を務め、映画監督のふりをして無名の俳優を幻の殺し屋に仕立て上げようとする、しがないギャングの苦肉の策を描く。撮影と思い込み殺し屋に成り切る俳優に佐藤浩市、その俳優をだます小ずるい若者に妻夫木聡。うそと思い込みが巻き起こす感動と爆笑が交互に訪れる、巧みな脚本が光る。(シネマトゥデイ)

三谷幸喜お得意の群像劇。
主演の佐藤浩市、妻夫木聡、西田敏行、戸田恵子のほか豪華なカメオ出演も見逃せません。
売れない俳優村田大樹がスタントとしてお声がかかった映画の監督は、邦画界の巨匠で今年(2008年)2月にお亡くなりになった市川 崑監督。これが最後の出演作だそうです。
村田が代役を務めた主演俳優には中井貴一。その相手に天海祐希。別な作品で傲慢チキな主演俳優を演じるのは唐沢寿明。「THE 有頂天ホテル」で売れないミュージシャン役の香取慎吾くんも同じ役(と思われる)でワンシーンのみ登場。その他、谷原章介、鈴木京香、寺脇康文、山本耕史など、チョイ役にするのはもったいない豪華な面々が登場します。


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設定はあくまでも現代ですが、舞台となる街は昭和のニオイが残るレトロな街。
これは東宝にある日本最大級のスタジオ3つを使用し、巨大なセット(街)を作り上げたそうです。エンドロールでこの街ができるまでの定点観測が見れますので、最後までお席を離れないように。


ストーリーとしては、120%三谷幸喜です。
もうこれしか言いようがありません(笑)
実に計算されつくした笑いだと思います。正直、それがギッチギチすぎて重かったほど。確かに面白いんです。もうちょっと、作品自体に余裕というか隙間があってもよかったんじゃないかな。「さぁ、ここで笑え!」と強制されている感がどうしても否めませんでした。


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でも、やっぱり面白いんです。今までダンディーだった佐藤浩市がみるも無惨な、笑わずにはいられないようなことをやり尽くします。今までの佐藤浩市とのギャップは凄すぎます。ここまでやらせた三谷幸喜……いや、それより見事にやりきった佐藤浩市のファンになりました(笑)しかし、生粋の佐藤浩市ファンの方々にはどうなんでしょう? あのステキな佐藤さんがこんなに……と涙を流されているのではと心配してしまいます(笑)。


■監督:三谷幸喜
■出演:佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、西田敏行、戸田恵子、伊吹五郎、綾瀬はるかほか
■2008年 日本 136分

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May 09, 2008

ジジィ二人がかっこいい!【最高の人生の見つけ方】

御年71歳のジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン。
二人のオスカー俳優夢の共演。
この二人のじぃーさんがメチャクチャかっこいい!
そして二人のはじけっぷりがとてもオチャメでかわいいんです!
老人二人が主人公。色気もあったもんじゃありませんが、久々見終わったあと心地よい余韻に浸れる映画『最高の人生の見つけ方』を見てきました。

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【ストーリー】
偶然同じ病室で知り合ったエドワード(ジャック・ニコルソン)とカーター(モーガン・フリーマン)。
二人はガンを煩い、ともに余命六ヶ月と宣告されていた。


カーターは暖かい家庭にめぐまれながらも、早くに子供ができたために大学を中退し、クルマの整備工として45年間働き続けてきた。
一方エドワードは、趣味が金儲け。次々と事業を拡大し莫大な財産を築くも、彼にはカーターのような暖かい家庭とは無縁の生活をしていた。

こんな対照的な二人が、死ぬまでにやりたいことリスト“Bucketlist(棺おけリスト)”を作り、残された時間を自分たちが本当にやりたいことに費やすことにした。

●スカイダイビングをする
●世界一の美女にキスをする
●見知らぬ人に親切にする
●泣くほど笑う
●ライオン狩りをする
●タトゥーを入れる
●荘厳な景色を見る

余命わずかな二人の老人が、自分の人生にとって一番大切なものを見つけるまでの、心温まる物語。

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なにかとエキセントリックな役が多いジャック・ニコルソンですが、今回は違います。
家族の愛、とくに娘と絶縁状態になっていたエドワードがカーターと旅をするにつれ、徐々に固く閉ざした心を開き、本当は何を求めていたのかに気づきます。

またカーターも、エドワードとの旅で若い頃からの夢だったことをこなしていくのですが、彼の心の奥底にあるのは妻への愛。大恋愛の末結ばれた二人でしたが、多忙な日常、子供の成長に追われるような毎日のなかで、妻への思いが何だったのか見失っていました。
旅の中で、カーターも妻への揺るぎない愛を取り戻していきます。


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病気のじぃさん二人が主役というのも、珍しいですね。


エドワードとカーターが過ごした数ヶ月は決して長いものではありませんでしたが、二人は生涯最高の友となり、喜びや悲しみを共有しました。

この映画をみて、いつかくる自分の「死」について考えてしまいました。
自分にとって何が大切か、本当は日々それを自覚しながら生きて行ければいいのですが、それは難しいことです(苦笑)
しかし、せめて最後にはそれを自分のモノとして死にたいと思いました。
30代半ばのワタシですが、いつ死ぬかもわからないし(笑)

■最高の人生の見つけ方(原題:THE BUCKET LIST)
■監督:ロブ・ライナー
■出演:ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン
■2007年 アメリカ 97分


オリジナル・サウンドトラック「最高の人生の見つけ方」オリジナル・サウンドトラック「最高の人生の見つけ方」
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May 07, 2008

サッカーの次はラクロスで【少林少女】

チャウ・シンチーが好きなので『少林少女』を見てきました。
GW、大ヒット上映中! とテレビで大々的にCMが流れています。
どれくらい大ヒットなのかと気合い入れて劇場に行きましたが、
お世辞にも「大ヒット」級の客入りではありませんでした(苦笑)

監督が「踊る大捜査線」シリーズの本広克行。
プロデューサーがフジテレビの亀山千広。
そいでもってエグゼクティブ・プロデューサーにチャウ・シンチー。

これだけヒットメーカーが揃っているのだから、もっと大ヒットしてよさそうなんですがどうも出足はイマイチ…???

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【ストーリー】
中国で3000日の少林拳の修行を終えた凜(柴咲コウ)。
亡き祖父の道場で少林拳を普及すべく、意気揚々と帰国するも、道場はすでに荒れ果て、当時の兄弟子は一人もいない。
道場が潰れてしまい、みんな少林拳を辞めてしまっていた。
凜は一人で道場再開しようと決意する。
ひょんなことから、国際星館大学ラクロス部の助っ人になり、と同時にラクロス部の部員たちに少林拳を広める。

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ストーリー的にはホントたいしたことありません。
というより、ツッコミどころ満載すぎて笑えます。
1年間トレーニングを積んだという、柴咲コウの本格アクションはスゴイです。
そりゃ、本場香港映画に比べちゃ見劣りしますが、アクション女優じゃない柴咲コウが、あそこまでワイヤーアクション、少林拳法をキメるとは正直びっくりしました。

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チャウ・シンチーが少林拳法を取り入れたサッカー映画『少林サッカー』のラクロス版、とでもいいましょうか。
むしろ、ラクロスの試合シーンより、道場を潰した悪の親玉・国際星館大学学長、大場雄一郎(仲村トオル)との対決シーンはすごかったです。なにげに、ドラゴンボールを彷彿とさせるものがありました。
アクションシーンのスゴサもありますが、それよりも少林拳の精神世界、どこまで自分を高めることができるか…そんな崇高なテーマもこの作品には隠されているのです(っていうとかなり大げさですけどね)

共演陣も豪華。
仲村トオルの他に、凜の兄弟子・岩井拳児に江口洋介。
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謎の大学教務課職員にナイナイの岡村隆史。
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岩井が経営する中華料理店の店員には、本場『少林サッカー』にも出演していた香港陣俳優ティン・カイマンとラム・チョーチョン。
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チャウ・シンチーに見いだされ、彼の新作『ミラクル7』のヒロインに抜擢され今後の活躍が期待されるキティ・チャン。
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ところで悪役の仲村トオル。
「あぶない刑事」世代の私にとって仲村トオルはいつまでも「トオル」であり「とろい動物」なんです(苦笑)
最近、すっかり貫禄がつき、大物俳優になりましたが、いかんせんトオルの声は高い。
目つきするどく悪役演じていても、あの優しい声ではすごみが足りず、どうしても迫力に欠けてしまうのです。
そんな仲村トオルが大好きなんですけど(苦笑)
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フジテレビが宣伝するほど大ヒットは見込めそうにありませんが、柴咲コウの「女優魂」を見せてもらいました。
とにかくスゴイです。本当に頑張りました。誉めてあげたいぐらいです。


■少林少女
■監督:本広克行
■出演:柴咲コウ、仲村トオル、江口洋介、岡村隆史
■日本 107分



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Apr 08, 2008

人間VS妖精【スパイダーウィックの謎】

ゴールデンウィーク、家族で見るにふさわしい映画が公開されます。
スパイダーウィックの謎』。
1冊の本をめぐって、人間と妖精との戦争(?)が勃発してしまいました。

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【ストーリー】
両親が離婚して、NYから森の奥にひっそりとたたずむ屋敷に引っ越してきたジャレット、サイモンの双子の兄弟と、彼等の姉マロリー。
好奇心旺盛なジャレットは屋敷の屋根裏部屋から一冊の本を見つけ出す。
その本は、大叔父アーサー・スバイダーウィックによって書かれたもので“決して読んではいけない”という警告メモがあった。しかし、その封印をといてしまったジャレット。
その本には、アーサー・スバイダーウィックが生涯かけて調べ上げてきた“妖精”たちの秘密が書き記されてあった。
人間たちに友好的な妖精もいれば、そうでない妖精たちもいる。
邪悪で凶暴な妖精たちは、その本を奪い、自分たち以外の妖精を絶滅させ世界を変貌させようとたくらんでいた。
全ての謎を握るアーサー・スバイダーウィック。しかし彼は80年前に風の妖精に連れ去られてしまい、いまだこの世に戻ってきていない。
ジャレット、サイモン、マロリーたちはこの本を守ることができるのか? 大叔父アーサーにめぐりあうことができるのか!?

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主人公のジャレット、そして双子の兄弟サイモンを演じるのは、『ネバーランド』『チャーリーとチョコレート工場』のフレディ・ハイモアくん。対照的な双子の兄弟を一人二役で演じています。


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諸悪の根源(?)妖精図鑑を書いた大叔父アーサー・スバイダーウィックは、『グットナイト&グッドラック』『マイ・ブルーベリー・ナイツ』のデヴィッド・ストラザーン。


その他、邪悪な妖精の親玉マルガラスにニック・ノルティ。
アーサー・スバイダーウィックの忠実な下部で、本を守ってきた妖精シンプルタック(CG)の声には、サタデーナイトライブのマーティン・ショート。
子供向けの映画の割には豪華なキャストなんですが、イマイチ、ニック・ノルティの出演割合がショボくて(苦笑)。

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原作は全五感からなるファンタジーノベル。
この5冊を1つの映画にまとめたので、内容的には若干はしょり気味感は否めません。
いろんな妖精が登場するのですが、わりとあっさりスルーしちゃっているし、邪悪な妖精との対決も思ったほど迫力あるものでもありませんでした。


1時間36分と、短めの作品です。
小さなお子さんには、ちょうどよいのではないでしょうか。
過激すぎず、むずかしすぎず、良い意味で小さなお子さんから楽しめる作品だと思います。

じゃあ、大人が楽しめるかというと…
少し物足りないかも(苦笑)


■スパイダーウィックの謎(原題: THE SPIDERWICK CHRONICLES)
■監督:マーク・ウォーターズ
■出演:フレディ・ハイモア、デヴィッド・ストラザーン、ニック・ノルティ、マーティン・ショート
■2008年 アメリカ 1時間36分


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Mar 11, 2008

金城くんなら死んでもいいかも【Sweet Rain 死神の精度】

伊坂幸太郎のベストセラー小説『死神の精度』が、金城武主演で映画化されました。
原作を刊行されてすぐに読みました。すごく面白く、そしてホロっとさせられて…この本に出会って作家・伊坂幸太郎のファンになりました。


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原作に思い入れがある作品ほど、映画化されると幻滅しちゃうパターンが多いのですが、『Sweet Rain 死神の精度』は、原作のイメージを損なうことなく、さらに主人公死神の千葉が、より一層魅力的に描かれていました。映画化満足度80%、これはワタシ的にはかなり高い数値です。

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ストーリー】
7日後に、不慮の死が予定されている人間の元へいき、その死が「実行」されるべきか「見送り」されるべきかを判断する役目を持つ死神の千葉さん(金城武)。
ミュージックこそが“人類最高の発明品”と考え、こよなく愛している。しかし仕事中(つまり人間界にいる時)しか聞くことができないので、ヒマさえ見つければCDショップの試聴コーナーにへばりつく。
今回のターゲットは、冴えない1人のOL藤木一恵(小西真奈美)。
両親は飛行機事故、育ての親も早く死に、婚約者も事故で死亡。次々と愛する人を失っている不幸な女、一恵。この女は「実行」か「見送り」かを見極めるのが千葉さんのお仕事。
本来なら、即実行を決断するのだが、彼女には隠された才能があり、今まさにそれが見出されようとしていた時だった…そこで千葉さんが下した決断とは……。

この物語は、1985年、2007年、2028年という3つの舞台(時代)に渡って、千葉さんがこなしていく仕事とそれに関わる人たちの物語。


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ここで描かれる死神は、魂を切り取る大鎌を持っているわけでもなく、顔がドクロでもありません。
服装は、そのターゲットが置かれている状況によって(TPO?)や時代によって変化がありますが、金城くんが演じているので、一環して好青年っぽいのが面白いです。

「君は、死についてどう思う?」
そう、ターゲットの人間に問いかけます。 一見、無感情のように見える千葉さんなんですが、なんとなく人間味があるというか暖かみがあるというか、ちっとも死神に見えなくて、いい人に見えてしまいます。(原作がそんな感じなんですけどね)


それにしても、金城武はここ数年で本当にいい俳優になりました。94年に公開された『恋する惑星』以降、日本で劇場公開されている金城くんの映画は8割ぐらい見てきています。
昔はかわいい男の子だったのが、徐々に「男」になり、いい演技してますね。
チャン・イーモウ監督の『LOVERS』では、アンディ・ラウと互角に渡り歩いたし、昨年公開された『傷だらけの男たち』では、トニー・レオンと共演し、いい感じに枯れた演技をしていました。

今回の作品では、人間じゃないけど、ちょっと人間味のある役どころ。
日本語の台詞も若干たどたどしい感が否めないんですけど、そこが「浮世離れして人間じゃない死神」っぽくて、良かったと思います。

千葉さんの同僚(他の死神)たちとの交流も面白いです。
みなさんミュージックがお好きなんですよ。
こんな死神さんたちが来てくれるなら、死ぬのも悪くないかな…なんて思ったりして(苦笑)
強面の方ではなく、金城くんみたいな死神だったら、喜んで…。


原作は6つの短編です。
もちろん、映画化されたのは全部ではありませんが、はしょられ方も悪くないです。
でも、原作は本当にいい話なんで、興味持った人は本を読んでみてください。

■Sweet Rain 死神の精度
■2007年 日本 113分
■監督:筧昌也
■出演:金城武、小西真奈美、富司純子、光石研、石田卓也、村山淳、吹越満ほか


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藤木一恵 小林夏海 野口圭


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劇中、小西真奈美演じる藤木一恵のCDが、藤木一恵名義で発売されました。


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死神の精度 (文春文庫 (い70-1))死神の精度 (文春文庫 (い70-1))
伊坂 幸太郎


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原作も是非読んでみて!

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Mar 10, 2008

まばたき20万回【潜水服は蝶の夢を見る】

人気ファッション誌「ELLE」の編集長だったジャン=ドミニック・ボビー氏。
突然の脳梗塞で命は助かったものの、左眼以外全身マヒ。
その唯一動く左眼のまばたきで、1冊の本を書き上げた物語。
その実話が「潜水服は蝶の夢を見る」として映画化されました。


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【ストーリー】

主人公ジャン=ドミニック・ボビーは、脳梗塞により“閉じこめ症候群(ロックト・インシンドローム)”意識、知力は元のママなのに、左眼以外身体がマヒした状態になってしまった。
「E、S、A、R、I…」と使用頻度の高い順に並べられたアルファベットを読み上げてもらい、まばだきをして合図し、少しずつ単語を並べていく、という気の遠くなるようなコミュニケーション方法を通して、自伝「潜水服は蝶の夢を見る」を書き上げた。そのまばたきの回数は20万回以上。


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この本は、世界31カ国で出版されベストセラーとなり、映画監督のジャン=ジャック・ベネックスはジャン=ドミニック・ボビーの執筆模様を「潜水服と蝶」という短編映画に収めたそうです。

この物語は、唯一動く主人公の左眼を通して描かれているシーンが多く、見ている観客はまるでその「左眼」になったような気になります。また、身動きのとれない身体を現す「潜水服」、主人公が潜水服を着て水中を漂うシーンがあるのですが、これもまた見ている観客は同じように身動きの取れないような感覚に陥ります。「全身マヒ」という状況を視覚的に非常に良く描かれているのではないでしょうか。


何よりも一番感銘を受けたのが、いわゆるバリバリの業界人だった主人公が、こういった状況に陥り、自らの死を望むもそれもかなわず…記憶と想像力によって哲学的、精神的な自由を手に入れ前向きに、自伝を書きつづることにより「生」を取り戻していく様は、感動無くしてみることができません。

ちなみに…ジャン=ドミニック氏がいう「潜水服と蝶」というのは、身体の自由はまったく利かないけれど、蝶の用に記憶と想像力で自由を謳歌できる…という意味だそうです。

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書籍は1997年に刊行され、日本では98年講談社より刊行されました。
ジャン=ドミニック氏は自伝が出版された10日後に、合併症によりお亡くなりになりました。

■潜水服は蝶の夢を見る(原題LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON/THE DIVING BELL AND THE BUTTERFLY)
■2007年 アメリカ/フランス 112分
■監督:ジュリアン・シュナーベル(『バスキア』『夜になるまえに』)
■出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズほか


潜水服は蝶の夢を見る潜水服は蝶の夢を見る
ジャン=ドミニック ボービー 河野 万里子


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Feb 22, 2008

無賃世界旅行【ジャンパー】

アナキン・スカイウォーカーことダースベーダーで一躍スターになった
ヘイデン・クリステンセン最新作『ジャンパー』を見てきました。

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【ストーリー】
ミシガン州の田舎で育った少年デヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)は、5歳の時に母が突然家を出てしまい、それ以来人が変わってしまった父と二人暮らし。
ある日、自分にテレポーテーションという超能力が備わっていることに気づいたデヴィッドは、父の元を去りNYへ。
まず彼が“ジャンプ”した先は、銀行の金庫の中。
そこでしこたま金をせしめたデヴィッドは、NYで豪華マンションに暮らし、気の向くまま世界中を“ジャンプ”してまわる優雅な生活を送っていた。

しかしそんな夢のような暮らしがいつまでも続くわけではない。
はるか昔、中世の頃からこのような“ジャンパー”たちを「この世にあってはいけない者」とし、“ジャンパー狩り”をしているパラディンという集団から、命を狙われるようになる。
パラディンは“ジャンパー”を捕獲するための特殊武器を使って、次々と彼らを捕獲し、殺害していく。

デヴィッドの命を狙うパラディンのローランド(サミュエル・L・ジャクソン)と、デヴィッドと同じ“ジャンパー”で10年以上ローランドと戦っているグリフィン(ジェイミー・ベル)、そしてデヴィッドのウィークポイントでるがゆえ、ローランドに命を狙われる女性ミリー(レイチェル・ビルソン)。そして5歳の時に姿を消した母親メアリー(ダイアン・レイン)の正体は?

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物語の設定はとても面白いんです。
デヴィッドが瞬時に好きなところへどんどん“飛んで”行きます。
ロンドンで女をナンパしたかと思えば、ハワイでサーフィン、エジプトのソフィンクスのアタマの上で日光浴。金は湯水の如く使いまくり(盗みまくり?)、見てて本当に羨ましい限りの生活です。
一番の見所は“ジャンプ”つまりテレポートするシーンは見事。
主人公はめまぐるしく“ジャンプ”し、物語も同じようにめまぐるしく展開していきます。

しかし、ストーリー的にはかなりショボい感じが否めませんでした。
“ジャンパー”と“パラディン”との戦いも、何故戦わなければならないのか、という基本的なところが旨く描かれておらず、単なる追っかけこ状態。ローランドとの決着もついたのか、つかないのかよくわからず。これは続編が企画されてるんでしょうか?


肝心の母親メアリーとデヴィッド、そしてパラディンの関係も、あやふやなままでスッキリしない終わり方でした。


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劇場、テレビで放送されるトレーラーを見るだけで充分かも(苦笑)
見所ある映像は、ほとんどトレーラーに収まっちゃっているのが残念でした。


世界中を瞬時に飛び回る“ジャンパー”は東京にも来ました。
銀座の地下道を歩き、4丁目の三越前に出てきたと思ったら、次の瞬間渋谷のTSUTAYA前。
交差点を渡った向こう側はまた銀座。
これは“ジャンプ”したのではなく、日本人以外は東京を知らないから、渋谷と銀座をごちゃまぜにしてもわからないだろう、ということでしょう。外国で有名な東京の映像というと、銀座と渋谷? 秋葉原もクルマでぶっ飛ばしてましたけど。
いかにも「東京」とわかる地域でロケし、つなぎ合わせたもので、東京在住の者からすれば、ものすごく違和感を感じたのですが(笑)

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もう一人の“ジャンパー”グリフィンを演じるのは『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベル。
あの小さな男の子が、立派な大人になっちゃって…からだはおっきくなったけど、顔はあまりかわってなくカワイイままでした(笑)


そこそこ映画は楽しめました。
帰り道、「もし自分にテレポーテーション能力があったら」といろんな妄想ができて楽しかったです。
私だったら、ロンドン、パリ、NYへ行きまくり、土地土地の銀行へ寄っては、ちょこっとだけお金を拝借し、おいしいものを沢山食べ、飲み、気ままな生活がしたいなぁ〜なんてね。
デヴィッドみたいに、派手に大金盗むと足がつきそうなので、少額ずつ…とセコイことを考えながら帰路に就きました(笑)


■ジャンパー(原題:JUNPER)
■2007年 アメリカ
■監督:ダグ・リーマン
■出演:ヘイデン・クリステンセン、ジェイミー・ベル、サミュエル・L・ジャクソン、ダイアン・レイン


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Jan 08, 2008

歌って、殺して、食べました【スウィーニー・トッド】

この映画の公開をどれだけ待ったことでしょう…。
私が愛してやまないアラン・リックマンとジョニー・デップが共演。しかもティム・バートン監督作品でミュージカル、もうこれだけでアラン・ファンは狂喜乱舞でございます〜。
一般公開より一足お先に、試写会にて「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」を見てきました。


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まず、この映画をご覧になる(なりたい)方の9割は、主演のジョニー・デップ目当てですよね。それは十分分かってます。私、マイノリティーですから(笑)


しかし、ここは私のブログです。
あえて、アラン・リックマン中心に書かせていただきます。ええ、いただきますとも!!
だって、私の瞳には、アラン・リックマンしか映っていなかったんですもの!!

【ストーリー】
19世紀、イギリスはロンドンのお話。
美しい妻と可愛らしい娘にかこまれて、幸せな生活を送っていた理髪師のベンジャミン・パーカー(ジョニー・デップ)は、ある日ベンジャミンの妻に恋した悪徳ターピン判事(アラン・リックマン)によって、無実の罪で投獄されてしまう。
妻も娘も奪われたベンジャミンは、15年後、復讐の鬼スウィーニー・トッドとなって再びロンドンに舞い戻ってきた。ターピン判事を殺すため、スウィニー・トッドは再びかみそりを手に……。

パイレーツ・シリーズで一気にお茶の間の人気者になったジョニー・デップ。
お子さんのファンも多くなったことと思いますが、本来のジョニー・デップは、こういう作品に出る俳優さんだったはず。むしろパイレーツの方が、異例だったのかもしれません。


まず、主役のスウィーニー・トッドがコワイです。
ブラック・ジャックか関口宏かと思われるような、白髪交じりの髪。
落ちくぼんだような目。
カミソリを手にしたときの薄笑い。
いいですね、こういうジョニー・デップ。


「スウィーニー・トッド」はR15です。
つまりお子さんは見れません。というか、見ちゃいけません。


かなりグロいです(汗)
ブラッドです(汗汗)
行っちゃってます(汗汗汗)


元々ブロードウェイのミュージカルです。
日本でも宮本亜門が舞台を手がけています。
だから映画版もミュージカル、ジョニー・デップが歌って踊ります。
でも、ティム・バートンですから、フツーのミュージカル映画ではありません。


かなりメロディアスで軽快な音楽なんですが、歌詞は結構コワイです。
両手にかみそりを持って、街中を歌って踊るジョニー・デップ。
お子さんには見せられません。

このシーンを見たとき、正月早々起こった戸越銀座の事件を思い出してしまいました。
事件に配慮して、公開延期…なんてことにならなければいいのですが。
だって、キャンペーンにジョニーとティム・バートン来日しちゃうでしょ。
今更延期にゃできませんよ(苦笑)


さて、愛するアラン・リックマン。
今回もステキな悪役です。かなり憎らしい役です。
顔つきがまずイヤラシイ。あの渋い声がイヤラシイ。白人のくせに、あの小さな目がイヤラシイ。
それら全部が私のハートをわしづかみです。
世界の悪役ベスト5に入ること、間違いなし!

Alan


今回は怪演だけじゃありません。さすがに踊らないけど歌います。
しかもジョニー・デップとデュエットです。
のど元にカミソリをあてられながら、愛の歌をハモります。
ヴェルヴェット・ヴォイスといわれるアラン・リックマンの渋い声で歌われちゃ、ファンはもう腰砕けです(笑)
男二人のデュエットというのも、なかなか渋いです。間違ってもコブクロやケミストリーみたいにはなりません(笑)
ジョニーとアラン、いい歌なんですけど、なぜか笑ってしまいました。

Alan2

笑えるんですけど、本当にグロいです。
ストーリー的にも、かなりスゴいです。
殺した人間、パイにして販売しちゃうんですよ。
ジュネ&キャロの「デリカテッセン」を思い出しました。


ヘレナ・ボナム=カーターと、殺した人間パイにしときながら、二人で歌って踊ります。
二人とも、メイクがすでに死人みたいな白塗りで、それだけでコワイです。そんな二人が、これまたラブリーなメロディに合わせてグロい歌を歌います。
やっぱり、お子さんには見せられません。


最後の最後まで、血みどろな映画です。
特にラストシーンには圧倒されました。
やっぱり、ジョニー・デップはこういう映画に出ているほうが、しっくりするような気がするんですけど(苦笑)私はこういうテイストの方が好きです。


にしても、ティム・バートンは自分の奥さん使いまくりです。
伊丹十三&宮本信子みたいなもんか(笑)
たまには、他の女優使えよ…とツッコミ入れたくなります。

■スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(原題SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET)
■2007年 アメリカ
■監督:ティム・バートン
■出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン

Sweeney Todd [The Motion Picture Soundtrack]Sweeney Todd [The Motion Picture Soundtrack]
Stephen Sondheim Paul Gemignani Andy Richards


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Nov 01, 2007

GO! GO! 正雄! 【0093女王陛下の草刈正雄】

またもおバカな映画を見てしまいました。
キライじゃないんですよ、こういう映画って(笑)。
去年は『ヅラ刑事』にハマりましたが、今年は草刈正雄です。
ズバリ『0093女王陛下の草刈正雄』、タイトルからしてベタベタです。

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【ストーリー】
俳優とは実は世を忍ぶ仮の姿、そしてその実体は……女王陛下のために働く諜報部員つまりスパイだった草刈正雄(本人)。ぶっちゃけ、某英国諜報部員映画のパロディです。
ある日、草刈正雄の上司M(気象予報士の森田さん)より新たな指令がでる。IT企業の社長、三輪嘉門(嶋田久作)は新たなるテレビ局を開局し、違法な電波を利用して国民を洗脳し、世界征服をたくらんでいた。草刈正雄のミッションは、この悪の企みを阻止すること。どうなる正雄?! どうする正雄?! 手に汗握るアクションの連続! 


007のパロディなので、オープニングも007っぽく(でも安っぽい)なってます。
あぁぁ、ジェームズ・ボンドってこうやって女性に近づくよね…的なシーンも草刈正雄でやってます。
「M」(気象予報士の森田さん)も出てくるし、秘密兵器を開発している「Q」じゃなくて「九(きゅー)」も登場。まったく役立ちそうにないショボイ秘密兵器も出てきます。お約束、ボンドガールっぽい女性もショボイけど一応出てきます。残念ながら、007並のお色気シーンはありませんでしたが(笑)。


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草刈正雄って、70年代にもてはやされた俳優ですよね。
ハーフだからかっこいいです。でも、けっこう三枚目キャラです。そのギャップがいいんでしょうか?


ものすごーく、ゆる〜い映画です。
東京では六本木と渋谷で上映してます。
私は渋谷シネ・ラ・セットという小さな劇場にて、レイトショーで見ました。
この劇場、ちょっと変わっていて普通の劇場用座席のほかに、人んちの居間にあるようなソファーや椅子が並べられています。劇場自体、ゆる〜い感じがするところです。

「草刈正雄」はこういう劇場で見るにふさわしい映画といえるでしょう(大爆)

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注目すべきは、草刈正雄の実の娘麻有が、劇中でも実の娘役で共演しています。
この映画がデビュー作だそうです。
いくらお父さんと共演だからといって、コレがデビュー作でいいのかな…人ごとながら心配です(苦笑)

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共演者も島田久作のほかに黒川芽以、和田聰宏とそこそこメジャーな人も出ています。
それにしても黒川芽以ちゃん、太っちゃったなぁぁ。少女の頃はかわいかったのに、あの二の腕の太さはいかがなものかと……(苦笑)


笑うに笑えないお寒いギャグ満載です。次から次へとくだらないシーンが続くんですが、時間が経つ事に笑えるんですよ、コレが。こんなギャグで笑っていいのかどうか、自問自答してしまいます。

さらなる驚きは、主題歌も草刈正雄が歌っています。
先日まで、TBSメロディで無料ダウンロードできたんですけど、なんど聞いても笑えます。


決して真剣に見る映画じゃないんですけど、こういう超ウルトラB級映画がお好きな人には、胸を張ってオススメします。(すごくニッチなジャンルだと思いますが……)


それにしても草刈正雄。これからの俳優路線、何を目指しているんでしょう。
もうニヒルな役はやらないのかなぁ。需要がないのでしょうか。


エンドロールに「次回『草刈正雄は二度死ぬ』公開(撮影未定)」とありました。
ぜひ、次回作やってもらいたい! 公開されたら、また見に行きますよ(笑)

ちなみに「0093」とは、草刈正雄の草(くさ)→93(くさ)から来たそうです。
ショボっ!


■監督:篠崎誠
■出演:草刈正雄 、黒川芽以 、麻有 、彩輝なお 、和田聰宏 、唐橋充
■2007年 日本  88分

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Oct 10, 2007

不幸だけど幸せ【自虐の詩】

「日本一泣ける4コマ漫画」という異名を持つ『自虐の詩』が、堤幸彦監督によって映画化されました。
もともと原作者・業田良家のファンだったこともあり、原作本を先に読んでいたのですが、映画も漫画に負けず劣らず、涙が出るほど不幸であり、幸せな物語でした。

【ストーリー】
無職で酒乱、ギャンブルに明け暮れる夫イサオ(阿部寛)と、その夫を支えつつ近所の食堂で働く幸江(中谷美紀)。ビンボー生活だけど、夫と一緒にいることが何よりの幸せ、という二人の前に、幼い頃銀行強盗で捕まった幸江の父親(西田敏行)が現れる…。イサオと幸江、二人をとりまくハチャメチャな人たちとの、小さな幸せ物語〜。


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些細なことでブチ切れて、ちゃぶ台をぶちまける夫イサオ。


決して劇的な展開があるわけじゃないけれど、笑って、泣いて、でも見終わったあと何だか心が温まる、そんな映画です。(漫画もそうなんだけど)。


子供の頃から幸薄かった幸江さん。
幼い頃、母が家出。ずっと父親と二人暮らし。この父親がまたダメな男でロクに稼ぎもしないのに、酒と博打にカネを使っちゃう。小学生の頃から新聞配達や造花作りで家計をささえてきた幸江。ところが、中学生の頃、惚れた女に貢ぐため、銀行強盗を働いた父は逮捕され、町にいられなくなった幸江は東京へ……。

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良い感じのダメオヤジぶりがたまりません。


東京に出てきたものの、幸せにはなれず、挙げ句の果てに薬中のたちんぼになってしまった幸江さん。そんな彼女を影ながら支え、愛してきたのが当時ヤクザだったイサオ。彼女を幸せにするため、イサオは指をつめてカタギになり、二人の生活が始まりました。


とーころが、ところが。
やっぱりイサオもダメ夫。女房の稼ぎをふんだくっては、酒とギャンブルにつぎ込んでしまう。
健気に働く幸江さんを、「幸ちゃんを、幸せにしたいんだー!」と求婚しまくる食堂の店主(遠藤憲一)。幸江、イサオが住むアパートの隣人で、イサオがちゃぶ台をひっくり返す回数を数えているオバちゃん(カルーセル麻紀)など、二人をとりまく人たちも、なかなかの強者揃い。


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ギャンブル好きの割にはムチャクチャ弱いイサオ。

不幸せのどん底を味わっているような幸江さんなんだけど、彼女の笑顔を見ていると幸せそうなのが、とても不思議であり、そこが心温まるところでもあります。
原作と同じラストなんだけど、このシーンは号泣でした。
子供の頃、一緒にビンボーのどん底生活をしていたクラスメイトの熊本さん。
「私たちは離れていても親友だよ」
そういって、幸江さんが町を出るときに、見送ってくれた熊本さん(アジャ・コング)との再会は、涙無くしては見られません。
漫画読んでも泣いちゃったけど、映画でもやっぱり泣いちゃいました。


けっこう暗い話なんだけど、ここは堤監督!
堤監督らしい、こまい笑いが満載です。映画を見て何度も「プププッ…」と笑ってしまったことか(笑)。
中谷美紀×堤幸彦=ケイゾク、阿部寛×堤幸彦=トリック。夢のコラボ(?)。←系の笑いと言えば、おわかり頂けるでしょうか。


やっぱり一番の見所はCGですが、イサオのちゃぶ台をひっくり返すシーンは必見です。
かなり、笑えます(爆)


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Sep 11, 2007

シッコの前にメタボだろ(笑)【シッコ】

突撃、アポなし取材でおなじみの
マイケル・ムーア監督最新作『シッコ』を見てきました。

マイケル・ムーアといえば、2002年に公開された『ボウリング・フォー・コロンバイン』で一躍日本でもメジャーになった、ドキュメンタリー映画監督です。2004年『華氏911』でアカデミー賞ドキュメンタリー賞、カンヌ映画祭特別賞を受賞したのは、記憶に新しいところでしょう。


さて、今回マイケル・ムーアは何に対し「怒り」そして「突撃」したのか……。


【ストーリー】
ドキュメンタリー監督マイケル・ムーアが、4700万人の無保険者だけではなく、保険料を支払っている数百人にもマイナスの影響を及ぼすアメリカの医療システムの実態を明らかにする。カナダ、イギリス、フランスを訪れ、国民全員が無料医療の恩恵を受ける国の事情を見つめながら、アメリカの混乱した医療制度を浮き彫りにしていく。 (シネマトゥデイ)


自由の国アメリカ。
この国では資本主義社会の極みといっても過言ではないこの社会では、保健医療が充実していません。治療費を支払えないから、切り落としてしまった2本の指のうち、治療するのは1本だけにせざるを得なかった人。
子供が急に発病したが、加入している保険が仕える病院がなかったため、救急車でたらい回しにされたあげく、子供を亡くしてしまった母親。
保険に加入していたにもかかわらず、莫大な治療費が払えず家を手放し、子供の家庭に身を寄せる老夫婦。


この映画は、監督であり主演のマイケル・ムーアによって、いろいろな事例を紹介し、またその当事者のインタビューという構成でなされています。


アメリカの保険充実度は世界第37位。
先進国の中では最下位とうい恐ろしい状況。
国が運営する「国民健康保険制度」がないために、民間の保険に加入するしかない。
しかし、民間の保険に加入するのが、これまたハードルが高い。映画の中では、元保険会社の審査員だったという人のインタビューがあり、保険会社がいかに、加入者からお金を徴収するだけで、実際に支払わないで済むように手を尽くしているか、またどんなささいなポイント(病歴)も見逃さず、保険に加入することを阻止(?)する制度を設けているなど、保険会社サイドの暴露話も満載でした。
6人にひとりは無保険で、年間1.8万人が治療を受けられずに死んでいるそうです。
恐ろしい〜。


そして、映画のメインイベント(?)が、ムーア率いる元9.11のレスキュー隊、現在充分な治療を受けられない彼らをキューバにあるグアンタナモにある米軍基地に連れて行こうとします。ここには完璧な医療施設が整っていて、9.11のテロリストたちが収容され、無償でこの医療施設の恩恵に授かっているとのこと。

9.11で命をはって救助活動をしていた人たちが、その後遺症に苦しんでいるというのに、テロを起こした犯人たちがなぜ、国によって手厚く保護されているのか? それに怒ったムーアは、無理を承知で「彼らを治療しろ!」と乗り込んでいきます。

当然、無理な話なんですけど……(苦笑)
これは一種のパフォーマンスで、実際にキューバに行った目的というのが、社会国主義のキューバは、子供の学校、医療費などはすべて国持ち。無償でその恩恵を受けることができます。しかもキューバの医療技術は、世界でもハイレベルだという話。
ムーアは患者たちを、キューバの病院に連れて行き治療をさせたかった、というところがホンネのようです。


ま、どこまでが本当で、どこからがヤラセなのかはわかりませんが、少なくともアメリカの医療保険制度がおかしい、ということは事実のようです。

しかし、これは遠い海の向こう側の国の話ではありません。
今、日本でも同じような問題がおきつつあります。
先日も、奈良で妊婦が病院のたらいまわしをされて、死産してしまった事件がありました。
最近では、国民健康保険に加入していない人が増えているといいます。入りたくても、入れない。
不景気で仕事が少なくなり、毎月の保険料すら払えないとう人たちの問題です。


ムーアの問題定義はとても注目すべきことだと思いました。
しかし、この映画の構成はどうかというと……疑問を感じるところが多々あったのも事実です。

アメリカと対照的に、資本主義国にもかかわらず医療費が無料という国をムーアが取材しました。
フランスとイギリスです。
国民の税金で、医療費が賄われています。
収入の多い人が、少ない人を助ける……いわゆる「助け合いの精神」でなりたっているシステムです。
アメリカ人は、この「税金による助け合い」というのが、イコール「社会主義国化」へつながってしまうらしく、受け入れることができないそうです。
この、極端な思考がいかにも「アメリカ」らしくもあり、日本人にとって理解しがたいところでもあります。


しかし、私が気になったのは、ムーアの取材先のフランスとイギリス。
そこで暮らすアメリカ人たちとの座談会で、「外国に暮らしている方が、医療費もタダだし、学費もかからないし、安心して暮らせる」というイメージを植え付けようとしている気がしてなりませんでした。


取り上げている人たちというのが、完全にアッパークラスの人たちだけ。
実際、フランスやイギリスは移民問題が大きくなり、日本とは比べられないほどの格差社会になっています。そうい社会の根底問題には目を向けず、単に「医療費がタダないい国」を強調している気がしてなりませんでした。


もうちょっと、アメリカと諸外国のコンペアがフェアであるべきではないか……。
そう思ったのは、私だけでしょうか?


ちなみにシッコ(sicko)とは「病人」「変人」などを現すスラングだそうです。

シッコもいいけど、ムーア監督ったら自分のメタボを気にされたほうが良いのでは……。
噂では20キロ痩せたらしいけど、じぇんじぇん痩せてないじゃん(笑)
それにしても、ハリセンボンの近藤と、ホントよく似てるよね(爆)

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この頃はMaxに太ってたんだろうか…


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それに比べりゃ、痩せたかもしれないけど……


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似てるよ(笑)


■シッコ(原題:SiCKO) 
■監督・主演:マイケル・ムーア
■2007年アメリカ  123分