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Nov 09, 2008

アテンション・プリーズって最近聞かないなぁ【ハッピーフライト】

今年は邦画の当たり年、といわれているようですが、この作品もその一つ。
スウィングガールズ』の矢口史靖監督最新作『ハッピーフライト』を見てきました。

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私の世代でスチュワーデス(最近ではキャビンアテンダント、約してCA)といやぁ、堀ちえみの「スチューワデス物語」です(ふるぅ〜)
正直、『ハッピーフライト』を見る前まで、新人CAが一人前になるまで……的な映画だろうと、気軽に考えておりました。

ところがドッコイ!
主演はパイロット役の田辺誠一、CA役の綾瀬はるかなんですが……みんなが主役の映画なんです(笑)

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CAの制服ってやっぱカワイイなぁ


【ストーリー】
副操縦士の鈴木さん(田辺誠一)は、機長昇格最終訓練の飛行がホノルル行きとなった。
試験管の機長は、威圧感たっぷりの原田さん(時任三郎)、もう緊張のピーク!
一方、初の海外フライトデビューがこのホノルル行きとなったCAの斉藤さん。しかも今回のチーフパーサーは超厳しいことで有名な山崎さん(寺島しのぶ)こちらも緊張のピーク!
乗客を乗せたチャーター便は無事、ホノルルに到着することができるのか!?

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時任三郎の白い歯がキラリと光ってステキです(笑)


と、基本ストーリーとしてはたいしたことないんですが、ターミナルで働くスタッフたち、管制塔で働くスタッフたち、オペレーションコントロールセンター(O.C.C)で働くスタッフたち、整備工で働くスタッフたち、そしてもちろん機内で働くスタッフたち、これら大勢の人たちによって、日々の運行はなされているのです。

この作品は、それぞれのスタッフたちの物語でもあるのです。

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パッと見、冴えない高橋さん(岸部一徳)
普段はPCが使いこなせなくてダメダメなんですが
ここぞ!というときに大活躍!

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この職場では出会いがない!
と嘆く木村さん。でも仕事がデキる女性です。

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いかにも仕事デキます!って感じのチーフパーサー山崎さん。
すんごい厳しいです。コワイです。
でも、傍若無人な振る舞いをする乗客にも毅然とした
態度で接して、かっこいいんです。


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とても頼りなさげな副操縦士の鈴木さん。
イケメンですけど、どこか抜けてます。


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CAのみなさん、本当に大変なお仕事です。
あなたたちのおかげで、快適なフライトを楽しめるのです。
感謝、感謝!


ま、物語の展開としては無事トラブルもなくホノルルに到着……するわけじゃない(笑)
思いがけないところで起きた出来事が、連鎖的にあんなこと、こんなことへとドミノ倒しのように、ジワジワと、しかも確実に飛行中のチャーター便に危機が迫っていくのです。


それが面白可笑しく、でもハラハラドキドキ、そしてちょっと感動。
いい案配にミックスされた作品になってます。
さすが矢口監督!


個人的には飛行機にまったく興味がないのですが、この映画、きっと飛行機好き、制服好きの方にはピッタリだと思います。もちろん、私のようにまったく知識もない人が見ても、十分に楽しめる映画です。


クレジットに「竹中直人」の名前がありまして……。
竹中直人がまず、普通の役で出るはずがありません。
竹中ファンの私としては、一体どんな役で登場するのかとても楽しみでした。
その期待に応えるかのように、ほんのちょっとですが、いい感じで出てきます。
気を緩めていたら気づかないかも?
最後の最後までしっかり見届けてください(笑)

そのほか、笹野高史、ベンガル、菅原大吉、田中哲司など脇を固める俳優陣も見逃せません。
彼らの物語、それだけで映画1本ずつになりそうです。
特に笹野さんが、すごくステキでした。あの首筋に走った緊張感と脂汗、見ててこっちも乗り物酔いしそうになったほどですから(爆)


映画もよかったですが、主題歌にフランク・シナトラをもってくるところがオシャレですね。
シナトラの「カム・フライ・ウィズ・ミー」がすごくいいですよ。


今年はやっぱり、邦画の当たり年ですね!


■ハッピーフライト
■監督:矢口史靖
■出演:田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、寺島しのぶ、吹石一恵、田畑智子ほか
■2008年 日本 103分


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Sep 05, 2008

役所広司がガマ王子!【パコと魔法の絵本】

なんちゅーキャスティングでしょう。さすが中島哲也監督です。
前作『嫌われ松子の生涯』もブッ飛びましたが、『パコと魔法の絵本』はそれ以上にブッ飛びました。

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舞台は変人(?)患者が集まった変な病院。

ワガママ放題のクソジジ・大貫(役所広司)は病院の嫌われ者
大人になれない元有名子役・室町(妻夫木聡)は自殺願望の鬱病患者
ジュディ・オングが大好きなオカマ・木之元(國村隼)
ヤクザの抗争で撃たれた(?)ヤクザ龍門寺(山内圭哉)
消防車に轢かれた消防士・滝田(劇団ひとり)
大貫の甥、天然ボケキャラ・浩一(加瀬亮)
大貫の財産を狙う浩一の妻・雅美(小池栄子)
ピアスとタトゥ、パンキッシュな看護婦・タマ子(土屋アンナ)
ピーターパンやシンデレラになる医者・浅野(上川達也)
KYな謎の男・堀米(阿部サダヲ)

そして1日しか記憶がもたない少女・パコ(アヤカ・ウィルソン)

この11人で繰り広げられる不思議な心温まる物語です。


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【ストーリー】
ワガママジジィの大貫は病院の嫌われ者。ある日、院内で出会った少女パコに八つ当たりをして頬を殴ってしまいます。しかしパコは1日しか記憶がもたない女の子。翌朝大貫にあっても「はじめまして」になってしまう。
ところが、大貫がパコの頬に手を触れると……「おじさん、昨日もパコのほっぺに触ったよね」と、そのことを覚えているではありませんか。
それから大貫は心を入れ替え、パコのために何かをしてあげたい、パコのために忘れられない思い出を作ってあげたい! と願うようになる。

そこで大貫が考えたのは……。
パコが亡くなった母親から最後にもらった誕生日プレゼントの絵本、いじわるガマ王子の物語を、病院のみんなで演じようということになりました。
はたして、お芝居はうまく行くのでしょうか? パコの思い出になるのでしょうか?

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ガマ王子とパコ

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役所広司(ガマ王子)とパコ


ストーリー的にはおこさんにも楽しめる作品だと思います。しかし、細かい笑いは大人じゃないとわからないと思います。とんでもないところで彦磨呂や貫地谷しほりが登場します。特に彦磨呂の一発芸(?)はお見逃しなく!


ビジュアル的にはファンタジー、というのでしょうかそれとも「極再建美」というのでしょうか。目に染みるようなケバケバしさがみなぎっています。まるでおとぎの世界そのもの。CGがフル活用され、特にお芝居のシーンでは絵本の登場キャラと演じる人たちがCGと実写ミックスされ、アタマがグチャグチャになりそうでした(笑)


すべてのキャラがテンション高く、見るほうもかなりパワーが必要ですが、とにかく面白い! サダヲちゃんのパワー全開、それに負けないぐらい役所広司がハジけとんでます。役所さんって、比較的重々しい、大人な役が多いのに、こんな役所さんを見たのは初めてかもしれません。

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サダオちゃんより小池栄子のほうが恐かったかも(笑)


こんな楽しいハチャメチャ、ファンタジー映画なんですけど、ちょっと意外な結末を迎えます。私が見た試写会場ではすすり泣く声が、あちこちから聞こえました。かくいう私も、恥ずかしながら涙ぐんでしまったほど……。


子ども向けかもしれませんが、大人もじゅうぶん楽しめる、ブラックユーモア満載のファンタジーの世界です。


それにしても、パコ役のアヤカ・ウィルソンちゃんが、むっちゃくちゃかわいかったなぁ〜(笑)

■パコと魔法の絵本
■監督:中島哲也
■出演:役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、劇団ひとり、山内圭哉、小池栄子、國村隼、上川達也ほか
■日本 2008年 105分


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Aug 30, 2008

自分探しのヒーロー【ハンコック】

ウィル・スミスってかわいい顔してますね。
ちょっと目と目が離れててサカナ顔。それでもスタイル抜群、出る映画はどれもヒット、歌を歌えばそれもヒット。キレイなヨメさんにカワイイ子供。羨ましいっすよ、そんな勝ち組人生。

そんなウィル・スミスがちょいとかわったスーパーヒーローになった「ハンコック」を見てきました。

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【ストーリー】
超人的能力を持ったハンコック。
日々、ロスの街にはびこる犯罪から市民を守っているのだが……やればやるほど裏目にでて、かえって被害を拡大させたり。いつも酒浸りなもんだから、市民から鼻つまみもん扱いされているハンコック。

ある日、列車事故(?)から命を救ったPRマンのレイ(ジェイソン・ベイツマン)から「命を救ってくれたお礼に、キミをみんなから好かれるヒーローになるよう、プロデュースをしてあげる」と持ちかけられる。

最初はまったく興味を見せなかったハンコックだが、レイの妻メアリー(シャーリーズ・セロン)に会ったとたん、心を入れ替えて頑張る! とレイにその身をまかせることにする。

はたしてハンコックは、市民から愛される本当のヒーローになれるのか?

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と、比較的これまたゆるーいお話です。
特に人類滅亡を企む悪者が出てくるわけでもないし、宇宙から攻撃されるわけでもない。極悪非道な悪者がテロ行為をするわけでもなく、ハンコックの更正ぶりが描かれています。

80年前に、アタマを強打されたことで記憶を失ってしまったハンコック。
自分はいったい何者なのか? なぜ記憶を失ったのか? そんなスーパーヒーローの「自分探し」なのです。

よくありがちなヒーローものではないところが面白いですね。
ただ、最近の映画にありがちな「見せ場シーンは予告全部見せちゃった」感が否めません。笑うシーンや驚くシーン、どうして予告で全部見せちゃうかなぁ、ちょっと残念ですよね。

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ツッコミどころたくさんあります。
ハンコックとメアリーの関係が、この物語の中で一番重要なんですけど、話のつじつまが合わないというか、一体どういうことなわけ? と最後まで疑問解消せず……。ま、そこまで細かいことに拘る必要もないんですけど、やっぱ気になるじゃないですか(苦笑)
納得するカタチでその疑問は解消されぬまま映画が終わってしまったのは残念でしたが、ウィル・スミス見てるだけで満足できるかな(笑)

家族で楽しめる良い映画だと思います。
こういう屈折したヒーローがいてもいいんじゃないかな。


■ハンコック(原題:HANCOCK)
■監督:ピーター・バーグ
■出演:ウィル・スミス、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・ベイトマンほか
■2008年 アメリカ 92分


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Jun 19, 2008

若手監督のパワーに圧倒される【石井裕也監督】

石井裕也という若手監督をご存知ですか?
私も知人に教えてもらうまで知らなかったのですが(苦笑)

2005年『剥き出しにっぽん』を大阪芸術大学の卒業制作として監督。
その作品が第24回そつせい祭グランプリを受賞し、同作でPFFこと第29回ぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞。

その他『反逆次郎の恋』『ガール・スパークス』「ばけもの模様』を制作し、国内でほとんど注目されないまま、海外での映画祭に招待上映され高い評価を得ている監督です。
特に第32回香港国際映画祭では過去4作品が特別上映され、さらにアジア・フィルム・アワードでは第1回エドワード・ヤン記念・アジア新人監督大賞を受賞されました。


その石井裕也監督の映画『剥き出しにっぽん』と『ばけもの模様』が池袋シネマロサにてレイトショー上映されています(6/20まで)。

私は両作品見たのですが、低予算とはいえ非常に面白い作品でした。
一昔前のインディー映画ってこういうガムシャラ的パワーがあったよね……っていうような、懐かしさに似たものがあるような、ないような。

あくまでも、観客に媚びずに独自の感性を貫いている、そんな信条を強く感じる作品です。

映画は6/20までの上映ですが、『剥き出しにっぽん』はDVDになったそうです。
機会があったら、ぜひご覧になってみてください。

日本では注目されず、海外からの逆輸入的にブレイクするってパターンになるのかな?

今後の活躍が大いに期待できる監督です。
ぜひ、名前だけでも覚えておいてください。


石井裕也監督公式サイト

石井裕也オフィシャルブログ

剥き出しにっぽん剥き出しにっぽん
登米裕一 二宮瑠美 西園修也 牧野エミ 桂都んぼ 金明玉, 石井裕也


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Apr 21, 2008

これが事実だとすると…【ハンティング・パーティ】

久々、リチャード・ギア主演の映画で面白い作品、「ハンティング・パーティ」を見ました。
とてもスピーディーで、エキサイティングな展開です。

実在のジャーナリストたちが体験した驚愕の事実を基に作られた映画です。
この物語の原案になったのが2000年のサラエボ紛争直後、現在も逃走中とされる戦争犯罪人ラドヴァン・カラジッチを追跡した「ひと夏の体験」(US版「Eaquire」に掲載)。
ボスニアに潜入したジャーナリストが、CIAの偽装工作員に間違えられたことで、アメリカ政府、CIA、そして国連までもが関わっていた「世界的詐欺」を暴き出した物語。
懸賞金500万ドルかかっているカラジッチが、なぜ今も逮捕されずにいるのか……これはある意味、9.11のオサマ・ビン・ラディンが現在もなお逮捕されずに逃走中なのはなぜか? その答えにも繋がるかもしれない、そんな伏線を感じさせる歴史的、政治的「事実」です。

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【ストーリー】
花形船上リポーターだったサイモン(リチャード・ギア)、彼と共に9年間戦火をくぐってきたカメラマンのダック(テレンス・ハワード)。
サイモンは、ある日のリポートを境に、業界から姿を消した。
そのリポートは、サイモンの恋人の故郷で、放送直前サイモンは恋人の無惨な亡骸を見つけ出した。
まるで他人事のように報じるニュース番組に、今ここで起こっているあまりにもむごい惨劇に、サイモンは放送中にブチ切れてしまった。

それから5年。
サイモンとは対照的に今までの功績が認められたダックは、NYで地位も名誉も手に入れていた。
久しぶりに訪れたサラエボで、偶然にも消息不明だったサイモンと再会する。
サイモンはダックに「民族浄化」という名目で大量虐殺し、かつての恋人の命までをも奪った戦争犯罪人フォックスの居場所をつきとめた、しかもこのすぐ近くの山に籠もっている、という特ダネをチラつかせる。

今では現場から離れ、悠々自適な生活をしているダック。
その生活に満足しながらも、現場でしか味わえないアドレナリンに飢えているのも事実だった。
副社長のオヤジのコネ入社した新人プロデューサーのベン(ジェシー・アイゼンバーグ)とともに、たった3人で極悪非道な戦争犯罪人の首をとりに…はたして3人の運命は…???

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最近ではチベット問題で名前をよく耳にするリチャード・ギア。
ここ数年「シカゴ」や「Shall we Dance?」など、穏やか(?)系の作品に出演していましたが、久しぶりに身体を張った力作です。

落ちぶれた元花形リポーター、彼の心の奥底にある死んだ恋人への思いは、復讐となって熱く煮えたぎっています。破天荒、ハチャメチャなキャラを、今までなんとなく「落ち着いちゃっていた」ギア様が、体当たりで演じているのをみて、昔を思い出してしまいました(笑)


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元相棒ダック演じるテレンス・ハワード。
最近ではジョディ・フォスターと共演した「ブレイブ・ワン」ではジョディを密かに支える刑事役で出演。個人的には、デンゼル・ワシントン並に、主役を張れる俳優になるのでは…と期待している一人です。


オヤジのコネ入社。口癖のように「ハーバード出だから!」と言いまくるベンは、いかにもボンボンお坊ちゃまキャラなのですが、口だけは達者。そのおかげで危機を乗り切るシーンがあるのですが、これもまた見物です。

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全てのシーンが事実、というわけではありませんが、実際に起こった出来事、事実をかなり忠実に織り交ぜて作られているようです。
この映画を見終わったあと、何故オサマ・ビン・ラディンが現在も自由の身であるか、なんとなくわかったような気がしました。

そうやって、世界のポリティカル・パワーはバランスを取っているのか…なんとなくやりきれない思いがしたのは、私だけではなかったと思います。


目を覆うような残酷なシーンもありますが、それもまた戦争という事実を映像化したものなんだと思います。
その反面、けっこう笑えるシーンもあり、戦場ジャーナリストたちのオンとオフをかいま見れたようで、とても興味深かったです。


■ハンティング・パーティ(原題:THE HUNTING PARTY)
■監督:リチャード・シェパード
■出演:リチャード・ギア、テレンス・ハワード、ジェシー・アイゼンバーグほか
■2007年 アメリカ/クロアチア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)103分

(C) 2007 IM Filmproduktions GmbH All Rights Reserved

○公開表記:5/10(土)よりシャンテ シネ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
○公式HP:http://www.huntingparty.jp
○公式ブログ:http://huntingparty.at.webry.info/

ハンティング・パーティ (扶桑社ミステリー シ 24-1)ハンティング・パーティ (扶桑社ミステリー シ 24-1)
リチャード・シェパード


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Apr 15, 2008

時代の寵児その末路【ファクトリー・ガール】

60年代POPカルチャーは好きなんですが、無学なもんでこの映画を見てきました。
ウォーホールのミューズとして一世を風靡したイーディ・セジウィックの波乱に満ちた自伝的映画、
ファクトリー・ガール』。


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【ストーリー】
1965年、ポップカルチャーの第一人者としてニューヨークに君臨していたアンディ・ウォーホールに気に入られた一人の少女。
彼女の名はイーディ・セジウィック。アメリカでは知らないものはいないとまでされる大富豪で名家セジウィック家の令嬢イーディは、またたくまにウォーホールのミューズとなり、ウォーホールの“ファクトリー”の一員となる。

前衛的な作品を次々に発表するウォーホール。
中でも彼が撮った映画に出演したイーディはマスコミにももてはやされた。数々のファッション誌は彼女を追いかけ、中でもヴォーグ誌はイーディと契約し、彼女の印象的なアイメイク、大きなイヤリング、黒いタイツなどイーディのスタイルが流行となった。

そんな生活が続く中、彼女の前に突如現れた一人の男。
彼こそが時代の寵児といわれたロック・スターのボブ・ディラン。
二人が恋に落ちるのに、時間はかからなかった。
またもやマスコミはイーディとボブ・ディランを追いかける。
その一方で、いつも一人ちやほやされているイーディに対し、ファクトリーの中では彼女に対する嫉妬心が芽生える。ウォーホールの態度も一変し、彼女にたいして冷たくなる。

ディランとウォーホールの間で翻弄し、結局はドラッグに溺れて自滅してしまったイーディの物語である。

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シエナ・ミラー演じるイーディ・セジウィック

劇場予告や映画のフライヤー、公式サイトを見ると、配給サイドはこの映画を60年代のオシャレなPOPカルチャー路線で売りだそうとしているのですが、実際のところ、そんな生やさしいストーリーではありません。

たしかに、劇中でのイーディはとてもオシャレ。
ボーダー柄のワンピースとかアクセサリーとか、今見ても充分かわいいものがたくさん出てきます。
しかし、この映画の肝心なところは、つねに「誰かの愛」を求め続けなければ生きていけない一人のか弱い女性の物語で、けっしてハッピーエンドではないのです。


後半、ドラッグ中毒になったイーディは本当に痛々しい。
とてもじゃないが、ポップでオシャレなんて雰囲気ではありません。
これが60年代のサブカルチャーの末路…とでもいいましょうか。
一人の淋しい女の子の末路を見せられたような、気がしました。


一方、もう一つの見所としては、アンディ・ウォーホールとボブ・ディラン。
今までたくさんのウォーホールを映画で見てきました。
一番印象的だったのは「バスキア」のデヴィッド・ボウイ。ボウイ自身かなり個性的なアーティストであるにもかかわらず、さらに個性的なウォーホール役を演じるとは、当時センセーショナルに報じられていました。

ボブ・ディランもちょうど4月26日から「アイム・ノット・ゼア」が公開されます。
リチャード・ギア、ケイト・ブランシェット、ヒース・レジャー、クリスチャン・ベイルなど、かなりぶっとんだキャスティングです。

で、「ファクトリー・ガール」では、イディーの運命を変えた二人の男、ウォーホール役にガイ・ピアーズ。ボブ・ディラン役にアナキン・スカイウォーカーのヘイデン・クリステンセンが演じています。ちなみに、この映画の共演がきっかけてシエナ・ミラーとヘイデン・クリステンセンは一時お付き合いされていたそうです。

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比較的、タフガイ系を演じることが多かったガイ・ピアーズが病的チックなウォーホールを演じています。顔色がすごーく悪くてこわかったです(苦笑)


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しゃべり方とか、多分本人に似せてると思われるのですが…。熱狂的なボブ・ディランのファンの方々にとっては怒り心頭ものではないでしょうか?…多分(苦笑)

■ファクトリー・ガール(原題:FACTORY GIRL)
■監督:ジョージ・ヒッケンルーパー
■出演:シエナ・ミラー、ガイ・ピアーズ、ヘイデン・クリステンセンほか
■2006年 アメリカ 91分


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Apr 09, 2008

アメリカ版忠犬ハチ公【ハチコー・ある犬の物語】

近年、ハリウッド映画はリメイクが多すぎです。
ヨーロッパやアジアでちょっと評判がよいと、すぐリメイク権を獲得し、大物俳優でリメイクします。
それが必ずしもオリジナルを越えてない、というところに問題があると思うのですが、強引にオスカー受賞させちゃったり(某巨匠監督による香港映画のリメイク作品)、ハリウッド映画の断末魔を見たような気がするのは、私だけでしょうか?(苦笑)


そんなハリウッドから、またびっくりさせられるニュースが舞い込んできました。


1987年に公開された『ハチ公物語』が、リメイクされるそうです。
主演はリチャード・ギア。オリジナル版で仲代達也が演じた、ハチ公の主人を演じるんだそうです。


ニュースソースによると、プロデューサーで日系三世のビッキ・シゲクニ・ウォンさんが、この物語にいたく感動し、長年かけて映画化にこぎつけたとのこと。自分の愛犬にも「ハチコー」と名づけていたそうです。


アメリカ人の心を打つような、感動作品になるそうですが…。
日本人からみて、どうなるんでしょうね。
だいたい、ハチ公の話自体、今の日本人感動するんでしょうか?


なんだか釈然としない思いが拭いきれないのは、私だけ???

アメリカでの公開は、今年末だそうです。



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Mar 24, 2008

そりゃホームレス王子だろ【ホームレス中学生】

お笑いコンビ、麒麟の田村裕著、200万部突破した『ホームレス中学生』が満を持して映画化されることが決まった、というニュースが先日流れました。
一体誰が“田村”をやるのかが気になるところ。
なにせ“田村”リアルに今現在、活躍中です。しかもあの顔です。
オリジナルに似ている俳優を使うんだったら、本人がやればいいし、それじゃリアルすぎて映画にならないだろうし……。

そんなこんなで決定したのが、王子スマイルWaTのメンバーでもある小池徹平くん。

えぇぇぇ! そこまで美化する?

そんな驚愕の悲鳴がアチコチから聞こえてきそうです。
何がどうなると、小池徹平になるんでしょう。
そこまで美化しなくてもいいんじゃないの?
小池くんに、ダンボール喰わせるんでしょうか?

記事によると…

映画化にあたり田村は、主人公の自分役を「小池(徹平)君に演じてもらいたい」とラブコールを送っていた。


あれだけ売れた本、書いたんだもんね。
それぐらい(自分を美化する)ご褒美をあげてもいいかもしれません。
ただ、小池くんファンはどう思うか(苦笑)

メガホンを撮るのは「奈緒子」「ロボコン」の古厩智之監督。
沖縄に、まきふん公園を再現したセットを組んで、撮影中だそうです。

ホームレス中学生ホームレス中学生
麒麟・田村裕


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Mar 17, 2008

消したつもりが消されることに?【フィクサー】

ジョージ・クルーニーは「オーシャンズ」シリーズのような娯楽作品にも出れば、「グッドナイト&グッドラック」のような社会派の作品まで、幅広く活躍している俳優です。
個人的には、社会派ジョージの方が好きなんですが、本作「フィクサー」は、後者社会派ジョージの作品です。

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【ストーリー】
大手弁護士事務所に勤務するマイケル(ジョージ・クルーニー)は、“フィクサー”と呼ばれるトラブル・バスターを請け負っていた。
その弁護士事務所が抱える大企業の集団訴訟は、全米そ騒然とさせた3000億円にのぼる薬害訴訟。被告の大手製薬会社に有利になるよう訴訟が解決されようとしていた矢先、担当弁護士が全てを覆してしまう“秘密”を手に入れてしまう。
彼は良心の呵責にさいなまれ、事実を暴露し被害者側にたとうとするが、弁護士事務所はそれを阻止するためにフィクサーであるマイケルを送り込む。
しかし、それとは別に製薬会社サイドも裏工作をほどこしており、訴訟担当弁護士は殺され、マイケルも命を狙われることとなる。

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いつもクールでかっこいい役が多いジョージ・クルーニーですが、今回はちょっと冴えない男。
勤続15年以上だというのに、会社からは思ったような評価はされれず、いつまでもトラブルのもみ消し屋をおしつけられる。
老後の蓄えは、サイドビジネスで始めたバーが潰れて、借金取りに全部持って行かれる有様。


それでもやっぱり、ジョージ・クルーニーはかっこいいのです!
と、言ってしまえばそれまでですが、この映画の本質からいえば、大企業相手の訴訟というものは、多かれ少なかれ、こういった裏工作がほどこされて、企業側にとって有利に事が運んでいるに違いない! ということです。これが事実に基づいた話かどうかは知りませんが……(苦笑)


残念ながら、本作で主役のジョージはオスカーにノミネートされたものの、受賞はダニエル・デイ・ルイスに持って行かれちゃいましたが、同じく助演女優賞にノミネートされていたティルダ・スゥイントンが見事オスカーを受賞しました。

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ティルダ・スウィントンといえば、今は亡きデレク・ジャーマン監督のミューズとして80年代活躍していたのが印象的です。
デレク・ジャーマンの作品……「カラヴァッジオ」('86)、「ラスト・オブ・イングランド」(’87)、「ザ・ガーデン」('90)、「エドワードⅡ」('91)、「BLUE」('93)、「ヴィトゲンシュタイン」('93)など、本当に大好きで熱狂的に見ていました。当時のティルダの印象といえば、ちょっと人間っぽくないというか、女性なんだけどとても中世的、あまり人間の血が通っているように見えない、サイボーグのようなイメージがありました。


その後、ディカプリオの「ザ・ビーチ」、トム・クルーズの「バニラ・スカイ」、ジャームッシュの「ブロークン・フラワーズ」に「ナルニア国物語」など、どんどんメジャー(?)な作品に出て、どんどん人間っぽくなっていくのを見て、嬉しいような寂しいような…複雑な心境に陥りました。
なんていうんでしょう…ワタシだけが知っているティルダが、みんなのティルダになってしまうような…。

でも、もうオスカーまで受賞しちゃえば、メジャー女優ですね。
それはとても良かったと思いました。


しかし…受賞のニュースを聞いたあと、本作「フィクサー」を見たのですが、正直オスカーを受賞するほどの演技だったのか? それほど出演シーンも多くなかったし、主役のジョージともあまり絡まないし。
イヤな言い方をすれば、「フィクサー」でオスカー取らなくてもよかったのでは? と思ってしまったのです。

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決して派手な映画ではありませんが、大人向けの質の高い作品です。
ちょっと内容的に難しいですが(苦笑)


あ、忘れてましたけど、この映画もジョージ・クルーニーとスティーヴン・ソダーバーグが製作総指揮に名を連ねています。いつものことだけど(笑)

■フィクサー(原題 MICHAEL CLAYTON)
■監督:トニー・ギルロイ
■出演:ジョージ・クルーニー、ティルダ・スウィントン、トム・ウィルキンソン、シドニー・ポラック
■2007年 アメリカ 120分


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Jan 03, 2008

この映画を見ることが「はじらい」?【はじらい】

はじらい」という映画を見ました。
フランス映画が好き、というのとたまたまチケットをもらったので
友人と見に行ってしまいました。

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「はじらい」を辞書で引いてみると…

恥ずかしがること

とありました。
この映画は誰に対して「はじらい」なんでしょう?
見終わった後、いろいろな「はじらい」を考えてしまいました。(苦笑)

★まず最初に観客のはじらい……
ちょっと恥ずかしかったですが、単なるエロ映画ではなく、芸術性の高い映画であろう…と思いまして(苦笑)


ジャン=クロード・ブリソーというフランス人監督の作品で、監督自身の体験をもとに作られた映画だそうです。


この監督の前作「ひめごと」(2002年公開)のオーディションで、性的虐待を受けたと女優4人がこの監督を訴えました。そして、有罪判決を受け、多額の賠償金を払ったそうです。
この映画はブリソー監督が、そのオーディションがどのようにして行われたか、本当に性的虐待があったのかを観客に問うかのような物語になっています。

★ここで二つめの「はじらい」……
監督の「はじらい」。
「こんな裁判起こされちゃった、恥ずかしい…」
もしくは「こんな映画(ひめごと)撮っちゃった、恥ずかしい」
さもなくば「女性の恥ずかしいシーンを撮っちゃった」

どれも当てはまらないだろうな(笑)

【ストーリー】
映画監督のフランソワ(フレデリック・ヴァン・デン・ドリエッシュ)は、新作映画のためのオーディションをする。テーマは「性のタブー」。特に女性の性の喜びがどのようなものか、監督自身の興味から、実験的な映画を作りたいと考えていた。
そして監督は、オーディションに参加した女優たちに、マスターベーションや、女性同士の絡みを要求。
当初、監督に好意的だった女優たちも、徐々に自分たちの感情がもつれ……

という不思議な話です。
事実に基づいているのかどうかわかりませんが、この物語では、オーディションに参加した女優たちが、それぞれ監督フランソワに恋をし、彼に愛してもらいたいがために、彼のムリな要求を受け入れました。にもかかわらず、彼女たちの努力は報われず、映画からもおろされ、もちろん監督の愛を受けることもできず、逆ギレ的な状態になり、裁判を起こした……というような展開になっています。


★三つ目の「はじらい」
(物語のなかで)女優の「はじらい」
そりゃ「マスターベーションしてみて」なんて言われりゃ、女優じゃなくたって恥ずかしいです。
オーディションやカメラテストになぜ、そのような行為が必要なのかわかりません。
「芸術」という言葉で包んでしまえば、イヤラシイことはなんでも許されるのでしょうか?

もしくは、愛する監督に見られるのが恥ずかしい…??

やっぱりよく分かりません(笑)
ぶっちゃけ、つまらんでした、この映画(苦笑)
何がいいたいのかも、よくわからんかったし。

■ほとんどジャバ・ザ・ハットにしか見えない
この方が、監督のジャン=クロード・ブリソー
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女優たちの際どいシーンも、たしかに美しいのですが、芸術性の高い作品かといわれると、正直疑問を感じます。ストーリー展開もパッとせず、何故監督がそんなにモテる設定になっているのかも納得できず(苦笑)。
結局は、ジャン=クロード・ブリソー監督が判決を不服に思い、その腹いせで自分に都合の良い解釈をするために、この「はじらい」という映画を作ったのではないか、と。

本作には関係ない話なのですが、ワタシはこの映画を東京の銀座シネパトスという小さな劇場で見ました。
前の回が終わって、劇場から出てきた人たちの90%以上が「おっちゃん」。それも普段絶対にフランス映画なんか見なさそう、せいぜい「釣りバカ日誌」ぐらいしか見なさそうな、おっちゃんたちがゾロゾロ出てきたのには驚きました。

多分、おっちゃんたちの目的は……

これ以上、考えると恐ろしいのでやめておきます(苦笑)


ちなみに、ワタシが見た回は、女性の観客も多少はいたので、少しホッとしました。
あんな、おっちゃんたちに囲まれて、この映画を見るのは怖すぎます!

■はじらい(原題  LES ANGES EXTERMINATEURS)
■100分 2006年 フランス
■監督:ジャン=クロード・ブリソー
■出演:フレデリック・ヴァン・デン・ドリエッシュ、マルーシア・デュブルイユ、リーズ・ベリンク、マリー・アラン

■問題となった前作

ひめごとひめごと
サブリナ・セヴク コラリー・ルヴェル ジャン=クロード・ブリソー


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Sep 21, 2007

やっぱキムタクはかっこいい! 【HERO】

今秋一番の注目作品といえば……
やっぱ、木村拓哉主演『HERO』でしょう。
かくいう私もテレビシリーズ、スペシャルドラマと全部フォローしており、満を持して映画化! とニュースに小さくガッツポーズをしました。で、先日友人と一緒に見てきました。

【ストーリー】
東京地検城西支部に再び戻った久利生(木村拓哉)は、ある傷害致死事件の裁判を任されるが、容疑者が初公判で犯行を全面否認、無罪を主張したために思わぬ事態を迎えてしまう。被告側の弁護士・蒲生(松本幸四郎)は“刑事事件無罪獲得数日本一”の超ヤリ手。さらに事件の背後には、大物政治家の花岡練三郎(森田一義)が糸を引いていることを突き止める。 (シネマトゥデイ)


映画化というだけあって、出演陣も豪華です。
久利生検事と法廷で争うことになる、被告側の弁護士に歌舞伎俳優の松本幸四郎。
久利生の事務次官・雨宮舞子役の松たか子との親子共演になるわけです。
Kousihiro


そして、物語の要となる傷害事件裁判のキーパーソンとなる、大物代議士・花岡役にタモリこと森田一義。いつも「いいとも」や「タモリ倶楽部」で見せる顔とはちがって、シリアスな演技をしているのが新鮮でした。
Tamori

テレビシリーズ、特にスペシャル版からうまくつながっていて、期待通り、いやそれ以上の満足度の高い作品でした。とかく、テレビから映画になると、スケールアップした割には、話が大げさになって、どん引きしてしまう傾向にありますが、「HERO」は別格ですね。特にキムタクファンじゃないけれど、主人公久利生というキャラに、どんどん惹かれていきます。


実は、一緒に見に行った友人は、イ・ビョンホンのファン。
Byon
特別出演しているから、誘って行ったんですけど……。
その友人は、スペシャル版はおろか、テレビシリーズすら1回も見たことがないという衝撃的な告白を、上映終了後ブチかましてくれました(爆)
オイオイ……それだったら最初から言ってくれってのに(笑)
しかも、お目当てのビョン様ったら、ほんの数分のみの出演。なんだか誘ってしまって申し訳ないような…。それでも友人は「面白かった」と言っていたので、純粋にこの映画だけでも面白いのでしょう(きっと、たぶん…)。

とはいえ、やっぱりテレビ版は見てたほうが、より面白いですよ。
東京地検・城西支部のおかしなメンバーは、あいかわらずですし、行きつけのバーのマスター(田中要次)は、「あるよ」と何でも出すし、サブキャラの人間関係等を把握しておくほうが、より楽しめます。

特にスペシャル版は見ておいたほうが良いでしょう。今回、なぜ代議士・花岡が登場するのかは、スペシャル版からつながっています。映画では、何の説明もなく中井貴一扮する滝田さん(しかも医療刑務所にいるし)と、綾瀬はるか扮する泉谷検事が登場します。今回の裁判とは、表面上まったく関係なく登場するので、ドラマを見てない人にとっては「??」となるはず。実際、一緒に行った友人は、「なんで中井貴一が出てるのかわからん」と言ってましたし(笑)
Nakai Izumitani


久利生検事の裁判の行方も気になりますが、なんといっても久利生と雨宮の恋の行方。こちらの方も大いに気になります。付かず離れず……一体この二人はどうなるんじゃ!! そんなモヤモヤした気持ちを払拭させるかいなか、それは映画を見てのお楽しみ!(笑)
Kuryu  Amamiya

とかくテレビドラマの映画化というと、スケールは大きくなるけど、話がぶっ飛びすぎてどん引き……という傾向にありますが、「HERO」は映画版に相応しい豪華な出演陣と、濃密なストーリー。観客を満足させるだけの仕上がりになっていると思います。


そりゃ、フジテレビは力いれてますよ。
スタッフがスゴイもん。

製作が亀山千広氏。フジテレビの敏腕プロデューサーで数々のヒット作を生み出しています。ちょっと挙げただけでも「踊る大捜査線」シリーズ、月9「ロンバケ」、最近では「24 Twentyfour」日本語版のプロデュースもされているそうです。

企画が大多亮氏。一度はこの人の名前を聞いたことがあるでしょう。亀山氏とならぶ、フジテレビの看板プロデューサー。数々の月9を手がけています。

そして、本作プロデューサーは、これまたフジの看板、石原隆氏。三谷幸喜作品には必ず名前が出ている人です。

これだけの錚々たるスタッフをあつらえたんだから、「HERO」が当たらないはずがありません。
敏腕ヒットメーカーによって製作された映画、そして主演が木村拓哉なんだから、当たって当たり前。

とはいえ、やっぱり面白いです。
また、続編やってもらいたいぐらい面白かったですよ。

■HERO
■監督:鈴木雅之
■出演:木村拓哉 、松たか子 、松本幸四郎、タモリ、イ・ビョンホンほか
■2007年 日本  130分


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Sep 14, 2007

あっぱれ! ブルース・ウィルス 【パーフェクト・ストレンジャー】

オスカー女優、ハル・ベリー主演最新作
パーフェクト・ストレンジャー』を見てきました。


Perfect


【ストーリー】
聞記者のロウィーナ(ハル・ベリー)は、幼なじみのグレース(ニッキー・エイコックス)が殺された事件を調べることになる。ロウィーナは、グレースが広告代理店のCEOにして大富豪のハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)と不倫の関係に陥り、そのネタで彼を脅迫しようとしていることを、グレース本人から聞かされていた。 (シネマトゥデイ)


ラスト7分11秒まで、真犯人は絶対わからない──。


ふぅ……(溜息)。
なんて思わせぶりなコピーでしょう。
見終わったあと、このコピー見て正直げんなりしちゃいました。あまりのとほほぶりに。
思わせぶりなコピーの割には、先が読めちゃう映画なんです。こういうのをツメが甘いというんでしょうか。
ブルース・ウィルスとハル・ベリー共演だし、けっこう期待しちゃったんだけど、こんなにB級な映画だったとは……。


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でも、よく考えれば分かったことなんです。
ハル・ベリーはそういう女優さんなんです。
チョコレート』(2001年)のオスカー受賞以降、『X-MEN』と『007』以外、パッとしてないしね。だんだんB級女優へ成り下がってしまったような気がします。とても美しい女優なんだけど、どうしてこんなんなっちゃったかなぁ。最後までストーリーもパッとしなかったけど、主演女優もパッとしない映画でした。


この作品の中で、私が唯一評価したのがブルース・ウィルス。
ブルース・ウィルス扮する大富豪の広告代理店CEOは、夜な夜なネットのチャットでエロ・トーク爆裂してます。そのエロっぷりが実にいい! こんな中年アホエロおやじ、よくこの作品オファーを引き受けたもんだ、よっぽど心の広いお方なんでしょう! と感心しましたよ(笑)
チャットのやりとりが、また歯の浮くようなエロトークでねぇ。
「下着はつけてるのかぃ?」とか「下着の色は何色だぃ?」とか「俺もコーフンしているぜぃ」みたいなアホなチャット・シーンが続きます。
実際(リアルに)、主人公ロウィーナ(ハル・ベリー)を口説くシーンなんて、あまりのベタさに笑いました。サスペンス要素より、ブルース・ウィルスのエロおやじっぷりが実に楽しい映画でした。地位も名誉も金もあるオヤジは、こうやってオンナをモノにしていくんだなぁ〜という典型的なパターン。それがあまりにも典型的すぎて笑えます。
本当は、笑えるような映画じゃないんだけど、笑っちゃうシーン満載です。そういう意味では必見かな(笑)


こんなオヤジに近寄られたら、絶対気持ち悪いですよぉ。
そんな生理的嫌悪感を抱かせる演技をした、ブルース・ウィルスにあっぱれ!
よくこんな映画、こんな役を引き受けた! 男だねぇ〜。誰かの義理で受けたにしてもエライ!(爆)
でも、「ダイ・ハード4.0」の後、この映画が公開ってのも、ちょっとかわいそうです(苦笑)


■パーフェクト・ストレンジャー(原題:PERFECT STRANGER)
■監督:ジェームズ・フォーリー
■出演:ハル・ベリー、ブルース・ウィルスほか
■2007年 アメリカ



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Jul 27, 2007

好きです、スネイプ先生【ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団】

ハリー・ポッター第6弾
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』が公開されました。


ハリー・ポッター・シリーズといえば
なんといっても主役の子供たちが大人気です。
ハリー役のダニエル・ラドクリフくんは、世界で一番
お金持ちの18歳だとか……。すごいことです。


全国のポッタリアン(もう死語?)は
夏休みに向けて、ハリーたちの活躍を心待ちに
していたでしょう。

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そんな世間とのギャップを感じている私……。
シリーズ通して私は、たった一人をフューチャーしてきました。
その人の名は

プロフェッサー・セブルス・スネイプ

そう、ハリーを目の敵にしているスネイプ先生です。

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スネイプ先生演じる、アラン・リックマンが
とても好きです、大好きです。

一番最初に見たのが「ダイ・ハード」。
主役のブルース・ウィルスよりかっこよかった。
ものすごい死にっぷりでしたが(苦笑)

その後、日本で公開されたアラン・リックマン出演の映画は、すべて網羅しました。その中の一つがハリポタ・シリーズなのです。


スネイプ先生の陰険なまなざし……
ステキです。
スネイプ先生の御髪……
ステキです。
スネイプ先生のいびり方……
サイコーです。

と、スネイプ先生賛辞を並べ立てても仕方ないので話を変えます。


残念なことに、映画第5弾「不死鳥の騎士団」は
スネイプ先生の活躍がほとんどありません。
心情的には「もっとスネイプ先生をフューチャーして!!!」
と叫びたいところですが、原作がそうなってるんだから
仕方がない。


そして原作第6巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でスネイプ先生大活躍。
活躍しすぎてどっか行っちゃいましたが(苦笑)

だから、来年末公開される映画版の第6弾が楽しみです。
そして物語は、最終刊第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』へと向かっていくわけですね。
ますますスネイプ先生の活躍が楽しみです。

スネイプ先生ではコワイ顔してますが、
実はけっこういい人役もやってます。

それに、ホントはかっこいいんです。

Rickm


そんなスネイプ先生を
どうかみなさん、応援してあげてください。
いじわるだけど、
根はいい人……なんだと思います(苦笑)


■ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
■監督:デヴィッド・イェーツ
■主演:ダニエル・ラドクリフ 、ルパート・グリント 、エマ・ワトソン 、ヘレナ・ボナム=カーター 、ロビー・コルトレーン 、レイフ・ファインズ
■イギリス/アメリカ 138分

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Mar 20, 2007

ジャッキーの子育て奮闘記【プロジェクトBB】

ジャッキー・チェン健在!
御年53歳になられるジャッキーのアクションは永遠に不滅です!
やっぱりハリウッド映画もいいけれど、ジャッキーは古巣香港映画が一番です。
今回はジャッキーと義兄弟の契りを交わしたユン・ピョウと17年ぶりの共演。
そしてゴールデン・ハーベスト社を香港一の映画会社にのし上げたMr.Booことマイケル・ホイとの共演。香港映画好きには、たまりまへんなぁ〜。


Photo


今回のジャッキーは悪役。
えっ? ジャッキーが極悪非道の悪役?
女子供を手玉にとって、目を覆うような悪行三昧?
などと妄想族になってしまいましたが、いつもの刑事、警察、探偵系ではなく今回は泥棒です。
サンダル(ジャッキー・チェン)、フリーパス(ルイス・クー)、大家(マイケル・ホイ)の3人は腕利きの泥棒チーム。けっこう稼ぐわりには、サンダルは博打中毒。フリーパスは女に貢ぎまくり。大家といえば老後の備えにとタンス貯金。ところが大家の家に空き巣が入り、しこたまため込んだカネを全部持って行かれてしまいました。常日頃、経済状態が火の車のサンダルとフリーパス。それに加えすってんてんになった大家に、思わぬ儲け話が舞い込みました。
あるお金持ちの夫婦から、赤ちゃんを誘拐する…。
依頼主の目的は?


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というお話です。
みどころは、ジャッキーの子育て奮闘記。
スリーメン&ベイビー」みたいです(パクリとはいいませんが)。
おむつかえたり、授乳したり、あやして寝かせたり、赤ちゃんの世話なんかしたことのないサンダルとフリーパスが悪戦苦闘しながらも、赤ちゃんの面倒を見ていく…そりゃもう大変ですよ(笑)


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それに加えて赤ちゃんを奪おうとする別な悪者から、おなじみのジャッキー・アクションをまじえて大立ち回りをしたり、香港の街中で派手なカーアクションをしたり。

良くも悪くも、いつものジャッキー映画です。
でも、それが良いんです! ストーリー展開もいつもと同じ。ハラハラ、ドキドキ、大いに笑って、ホロリと泣いて…。ジャッキーの映画は、誰も死なないし、誰も血みどろにならないし、悪役もどこかいい人だったりするし、濃厚なラブシーンもない。マンネリです。ワンパターンです。でも、それがジャッキー映画なんです。


たとえて言うなら、吉本新喜劇と同じかな(なんていうと怒られそうだけど)。
誰がどこでどんなギャグをかますか、みんな分かっているけど、それを楽しみに見ているでしょ。それと同じです。20年以上、おなじパターンで映画をつくり、未だに人気者なんだから、ジャッキーは本当にスゴイんです。子供から大人まで、安心して楽しく見れる、それがジャッキー・チェンなんです。


今回の映画も、期待通りのジャッキーです。
同世代のユン・ピョウとの絡みもサイコー。
久々にスクリーンで見たユン・ピョウはちょっと太ってたけど(苦笑)

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アル・ゴアよりマシだけど太ったなぁ


共演のルイス・クーもかっこいい。
日サロで全身こんがり焼いて、まかり間違えばホストに見える二枚目を見事に演じてます。
ジャッキーに負けず劣らずアクション・シーンも迫力満点。
本当は準主役なんだけど、日本での扱いはちょっと…チョイ役のユン・ピョウの方が大々的に扱われています。そりゃ日本での知名度が違うからね…。宣伝だけ見るとユン・ピョウが準主役と思いがちですが、思ったほど登場しなかったのは、ちと残念。

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ちょっと氷川きよし、入ってない?


アイドルTWINSのシャーリーン・チョイがフリーパスの奥さん役で登場。
女狂いの夫になかば捨てられて、悲惨な状態に陥ってます。こんなかわいいアイドルに着ぐるみきせるとは、おそるべし香港映画(笑)


さすがにアクションシーンはないけれど、マイケル・ホイも頑張ってます。
泥棒だけど、奥さん思いのいい旦那さんなんだな、これが。
こういう丸顔で丸めがねのおっちゃんって、香港にいますよね。街中でよく見かけるような気がします(笑)


それから大物二人がチョイ役で登場。
ダニエル・ウーとニコラス・ツェエー。
ほんのちょっとの出演ですが、かなり笑えます。ギャグ満載です。
あまりの展開に、私は腹筋つりそうになったほどです。
字幕にはちゃんとでないんだけど、ダニエル・ウーのギャグに注目してください。


ところで、この映画の本当の主演は赤ちゃんです。
名前わかんないんだけど、すんごくかわいい! つぶらなお目々で笑ったり泣いたり。最優秀主演男優賞あげたいくらいです。(子供と動物には叶いませんね)
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他のジャッキー映画をご覧になっている人はご存知でしょうが、エンドロール最後まで見てください。
お約束のNG集。今回もジャッキー相当痛い思いをして撮影しています。頭ぶつけたり、高いところから飛び降りたり、長廻しのアクションシーンでユン・ピョウがNG出したら「今度やったら殺すぞ!」と言ったジャッキーには笑えます。


永遠の30代(に見せる)を演じるジャッキー・チェン。
いつまで続くのかわかりません。
いつまでも続けてほしいです。
香港映画ファンは、そう思っているはず…。

■:プロジェクトBB  英題 ROB-B-HOOD 2006年 香港
■監督:ベニー・チャン
■主演:ジャッキー・チェン、マイケル・ホイ、ユン・ピョウ、ルイス・クー


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Mar 19, 2007

ジュード・ロウの涙がいいッス【ホリデイ】

クリスマス前に恋人と別れ、失恋の痛手をいやすために休暇をとった二人の女性。
一人はハリウッドで映画予告製作会社社長アマンダ(キャメロン・ディアス)。もう一人はロンドン郊外に住む新聞記者のアイリス(ケイト・ウィンスレット)。二人はネットで知り合い、お互いの生活環境そっくりそのまま交換する「ホーム・エクスチェンジ」をして、環境を変えることになる。
そこで二人が出会った新しい男性との恋がはじまる…?? という、ちょっとメルヘン・チックなラブロマンス映画「ホリデイ」を見てきました。


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アマンダはイギリスの寒さ、退屈さに耐えかね早々帰国を決意しますが、偶然であったアイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)と良い雰囲気に。そりゃイイ男がいたら帰らんわなぁ。
一方常夏のロスについたアイリスは、アマンダの元カレの友達というミュージシャンのマイルズ(ジャック・ブラック)と良い雰囲気に。


一見、恋におちるなら断然ジュード・ロウでしょう! と思いがちなんだけど、マイルズもいいヤツなんです。女の子を楽しませる話術にも長けているし、性格もいいし。でも「あなたっていい人ね」でおわっちゃうタイプかな。こういうキャラだからこそ、ついついアイリスとの恋が実ればいいのに! と応援したくなっちゃいます。

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万人が認めるイケメン、ジュード・ロウは、いつもクールな役がおおいけど、「ホリデイ」では意外なキャラを演じてます。ネタバレになるからあまり詳しく書かないけど、男のクセして涙モロイいいヤツです。すごくキュートですよ。ジュード・ロウってこんなにかわいかったっけ? って思うくらい(笑)

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どっちもタイプは違うけど、すごく魅力的なキャラであることは間違いなし!

では女性陣はどうかというと。


キャメロン・ディアスってホント、かわいいですね。
あの大きな口で笑うのがすごくチャーミングです。
子供のころ、あんなに仲良かった両親の離婚がショックで、それ以来涙を流せなくなってしまったアマンダが、本当に心から人を愛することを恐れてしまっているんです。その彼女のハートの扉(あぁ臭い文句)を開くのが、グラハムなんですよ。

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アイリスも、かわいそうな女性でね…(シミジミ)
惚れた弱みっていうのかな。恋人は二股かけてて、挙げ句の果てにあっちの彼女と婚約しちゃうし。
「それでも君を離したくない」なんてわざわざハリウッドまで追っかけてくるけど、結局どっちも捨てられないというムカつく男。その上、自分が書いた原稿の手直しまでアイリスにお願いしちゃう。頼まれたアイリスも、愛する彼からのお願いを断れないし…あぁ、見ててどっちもイライラします。アイリスそんな自分自身に嫌気がさして、休暇をとってハリウッドに来たってのにね。でも、人の心ってそう簡単に割り切れないものです。アイリスの心の揺らぎが痛々しいほど伝わってきました。
そんなアイリスを癒してくれたのがマイルズ。決してハンサムじゃないけど、こういう人と一緒にいたら、楽しいだろうな。

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顔ジュード・ロウで性格マイルズみたいな人が理想…なんて都合よすぎですね(笑)

ところでこの映画で二人の女性が交わした「ホーム・エクスチェンジ」。
条件の合う者同士が休暇中に、家も何もかもそっくり交換するそうで、欧米では一般化していると映画のパンフに書いてありました。ホンマかいな? 日本ではちょっと考えられないかも。知っている人同士だって、ちょっと躊躇しちゃいます。

でも、環境を変えることで非日常にひたり、心身リフレッシュできるんだろうな。
自分よりお金持ちの家に行くなら良いかな。でも心地よすぎると自分んちに戻りたくなくなるかしら(苦笑)


最後にちょっとどーでもいい話を。
ケイト・ウィンスレットって75年生まれの32才なんだけど、最近急に老けません?
この映画でも気になったんだけど、額のシワがすごいんです。よく見なくても、目尻の小ジワも目立つし。ヒアルロン酸の注射すればいいのに。何より二の腕のたくましさには、感動すら覚えました(笑)肝っ玉母さん役に就くのも、そう遠くはないかも(苦笑)


良くも悪くも、期待を裏切らない映画です。
見終わったあと、すごく心があったかくなりました。
たまにはこういうベタな映画もいいかも(苦笑)

それから、ちょっと意外な人がかなり笑えるシーンでのカメオ出演があります。
お見逃し無いように!

■ホリデイ The Holiday 2006年 アメリカ
■監督:ナンシー・マイヤーズ
■出演:キャメロン・ディアス、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレット、ジャック・ブラック

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Mar 16, 2007

匂いフェチでストーカーな人殺し【パフューム】

実は私、アラン・リックマンの大ファンです。
近年、アランの映画といえば良くも悪くも
ハリポタシリーズのProfスネイプ。
比較的、悪役が多いアランさんですが
けっこう善人役もやってるんです。


Cast3
今回は良い人です(笑)


そのアランさん、久々の善人役で出演されているのが「パフューム・ある人殺しの物語」。
日本公開決定前、本国ドイツの公式サイトをのぞいてみると、どうやらアランさんはヒロインのお父さん役らしい。ホッと一安心。ついつい、また悪代官の役だったり…などといらぬ心配をしてしまうのがファンの悲しい性でございます(苦笑)


そんなアラン・リックマンが心優しい、娘思いの父親役を演じたこの映画は、かなり私好みです。
エグイ、エロイ、キモい…と思い浮かぶ形容詞はキワモノっぽいんですが、その中に潜む美しさのような、繊細さがこの映画ににじみ出ています。

舞台は18世紀パリ。
悪臭漂う魚市場で、無造作に産み捨てられ孤児院で育った主人公ジャン=バティスト・グルヌイ(ベン・ウィショー)は、類い希なある才能、それは何キロ先までもの匂いを嗅ぎ分けられるほどの、驚異的な臭覚を持っていた。
皮なめし職人のもとで青年になったジャン=バティストは黙々と働き続けた。生きる希望も見いだせぬまま…。ところがある日ジャン=バティストに転機が訪れる。商品の納入のためにおとずれたパリの街中で、プラムを売り歩く赤毛の少女に出会う。彼女の香りは今までに出会ったことのない、幸福すら感じる香りだった。しかし、ジャン=バティストは怯えた少女の悲鳴を塞ごうとして、誤って彼女を殺してしまう。途切れた命とともに、あのかぐわしい香りも消えてしまった。
この香りをとどめておきたい。
ジャン=バティストは、初めて生きることに執着を持った。


Story1


最初の師匠バルティーニ(ダスティン・ホフマン)のもとで、蒸留法によって香水を作るんですが、この技法では生き物の匂いは摂取できません。赤毛の少女の匂いを留めて置きたいと思っていたジャン=バティストは、パルティーニのもとを去り、グラースという土地で脂に香りを移す冷浸水法を学び、自分が思い描いた香水を作ろうとします。
これがかなりエグイです。
まず、お目当ての女性を殺し、髪の毛を剃り、全裸にしてから全身に脂を塗りたくる。
身体にくまなく布を巻き付けてしばらく放置。体臭?フェロモン?なんだか知らないけど、適度に匂いが脂に移ったところで布を取り、脂を取り、そこから人間の匂いを取り出します。


Intro1


町中の綺麗なお姉さんをどんどん殺して匂いを取る。
変態もここまでくると芸術家になるんでしょうか。
ジャン=バティスト役のベン・ウィショーの迫真の演技が、これまたキョーレツです。すでにこの世の人ではないような、そんな目つきをしているのがとても怖かった。なにげに、俳優の杉本哲太に似てると思ったのは、私だけ?(笑)


Cast1
似てるよね?

最終ターゲットのローラ(レイチェル・ハード=ウッド)をつけねらうジャン=バティストの執念深さは尋常じゃありません。その狂気、殺気を感じ取ったローラの父リシ(アラン・リックマン)は、娘を守るために必死なんだけど、ジャン=バティストの魔の手が忍び寄ります。
娘のために必死になる、アラン・リックマンの熱演がたまりません。
あぁ、私のことも守って〜などと、アホな妄想に浸りながら映画を満喫しました。


物語の一番の見所とされているのが、数百人ものエキストラを使った全員一緒に●●●のシーン。
たしかにキョーレツです。
老若男女、次々に服を脱ぎ捨てて絡み合っていきます。かなり気持ち悪いです。しかし、これこそがジャン=バティストが作り上げた究極の香水の魔力です。匂いの力を映像で見せるという意味でも、この映像は衝撃的でした。

心臓の弱い方や、あまりエログロを好まない方には、オススメできない映画ですが、本当にスクリーンから匂いがただよってくるような錯覚に陥る、そんな臭覚を刺激される映画です。


芸術性が高い映画だと思うのですが、何故配給元のGAGAは桜塚やっくんを宣伝に起用したんだろう。
別にやっくんが好きとかキライとか、そういうことではなく、映画のイメージとあまりにもかけ離れたキャラなので、残念。もうちょっと、この映画の雰囲気と合ったタレントを使って欲しかったです。
話題性だけを追求しているようで…。配給会社ももうちょっと、そこらへん考えてほしいです。


■パフューム ある人殺しの物語
■2006年 ドイツ
■監督:トム・ティクヴァ
■出演:ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン、アラン・リックマン、レイチェル・ハード=ウッド

B000LZ52RU映画「パフューム」オリジナル・サウンドトラック
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サイモン・ラトル サイモン・ラトル ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
東芝EMI 2007-02-07

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4167661381香水―ある人殺しの物語
パトリック ジュースキント Patrick S¨uskind 池内 紀
文藝春秋 2003-06

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Feb 20, 2007

1968年6月5日【ボビー】

1968年6月5日、LAアンバサダーホテルで、次期大統領候補としてカリフォルニア州選挙を勝ち取ったロバート・F・ケネディは暗殺された。

この映画のタイトル「ボビー」とは、暗殺されたロバート・F・ケネディの愛称。アンバサダーホテルを舞台に、事件が起こる16時間前からその時刻まで、ホテルにいた22人の物語です。
THE有頂天ホテルのように、舞台はホテルの中のみ。
一つの場面に集い合う人々の人生模様が同時進行で描かれた「グランド・ホテル」(1932年)から、このストーリー展開の映画を「グランド・ホテル形式」と呼んでいます。

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監督は自身も俳優として出演しているエミリオ・エステヴェス。なんと脚本まで手がけているんだから、一人三役。最近あんまりスクリーンで見ないなぁ、と思っていた、監督、脚本家、プロデューサー業の他に、ワイナリーまで経営しているとか。知りませんでした〜。


Bobby2

1968年とはどんな年だったんでしょう。
残念ながらリアルタイムで生きていない私には、殺されたロバート・F・ケネディは名前ぐらいしか知りません。「ボビー」公式サイトには、68年がどんな年だったのかが載っていました。
映画でも盛んに挙げられていたのがベトナム戦争。当時のアメリカは泥沼化するベトナム戦争から抜け出せず、暗い世相になっていたようです。それに加え、公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング牧師も同年4月に暗殺され、世の中に一層暗い闇に包まれた時代でした。

そこにきら星の如く登場したのがRFKことロバート・F・ケネディ。
ベトナムからの米兵撤退、人種差別問題、貧困問題、環境問題に取り組むことを公言していたケネディは、当時のアメリカの希望だったそうです。その希望を一瞬にして奪われたアメリカの悲しみは、きっと計りしれないものだったにちがいありません。


当時を知るアメリカ人にとって、またその世代の子供たちの世代にとって、この映画は重みのあるものなのでしょう。しかし、日本人にとって…どうかな? リアルタイムでこの事件を見てきた世代はともかく、若い世代の日本人にはほとんど馴染みのない事件だし、ケネディ暗殺という歴史的事件より、豪華キャストの共演、と言う面が注目されるでしょう。

Bobby3


元ドアマンのジョンにアンソニー・ホプキンス
大金持ちのジャックにマーティン・シーン
ジャックの妻にヘレン・ハント
ホテルの支配人ポールにうぃりあむ・H・メイシー
ポールの妻でヘアサロンに勤めるミリアムにシャロン・ストーン
結婚式を挙げる若いカップルにイライジャ・ウッドとリンジー・ローハン
厨房のマネージャーにクリスチャン・スレーター
メキシコ従業員ホセにフレディ・ロドリゲス
厨房の副料理長にローレンス・フィッシュバーン
アル中の歌手ヴァージニアにデミ・ムーア
ヴァージニアの夫ティムにエミリオ・エステヴェス
麻薬の売人にアシュトン・カッチャー
ホテルの電話交換手にヘザー・グラハム


ざっと挙げただけでもそうそうたる出演陣。
それを見に行くだけでも、満足できます。


ストーリー展開はかなりまったりしています。
衝撃的なシーンの連続、というわけではないし、いろんな話が断片的にかつ淡々と流れていきます。
しかしラスト10分。あの衝撃的シーンを堺に急激に、たたみかけるように終末へと向かいます。あまりのできごとに、圧倒されてしまいました。まさに「おくち、ぽか〜ん」って感じで(苦笑)。


最後、エンドロールでロバート・F・ケネディ最後の演説が流れます。
理想論でしかない、実際大統領になったわけではないのだから…といわれてしまうかもしれませんが、ケネディの高い志がダイレクトに伝わってくる演説でした。日本の政治家でここまでグッとくる演説をする人はいないでしょう。
それだけ、ケネディが当時のアメリカにとって「希望の星」だったことがわかりました。


1698年6月5日
遊説先のLAアンバサダーホテルで凶弾に倒れ
翌6日、妻に看取られながら静かに息を引き取った。

■ボビー (原題 BOBBY)2006年 アメリカ
■監督:エミリオ・エステヴェス


BOBBY 悲劇のケネディ兄弟!! ジョンに続きボビーも撃たれたBOBBY 悲劇のケネディ兄弟!! ジョンに続きボビーも撃たれた
G. デール 古閑 万希子


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Feb 06, 2007

つべこべ言わずにコレを見よ!【不都合な真実】

「一瞬だけ大統領になったアル・ゴアです」

という自虐ネタから始まる「不都合な真実」。
1970年代から地球温暖化について取り組んできた元アメリカ副大統領のアル・ゴア氏が、副大統領退任後、世界各国をまわり1000回以上もの講演会を行ってきた模様を描いているドキュメンタリー映画です。

Truth1

何十億年という地球の歴史において、この十数年が異様に地球温暖化が進んでいます。
これはまぎれもなく人間が環境を破壊しているから。
この事実は、世界中の科学者が認めているといいます。
一番の原因と思われるのがCO2の排出により、地球をとりまく大気の層が厚くなり、太陽の熱がその層の中に籠もり、地球の温度が高くなっていると言われています。

この映画では、ゴア氏が世界各国の専門家を訪れ話を聞いたり、調査をしたりと、出てくる数字や映像にとにかく驚かされ続けます。

南極の氷壁が急速に溶けている。
北極の氷もどんどん溶けている。
大型台風、ハリケーンによる災害。
エルニーニョなどの異常気象。
豪雨と干ばつ。

Truth3

言い出したらキリがないぐらい、今の地球はとんでもないことになっています。
遠い将来の話ではなく、ほんの十数年後の話です。
多分、まだ私も生きてると思うし…。

このブログで映画がどんな内容だったかをチマチマ説明しても仕方ないので、ちょっとでも興味を持った人は見に行ってください。というか、21世紀の地球で生きているのなら、見るべきだと思います。
専門用語ばかりではなく、アニメーション、映像やチャートとともにゴア氏が小学生でも分かるぐらいに、丁寧に解説してくれています。
「不都合な真実」は、映画ではなくアル・ゴア氏の講演録です。

Truth2

先日、新聞に「企業のCO2削減の取り組みは進んでいるが、一般家庭の取り組みがなされていない。むしろ家庭からの排出量は増えている」と報じられました。
ちょっと前までは、レジ袋廃止なんて、たいした効果ありゃせんよ、と悲観的に思っていましたが、この映画を見て、どんな小さなことでも良いから、一人一人が始めなきゃ行けない! と強く思いました。

この映画を見ようと、劇場に足を運んだ人は、すくなくとも環境問題に対して能動的な人たちです。
問題は、それ意外の人たち。
受動的な人たちにも、一人でも多くこの映画を見て貰いたいものです。その意味もあって、2007年2月3日放送、日本テレビの「世界一受けたい授業」にも、ゴア氏が出演されていました。
番組を見た人が一人でも多く、劇場に足を運んで貰いたいな。
できれば、映画館じゃなくて学校とかで上映すればいいのに。

ところで世界で一番CO2を排出しているのはアメリカ。
そのアメリカブッシュ政権はゴア氏の活動を、経済を低迷させるといって非難し、京都議定書からも離脱してしまいました。
政府の方針と逆行するがごとく、アメリカでは州ごとにCO2排出制限に取り組んでいます。
映画によると、西海岸、東海岸で活発に行われているそうです。
そういえば、テレビでカリフォルニアのシュワ州知事が、自動車からのCO2排出を制限するとニュースで報じられていましたっけ。この人、共和党なのにね。
環境問題に積極的に取り組む西海岸、東海岸とは対照的に、南部は感心がないようです。
コレってそのまま民主党支持者が多い地域と、共和党支持者が多い保守的な人とにわかれますね。
大統領選挙みたいだな(笑)

あり得ない話だけど、もしアル・ゴア氏が大統領だったら…。
世界は変わっていたでしょう。
イラク戦争も起きなかっただろうし、アメリカは京都議定書からも離脱しなかっただろうし。
やっぱり、ブッシュ、チェイニー、(もういなくなったけど)ラムズフェルドらが率いるネオコンってのは経済発展ばかり追求して、地球のことを考えてない人たちなんだろうな。
そういう人を支持するのが、アメリカ南部の保守的な人たちなんだろうな。

ところで、この映画のなかでゴア氏が使っているパソコン(Mac)が実によく出てきます。
これじゃまるで、Macは環境問題にすごく取り組んでいる良い企業なの? なんて思いました。
なんでこんなにMacの宣伝みたいにリンゴマークが出まくるんだろう…と思って調べてみたら、なんとゴア氏はアップルの取締役だったんですね〜。なーるほど。社支給のMacだったわけだ。
私自身、十数年Macひとすじなもんで、無条件にMacユーザーの親近感を覚えてしまいます(笑)

Truth4

もう一つゴア氏のトリビア。
ゴア氏ハーバード時代のルームメイトって、俳優のトミーリー・ジョーンズなんですよ。
(同学年じゃないけどね)

世界中を飛び回って多忙極まりない毎日を送っているゴア氏。
なんであんなに太っちゃったんだろう…ってね(笑)

最後に。
この映画はエンドロールの最後まで見てください。
スクリーンに流れるクレジットとともに、私たち一人一人ができる、地球温暖化防止策がいろいろ出てきます。
リサイクルしよう。
省エネ家電を使おう。
できるならハイブリッド車に乗ろう。
公共の交通機関を使おう。
などなど。

小さなコトからコツコツと…。
西川きよし師匠の言葉が、心にしみる今日この頃です。

■不都合な真実(原題 An Inconvenient Truth)
■監督 デイヴィス・グッゲンハイム
■出演 アル・ゴア
■2006年 アメリカ

不都合な真実不都合な真実
アル・ゴア 枝廣 淳子


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Feb 01, 2007

私たちの“三丁目の夕日" 【バブルへGO! 】

いたたたっ!
いろんな意味で痛々しい映画だった『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
40代以降の中高年が『ALLWAYS 三丁目の夕日』を見てあの当時を懐かしむのと同じように、30代以降の中年はこの映画を見て、あの当時を苦々しく懐かしむことでしょう。
製作したのはこれまた懐かしのホイチョイ・プロダクション。
深夜放送の「カノッサの屈辱」「TVブックメーカー」を製作した会社です。
これだけで懐かしい〜。私もこの番組、よく見てました(苦笑)

物語はドラム式洗濯機型タイムマシンにのって、主人公まゆみ(広末涼子)が1990年にさかのぼり日本経済を救うべく、バブル崩壊を食い止めようとするお話です。
主演は広末涼子、阿部寛、薬師丸ひろ子。
Bubble1

正直、ストーリー的にはかなりどーでもいい話。
「三丁目の夕日」ほど感動する話でもありません。
あの当時を謳歌した人、しなかった人、いろんな人に日本人が一番浮かれていた時代を懐かしもうじゃないか! そんな映画です。

それにしても誰が考えたんでしょう、タイムマシンが洗濯機だなんて…。

HITACHI INSPIRE THE NEXT
そんなキャッチフレーズでしたね、この会社。
何にインスパイアしたのかわかりませんが、タイムマシンはHITACHIの洗濯機です。こういう設定の面白さはホイチョイっぽいというか、個人的に大好きです。それだけで笑えます。こういう設定を受け入れる、日立という会社のセンスも面白いですね。TOSHIBAだったら主人公はサザエさんになる?(笑)

洗濯機だから過去に行くのに、ちゃんと洗剤も入れます。
いちいち水着に着替えなきゃいけないのが、ちとめんどくさい。
誰でも過去に行けるわけじゃなくて、タイムマシンの容積と中に入る人の体積の割合が合わないといけないらしい。合わない人が洗濯機の中に入ると、洗濯物が色落ちし、泡だらけになるだけで過去には行けない、ってのも笑えます。
やっぱドラえもんのタイムマシンは偉大だな(笑)
Bubble2

「三丁目の夕日」では東京タワー建設中でしたが、この映画ではレインボーブリッジが建設中。いまではすっかりおなじみのお台場ですが、20年ぐらい前は「お台場」なんていわないで「13号埋め立て地」なんて呼ばれてましたっけ。あぁ、そんな昔の記憶がリアルに残っている自分がコワイです〜(冷汗)
Bubble3

80年代後半から90年にかけて、日本の好景気ってのは異常だったんでしょうか?
当時高校生だった私は、直にバブルの恩恵を受けている世代ではないので、あまり実感はないんですが、万札ひらつかせながらタクシー呼んだり、(クラブじゃなくて)ディスコでふぃ〜ば〜しちゃったり。
ある意味、当時の自分たちを見て笑う、自虐的な笑いを狙った映画なんだと思います。
バブルを懐かしむって「古きよき日本」じゃないですからね。
カメオ出演している元女子アナ八木亜希子さん、飯島愛さんに飯島直子さんも、当時をリアルに再現してるんだけど、これまた痛々しい(笑)

主役である広末涼子演じるまゆみは、いわゆる現代(2007年)の女の子ってカンジのキャラです。
バブルの東京に訪れて「バブルってさいこ〜!」とはしゃぎまわる彼女の演技を見て、忌まわしのリュック・ベッソン『WASABI』を思い出したのは私だけでしょうか…?(苦笑)別な言い方をすれば、とても1児の母とは思えないギャルっぷりが、とてもよかったです(爆)

バカデカいケータイ、やかましいユーロビート、ムッチムチのボディコンに石原真理子並のぶっ太い眉毛。みょ〜なダブルのスーツに、安っぽいトレンディドラマに出てきそうなロフト付きの部屋。「スターどっきりマル秘報告」が人気で、フジテレビは河田町にありました。
そんなバブリーな東京に、観客もタイムスリップできる良い映画でした(笑)

■バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
■監督:馬場康夫
■出演:広末涼子、阿部寛、薬師丸ひろ子、小木茂光、伊武雅刀

バブルへGO!!―タイムマシンはドラム式バブルへGO!!―タイムマシンはドラム式
君塚 良一 泡江 剛


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「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」オリジナル・サウンドトラック「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」オリジナル・サウンドトラック
サントラ 本間勇輔


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Jan 17, 2007

中国四千年の思想に学ぶ 【墨攻(ぼっこう)】

日本のコミックが世界で愛読されているのは知っていたけれど、海外で映画化されてしまうとは驚きです。しかも主演がアンディ・ラウだなんて! そのアンディ最新作『墨攻』ちょうど昨日(1/16)は主演のアンディ・ラウが東京で舞台挨拶をしたそうです。

1992年から4年にわたって「ビックコミック」で連載されていた同名漫画が、この度、日本、中国、香港、韓国スタッフによって映画化されました。

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物語は紀元前370年頃、巷淹中(アン・ソンギ)率いる趙の10万の大軍が住民わずか4千人の梁城に攻め入ろうとしていた。梁王(ワン・チーウェン)は墨家に援軍を頼んだが現れたのは、墨家の革離(アンディ・ラウ)という男ただ一人。
この男だけで何ができるのか? たった一人で10万もの大軍相手に戦うことができるのか? ところがこの革離が放った、たった1本の矢が、趙軍の出鼻を挫く。
一ヶ月の籠城に持ちこたえれば趙軍は撤退する、と王を説得する革離。王は兵に関する全権を隔離に与える。
老若男女総動員して食糧や武器など、さまざまな物資をかき集め、趙軍からのあらゆる攻撃に備えるよう指示する革離。しかし闘いを恐れた農民4人は妻子を連れて逃亡を試みる。ところが趙軍に捕まり、革離の存在を巷淹中に知られることとなる。
この闘いは革離と巷淹中との闘いになる。

と、お話は優れた軍師革離と攻め入る巷淹中の闘いです。
しかし、敵軍ながら大勢の亡骸を前に、革離は「こんなことでいいのか…」と、血を流さずして解決を得る方法があるのでは、と考えます。
この物語は「反戦」を描いています。
人は何故争うのか、何故血を流さなければならないのか。
闘うことで革離が抱く疑問は、そのまま現代の私達に反映されます。
平和を望む革離のその心は、誰もが望むものなのに、なかなか実現されずにいます。

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私は原作コミックを読んでいないので、「墨家」について何の予備知識もなく見ましたが、とても面白かったです。もともと古代中国の話なので、墨家が本当に実在していたかどうか定かではないようですね。公式サイトを読みましたが、墨家とは墨子という下級武士出身の男が紀元前450年頃、学団を開き、古代聖王の道を学び、思想によって世界を教え導こうとしたそうです。
墨子は学団内で多くの門人を教育し、一人前の墨者に仕立て、諸国を遊説させたり、官僚として諸国に送り込み、墨家の思想を広めようとしました。
墨家の思想とは、大国による侵略と併合による統治ではなく、各諸国が領土を保有しあいながら、平和に共存することを目的としたそうです。
すごく理想的な思想だと思いますが、今も昔も現実には難しい思想ですね。

単なる時代劇戦争映画ではなく、実に思想的な思慮深い作品です。
「硫黄島」を見て、戦争について改めて考えた後にこの映画を見たので、よけい心に響いたのかも知れません。
「平和」とは永遠に叶うことのない願いなのかもしれませんが、決して諦めてはならないことだと、改めて思いました。

ところで、この映画全篇中国語(公用語)です。
出演陣はアンディ(香港人)をはじめ韓国人、台湾人とみなさん中国語が母国語ではありません。口の動きは合っていたので多分、全部吹き替えと思われます。
特にアンディの声がぜんぜん違う(涙)その点がちょっと残念でした。

■墨攻(ぼっこう)
■監督:ジェイコブ・C・L・チャン
■出演:アンディ・ラウ、アン・ソンギ、ワン・チーウェン、ファン・ビンビン、ウー・チーロン
■2006年 中国、香港、韓国、日本製作

The Making of 墨攻The Making of 墨攻
アンディ・ラウ


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墨攻墨攻
山本 甲士 墨攻製作委員会


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墨攻 (1)墨攻 (1)
酒見 賢一 久保田 千太郎 森 秀樹


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Oct 30, 2006

子猫ちゃん vs 悪魔 【プラダを着た悪魔】

コワイっす、やっぱこのオバちゃんコワイっす(^^;)
メリル・ストリープってこわーい!
こんな上司の下では絶対働きたくないアンケートの
筆頭に上がりそうな鬼上司との奮闘記を描いた
プラダを着た悪魔」見てきました。

アメリカでベスト・セラーになった同名小説の映画化。
原作はアメリカ版ヴォーグ編集長のアシスタントを勤めていたローレン・ワイズバーガー。自身の体験談が多分に反映されていると思われるため、本が出版されると各メディアに大きく取り上げられたそうな。
この悪魔のような上司とは、当時原作者の上司だったアメリカ版ヴォーグ編集長のアナ・ウィンターと言われてます。

ファッション誌によく目を通している方なら、この名前に見覚えがあるでしょう。
日本の雑誌にもよく出てます。
海外のセレブファッション、パーティーなどのスーパーモデルや有名女優なんかがたくさん出てますけど、ウィンター女史もよく出てますね。
かなりすんごいオバさんらしいです。

Annawinter
こちらがホンモノ、アナ・ウィンター女史

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こちらがウィンター女史がモデル(?)のミランダ。
まったく違うキャラ設定にしたことでウィンター女史モデル説を否定しようとしてるんでしょうね。

物語は一応フィクションとのこと…。
大学を卒業し、ジャーナリストを目指してNYにやってきたアンディ(アナ・ハサウェイ)は、ひょんなことから超一流ファッション誌「RUNWAY」のカリスマ編集長ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)のアシスタントになった。
田舎から出てきた女の子が、ファッション界の女王の元で、悪戦苦闘する奮闘記。
ミランダの要求とは超悪魔的。あれやこれや無理難題を24時間押しつける。
絶え間なく鳴るケータイに振り回され、私生活は破綻。彼氏とも別れてしまうわ、友人からは愛想を尽かされてしまう。
ファッションに全く興味のなかったアンディも、少しずつRUNWAYに毒され、気づけば全身ブランド物。
「ジャーナリストになりたい」という彼女の夢はいずこ…。
日常に埋没してしまった自分自身の本当の姿を見つめ直す、そんな映画です。
かなりハチャメチャな展開だけど、見ててスカっとする爽快感のある楽しい作品でした。

一番の見所は、アナ・ハサウェイの変貌ぶり。
最初のダサダサ女から、むちゃくちゃかわいいNYのキャリアウーマンへの変貌ぶりは驚きもんです。映画だからしょーがないですけど、ユニクロから一気にシャネルみたいな(笑)
メリル・ストリープのアダルト路線のファッションと対照的なアナのファッション、両方楽しめます。
シャネル、エルメス、ドルガバ、マーク・ジェイコブス、ジョン・ガリアーノなどなど。
ファッション好きの人に超おススメ。

Prada2
こんなダサ女から……

Prada3
こんなオシャレに変貌

ファッションだけじゃないですよ。
ミランダの傍若無人ぶりを見てるのも楽しいし(笑)
ストーリー的には、予想外の展開もなくどちらかというと、ツッコミどころ満載なんだけど、今の時代のキャリアウーマンって感じでいいんじゃないかな。そんなマジメ腐った話でもないし。
一昔前のキャリアウーマン映画というと「ワーキング・ガール」かな。
時代は随分変わったモノです…(シミジミ)

プラダを着た悪魔プラダを着た悪魔
サントラ マドンナ ビター・スウィート


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プラダを着た悪魔〈上〉プラダを着た悪魔〈上〉
ローレン ワイズバーガー Lauren Weisberger 佐竹 史子


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プラダを着た悪魔〈下〉プラダを着た悪魔〈下〉
ローレン ワイズバーガー Lauren Weisberger 佐竹 史子


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Oct 06, 2006

オーランドくんの顔に傷がぁ!【ヘイブン 堕ちた楽園】

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かっこいいオーランド・ブルームを期待しているなら、見ちゃダメ!(笑)
もう、オーランドくんには何度だまされたことやら…。
キミは時代劇じゃないとダメだね。
なーんでこんなつまらん映画に出るかなぁ。
「ロード・オブ・ザ・リング」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」しか良くない! 

と、のっけから怒りブチまけてしまいましたが、
オーランド・ブルーム主演最新作「 ヘイブン 堕ちた楽園」を見てきました。

Img_02

物語は、島民から税金を免除する“タックス・ヘイブン"といわれるカリブ海のケイマン諸島が舞台になっている物語。
有能なビジネスマン・カール(ビル・バクストン)はある朝突然FBIの家宅捜査を受ける。
その直前、FAXによってFBIのことを知ったカールは娘ピッパ(アグネス・ブルックナー)と100万ドルを持って、彼の脱税を手助けした弁護士アレン(スティ・イン)がいるケイマン諸島へ逃げる。

この島で生まれ育ったシャイ(オーランド・ブルーム)は、恋人アンドレア(ゾーイ・サルダナ)とひと目を避けて逢い引きをしていた。彼女の父はシャイのボスで島の有力者。アンドレアの兄ハンマーは、妹とシャイとの交際に猛反対。
アンドレアとシャイが初めて結ばれた翌朝、ハンマーに見つかったシャイは、アンドレアをレイプしたとして訴えられてしまう。それだけでは気が済まなかったハンマーは、シャイの顔に硫酸をかけ、顔に傷を負わせる。

と、二つの物語が交差してるんだかしてないんだか、サッパリわからない物語。
一応オーランドくん主演となってるけど、主演ってほどじゃないでしょう。
物語の展開の時間の流れ方がかなり入り組んでいてややこしい。

Img_03

この映画の一番のウリであるはずの、オーランド・ブルームの良さがまったく出てない。
主人公(?)シャイってのが、まったく魅力的なキャラでない。
いかにも顔だけで頭わるそー、って感じな男なわけよ。
あの美顔に傷を負わせてしまうとは、ファンからブーイング来ないかな?
相手役のゾーイ・サルダナも、あまりキレイじゃないしねぇ。

この禁断の愛の物語と平行しているビジネスマン・カールの話も中途半端で、サスペンス要素があるわけでもなく、実につまらない。オーランドくんのストーリーとの絡みもないし、いったいこの映画、何なの!(怒)

カリブの楽園(HEAVEN)、税金逃れの金持ち天国(HEAVEN)、地上の楽園ケイマン諸島の光と陰…。そんな解釈しかできないほど、つまーんない映画でした。だいたいケイマン諸島なんて行ったことないし、知らないし(苦笑)
ちなみに監督のフランク・E・フラワーズさんは、このケイマン諸島の人だそうです。

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Jul 31, 2006

来年まで待てません!【パイレーツ・オブ・カリビアン2】

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見たい、見たい、早くパート3が見たい!!
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン・チェスト」が公開されたばかりだというのに、私はもうすでにパート3が見たくてたまらない。

あんな終わり方?
そのまま来年の5月27日まで放置されるの?
ジャック・スパロウは?
タコは?
デヴィッド・ジョーンズの心臓は?

そんなことより、何よりも、私にとって一番気になるのはパート3になんと、私が愛してやまないチョウ・ユンファが海賊役で出演するからであるー!
チョット待って(一人でコーフンしているのを抑えられません)
カリブに中国人の海賊?
もしかして、監督、ジョン・ウーだったりする?
教会、白いハト、激しい銃撃戦?!
んなわけないね(苦笑)

ふぅふぅふぅ…。
ちょっと、落ち着きました。

少し冷静になります(苦笑)
それにしても「パイレーツ」は面白い。

13年前、ブラックパール号の船長になるため、デヴィッド・ジョーンズと「血の契約」を交わしたジャック・スパロウ。その契約期間が終了し、デヴィッド・ジョーンズはジャックの魂を回収しようとする。しかし、そう易々と魂を渡すはずもないジャック。敵の弱みを逆手にとって、反撃に出ようとする。幻の「デッドマン・チェスト」、この箱は一体どこにあるのか? そして箱の中身はなんじゃろなー? というお話。

エンターテインメント作品として、素直に大人から子供まで楽しめる作品だ。
善人なんだか、悪人なんだかよくわからんジャック(ジョニー・デップ)。
イケメンだけど、ちょいアホなウィル(オーランド・ブルーム)
美人だけど男勝りなエリザベス(キーラ・ナイトレイ)
この3人の三角関係?も気になるところ。

かなりコメディ路線のジョニー・デップの演技もいいし、
ホラー系?深海の悪霊、デヴィッド・ジョーンズ一家の特殊メイクもたのしい。
特にデヴィッド・ジョーンズの顔は、あぶったら良い酒の肴になりそうだ。
あれはタコ? それともイカ? かなり磯臭そうだ。
ビル・ナイが演じているが、素顔がまったく分からない(笑)
ビル・ナイファンは、ちょっと悲しいよねぇ。

Bil_1コレがビル(デヴィッド・ジョーンズ)の素顔

子供の頃は別として、例のネズミが苦手な私。
あまりTDLにもあまりキョーミないんだけど、「カリブの海賊」は例外、かなり好き。
前作もそうだが、映画化において、あのアトラクションのイメージをまったく損なわず、うまく映画にしているのが、とても嬉しい。
たしかアメリカのDisney Landにある「カリブの海賊」には、ジャック・スパロウがいるらしい。
見てみたいなぁ〜。

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト オリジナル・サウンドトラック(2万枚限定生産)(DVD付)
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パイレーツ・オブ・カリビアン 公式ビジュアルガイド
パイレーツ・オブ・カリビアン 公式ビジュアルガイド

パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち コレクターズ・エディション (パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト プレビュー・ディスク付)
パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち コレクターズ・エディション (パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト プレビュー・ディスク付)


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Jul 13, 2006

アルプスの少女になりたーい!【ハイジ】

Heidi800

口笛はなぜぇ、遠くまで聞こえるの
あの雲はなぜぇ、わたーしを待ってるの♪

といえば「アルプスの少女ハイジ」
我が国において、かなりの高い認知度を誇る
名作アニメである。

その「ハイジ」が実写版になってこの夏日本で公開される。
もともと、この物語はチューリッヒの医師の娘として生まれた
ヨハンナ・スピリが1880、81年に発表した物語。
日本ではアニメでおなじみだが、世界各国で映画化されている。

どんなお話か…
ここで説明するまでもないかな(苦笑)

両親をなくし、それまで音信不通だった父方の祖父と暮らすことになったハイジ。
その祖父、アルムおんじは村人とのつき合いを拒み、一人アルプスの山奥に暮らす変わり者。
しかし、ハイジと暮らすことで、アルムおんじの閉ざされた心は、少しずつ開かれていく。

昼間は山羊使いのペーターと一緒に放牧場へでかけ
夜はアルムおんじと一緒に、チーズづくり。
そんなのどかな幸せな生活は、長く続かなかった。

Hei_sb1

ある日突然、ハイジは親戚のおばさんにフランクフルトへ連れて行かれる。
数日だけの我慢だから…そう言われたのだが、そこに待っていたのは、車椅子の病弱なお嬢様、クララだった。ハイジはクララの遊び相手として、ゼーゼマン家にひきとられたのだった。

すぐにクララと友だちになったハイジ。
クララもハイジの天真爛漫、奇想天外な言動が楽しくて仕方なかった。

ハイジを悪い子と決めつけるロッテンマイヤーさんのいじわるにもメゲず、毎日を送るハイジだったが、アルプスへの想いは募るばかり。その心の傷が大きくなり、とうとうハイジは夢遊病になってしまう。

と、まぁ私たちがしっている、あの「ハイジ」の話が2時間という短い時間に、うまくまとめられている。そりゃ、あのアニメ(1年ぐらいやってた長編)を、映画にするというのも至難の業だろう。

どうしたって、日本人がこの映画を見るにあたって比べてしまうのがアニメのハイジである。
全体的な印象として、この映画製作にあたり、かなり日本のアニメを意識したのでは?
と思うふしがいくつもあった。
登場人物の雰囲気が、ひじょうーにアニメ版に近いのである。

映画版のハイジは、金髪に青い目。残念ながら赤いワンピースははいていないが、とてもかわいい女の子である。さほど違和感なく受け入れられる。むしろアニメ版の方が日本人の女の子っぽすぎたのかもしれない。

アルムおんじは、風貌はアニメそっくり。
白い髭をたくわえた大男である。

山羊使いのペーター。
映画ではセリフが英語なので当然英語読みの「ピーター」だが、字幕はあえて「ペーター」になっている。これは配給会社があえて日本向けにしたのだろう。赤いほっぺの隙っ歯の男の子ではなく、これまたなかなかかわいいハンサムくんであった。

車椅子のクララ。
アニメ版のクララがそのまま実写になったってかんじ。

クララのおばあさま。
大金持ちのおばあさまなんだけど、ハイジにやさしい。
ロッテンマイヤーさんとは対照的なキャラになっている。
これまた、アニメ版がそのまま実写になった感じがする。

ロッテンマイヤーさん
演じているのはジェラルディン・チャップリン。
そう、あの喜劇王チャールズ・チャップリンの娘さんである。
(娘さんって、もういい歳のおばさんなんだけど)
こちらも、アニメのロッテンマイヤーさんがそのまま実写になりました!
というぐらい、雰囲気がそっくり。
ハイジに対する意地悪ぶりは、充分アニメファンを満足させるだけのものはある。

山羊のユキちゃん
さすがに「ユキちゃん」は日本の名前だよね。
映画では「デイジー」になってました。

Hei_ma

お決まりの「白パン」だって、ハイジはタンスに隠します。
だって、目の悪いペーターのおばあさんに食べさせたかったんだもん。
それもロッテンマイヤーさんに見つかって捨てられちゃいます。

クララのおばあさまは、そんなハイジを自分の孫のようにかわいがります。
それもまた、ロッテンマイヤーさんは気に入りません。
おばあさまが帰られた後、ハイジいびりに精を出します。
でも、やさしいセバスチャンが、ハイジを助けてくれます。

アニメ版では、フランクフルトでの生活もたくさん描かれていたんだけど
映画版ではは一気にハイジは帰ります。
おじいさんとの再会もままならぬうちに、クララがアルプスに遊びに来ます。
それだけじゃありません。
なんと、クララったら、あっという間に立ちます。
そして歩きます。

アニメ版では、ここまでの道のりがえらい長かった…。
それが一気に2時間という映画の中で、クライマックスまでいってしまうと、映画としては満足なんだけど、なんだか物足りない気もしないでもない…というのが正直なところ(苦笑)
そんなに、サクッっとクララに立たれちゃうのもねぇ(笑)

実は10年ぐらい前になるのだが、イタリアへ旅行にいったとき、ホテルのテレビで「アルプスの少女ハイジ」が放送されているのを見た。
しかも最終回。クララがフランクフルトへ帰るお話だった。
もちろんイタリア語の吹き替え。
ハイジがクララにむかって「アリベデルチー、アリベデルチー!(さようなら、さようなら)」
と叫んでいたのを見て、びっくりした。
私たちの知らないところで、日本のハイジは世界中に放送されていたのかもしれない。
とすると、ハイジに対するイメージって、世界的にみても、あのハイジなのかも?

この映画をみて、やっぱり「ほしくさのベット」で寝てみたーい!
アルムおんじのチーズを食べてみたーい!
アルプスの燃えるような夕陽をみたーい!
と思ったのは、私だけではないはず…(笑)

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Jun 12, 2006

FRED PERRYの上下です【ブロークン・フラワーズ】

Flower1

ここ数年、いい具合に枯れてきたビル・マーレー。
以前はあの脂っこさに拒絶反応を示していたが、「ロスト・イン・トランスレーション」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ライフ・アクアティック」と私の評価が著しく上がっている今日この頃である。
「コーヒー&シガレッツ」(超短編オムニバス)でジム・ジャームッシュ作品にちょい出したビルも、本作「ブロークン・フラワーズ」でジャームッシュ作品に本格的主演を成し遂げる。

物語は、IT長者になったものの、ちゃんと家庭をもつでもなく、きちんと将来を考えるでもなく、その後の人生無気力でぼぉぉぉー、と過ごしている中年男の話。
同居していた彼女にも捨てられ、意気消沈している主人公ドン(ビル・マーレー)のもとに届いた一通の手紙。
差出人の名前も住所もない、ピンクの封筒に入ったその手紙には…

「あなたと別れて20年経ちました。
息子はもうすぐ19歳になります。
あなたの子です。
あなたと別れたあと、妊娠に気づいたの。
現実を受け入れ、ひとりで育てました。
彼は二日前、急に旅に出ました。
きっと父親を探すつもりでしょう…。」

隣に住むウィンストン(ジェフリー・ライト)に相談すると「手紙の主を探すんだ!」と。
かつてドン・ファンと呼ばれ、女性に事欠かなかったドン。
20年前に付き合っていた彼女とは…思い出すだけで5人もいる。
詮索好きのウィンストンはさっそく彼女らの現状を調べ、ドンに、彼女らのもとへ行け! と飛行機からレンタカーまで手配したスケジュールを渡す。
ただ一人、ミッシェル・ペペだけは5年前に交通事故で亡くなっていた。
はじめは乗り気ではなかったドン。気が付けば飛行機の中に…。

ここから始まるドンの旅。
自分の過去と向き合う、中高年の自分探しの旅が始まる…。

Flower2

この映画の要となるのがドンが訪ねる4人の女たち。

シャロン・ストーン演じるローラ。
ドンと分かれた後、カーレーサーと結婚するも夫はレース中事故死。現在は娘(かなり破天荒)と暮らしている。

フランセス・コンロイ演じるドーラ。ドンと分かれた後、結婚した夫と一緒に不動産業を営み、現在も裕福な生活をしている。子供なし。

ジェシカ・ラング演じるカルメン。優秀な弁護士だったのだが、自分の愛犬が死んだのを境に動物の言葉を理解するようになり(あくまでも自称)、動物と人間とのコミュニケーターとして活躍中。今もなお、ドンを憎んでいる(ように見える?)

ティルダ・スウィントン演じるペニー。
現在もヒッピーのような生活をしている。ドンとの別れは決してハッピーエンドではなかったらしく、彼が訪れたことでかなり動揺。「子供はいるの?」というドンの問いでブチ切れる。

20年前の回想シーンがあるわけでもなく、淡々と元彼女たちと再会するドン。
彼はこの20年で何を失い、何を得たのか…。

団塊の世代にとって、がむしゃらに仕事をした20世紀、
気が付けば、そこにいるのは老いた自分。
ビル・マーレーの無表情に近い、淡々とした演技に哀愁が漂う。
彼は「枯れた男」を演じているのか、本当に「枯れてしまった」のか?
どっちにしろ、それが今のビル・マーレーであり、一番輝いているように見えた(枯れてるのに輝いている…矛盾しているけどね)

ストーリーの結末として、誰がピンクの手紙を送ったのか、
また、息子は彼の元を訪れたのか…ということは重要ではないらしい。
その解釈は観客に委ねられている。
ハッキリ答えを出していないところが、映画の余韻を心地よいものにさせているのかもしれない。
思いっきり起承転結、びっくりするような展開、というものが全くないのだが、ジワジワと、後から効いてくるボディブローのような映画だった。

ツッコミどころはいろいろあるのだが、あえて一つ言わせてもらうと…。
20年前はモテモテ男、ドン・ファンと威名を持つほどの男だったというが、20年前というと、ちょうど「ゴーストバスターズ」の頃のビル・マーレーなわけで……あの時のビル・マーレーがモテモテだったとは、到底思えん!(苦笑)そのモテ男が、ちょい悪オヤジになるわけでもなく、ジャージの上下で暮らすようになるとは、よっぽど人生に疲れたなろうなぁ。

Flower3

ところで、ビルの元恋人4人のうち、一番驚いたのがティルダ・スウィントン。
最近の出演は「ナルニア国物語」の魔女。
デレク・ジャーマンのミューズとして活躍していることから、金髪のクールビューティーだったティルダが、黒髪にし、生活苦漂う疲れた女を演じていた。
恥ずかしいことに、エンドロールを見るまで、ティルダと気づかなかったほど。
彼女がジム・ジャームッシュ作品に出ることも驚きだが、まるっきり印象が違う女性になっていて、本当に驚いた。
デレク・ジャーマン作品はもとより、「オルランド」「コンスタンティン」とけっこう彼女の出演作を見ているのに、気づかないとは…ちょっとショックかも(苦笑)

ところで、ものすごく気になったのが、ドンが来ているジャージの上下。
よく見るとFRED PERRYじゃん! さすがIT長者、ジャージにもこだわりがあるのか?(笑)
これがADIDASとかNIKEだったりすると、スポーティーでアクティブな感じになっちゃうから、FRED PERRYがちょうどいいのかも。
にしても、この上下がけっこうかわいくてねぇ。私も部屋着に欲しいかも(笑)

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May 31, 2006

今年は沈没船ブーム?【ポセイドン】

Poseidon1

今年は沈没船ムービーが多いなぁ。
「LIMIT OF LOVE海猿」は大ヒット上映中。
そこにもう一艘、4000人の乗客を乗せた豪華客船が沈没した。
その名は「ポセイドン」。

予告を見ただけでこわかった。
あまり積極的に見るつもりなかったんだけど
運良く試写会に当たったので見ました。

ズバリ…


タイタニック
タイタニック

バックドラフト
バックドラフト

アルマゲドン
アルマゲドン

海猿を足して割ったような話。
面白い、面白くない、という感想ではなく
見ていてひたすら息苦しかった。
過呼吸じゃないけど、吸っても吸っても空気が肺に入らないような、圧迫感いっぱいの映画だった。


Poseidon2

日本ではあまり見かけないけど、豪華客船って
どれぐらいの大きさかしってる?
一度、ハワイで見たことがあるんだけど
まるで海に浮かぶビル、高層ビルが浮いているって感じ。
見てるだけで結構気持ち悪くなるほどの大きさだった(苦笑)

物語はある大晦日の夜、ポセイドンは、高さ45メートルにも及ぶ大波に直撃される。
年越しパーティー真っ最中だった船は、4000人の乗客を乗せたまま180度ひっくりかえてしまう。一気に天地が逆になり、大勢の人がその衝撃で死に、二次的に発生した火災で、さらに大勢の人が命を落とした。

パーティー会場に残った人たちは、船長の指示の元その場に残る。
頑丈な防護扉があるので、ここで救助を待つべきだ…という。
しかし、浸水は着実に広がりつつあった。
ここにとどまるべきではない、と判断した10人は、押し寄せる水と火に追われるように、屋外へ通じる扉をめざした。

と、まぁストーリー的にはたいしたことはない。
1972年に公開された『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイクである。
さほど盛り上がる場面もなく、ラブ・ロマンスもなく、ただひたすら押し寄せる浸水から逃げる、逃げる、逃げる…のみ。
見ているこっちも、水に浸かっているような気になった。
見ているだけで溺れそう(苦笑)

見所は「超絶のCG映像」(チラシにそう書いてある)
大波と船はCG、とても迫力ある映像で、これは大きなスクリーンで見る価値あり。他の見所は思い浮かばない…(^_^;)

何故かパッとしないこの映画。
その理由を考えてみた。
結論からいって、「華のある俳優」がいない。
私が知ってる俳優は、カート・ラッセルと「オペラ座の怪人」のエミー・ロッサム。最近あまり見かけなかったリチャード・ドレイファス、この3人のみ。
主役(?)のジョシュ・ルーカスは顔は知ってるけど、主役級の俳優? あまり印象に残ってない。
CGに巨額の制作費をつぎ込んだからか、出演者にあまりお金をかけてないパターンである。

Poseidon3


たいした役じゃないんだけど、注目株が一人。
ラッキー・ラリーというアホな男が登場する。
演じているのがケビン・ディロン。
マッド・ディロンをブタ鼻にしたような顔だなぁと思っていたら、なんと正真正銘マッド・ディロンの実弟だそうだ。
兄貴はクールでかっこよかったけど、弟のブタ鼻…(笑)
愛嬌があってなかなかかわいい顔してんだけど、いろんなところで兄貴と比較されちゃうんだろうな(苦笑)

同じ沈没船映画を観るのなら、断然「LIMIT OF LOVE海猿」がオススメです(笑)

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May 07, 2006

シェ〜ッ!【Vフォー・ヴェンデッタ】

Vfor1

この映画を観て、赤塚不二夫のイヤミ(シェー)を思い出した。
あぁ、こんなことを書くと年齢がバレてしまう(苦笑)
フランス人、ピエールとでも名乗りそうな、ぴよぉぉぉんとした髭、にょりんとした笑顔のマスク、髪型はどう見たってイヤミかちびまる子でしょ(笑)
どういうカテゴリーに分類されるのかさっぱりわからない「Vフォー・ヴェンデッタ」を見た。

物語は近未来のロンドン。
ヒトラーを彷彿させる独裁者により、人々は自由を失い、腐敗した政府に希望を見いだすことができずにいる。そこに現れたのが仮面の男「V」。政府をあざむくような派手なテロ行為をくり返し、国民のヒーローとなる。

かいつまんで言うとこんなお話。

アラン・ムーア作/デイビッド・ロイド画による同名の劇画が原作。
81年からイギリスの月刊誌に連載されて、カルト的人気を誇る。しかし、連載媒体が休刊してしまった。その後、アメリカのDCコミックスで復活を遂げる。

本作は、ジェイムズ・マクティーグ監督のデビュー作。
「マトリックス」のアンディ&ラリー・ウォシャウスキー兄弟が脚本・制作を勤めている。

政府が密かに行った人体実験によって「V」は生み出されたらしいのだが、そこら辺の詳細がイマイチつかめずヒロイン・イヴィー(ナタリー・ポートマン)とVの関係もイマイチぱっとせず、最終的に「V」とは何だったのかもわからず…。
最初から最後まで「?」をぬぐえない映画だった。
ま、原作がマンガ(劇画)だから、あまり深く突っ込んじゃマズイわな(苦笑)。

ストーリー的にはぱっとしない割には出演陣が豪華。
ハリウッド大作の主役を張る、というほどではないがイギリス映画には欠かせない大物が揃っている。

Vfor2

ヒロイン・イヴィーを演じるのはレオンの子役とはもう言わせない、ナタリー・ポートマン。本作では国家反逆罪で捕まり、頭を丸刈りにされてしまった役のため、実際に丸刈りになっている。本編では泣きながら頭を剃られているシーンがあるのだが、実際に剃っているとのこと。すごいねぇ、きれいな形をした頭蓋骨の人である。

終始妙ちきりんな仮面をかぶっている「V」を演じているのは、マトリックスシリーズのエージェント・スミスでお馴染みのヒューゴ・ウィービング。「ロード・オブ・ザ・リング」ではエルロンド(妖精の王様だっけ?)を演じていた。「V」もそうだが、最近まともな人間を演じていない(笑)
最後の最後で仮面を取るのかと思いきや、まったく素顔を出さずに終わってしまったのだが、よくこんなんで出演を承諾したもんだ。言われなきゃ、ヒューゴだなんて絶対分からない。「トロイ」のエドワード・ノートンの方が、まだマシだったんじゃない?(笑)

「V」を追うフィンチ警部役には「クライング・ゲーム」のスティーブン・レイ。アイルランド系俳優で英国では大変有名な人。かなりしおれた顔をしているが、なかなかクールでかっこいい。

独裁者サトラーを演じるのはジョン・ハート。
名実ともに英国を代表する俳優で映画のみならず、舞台でも活躍している。

イヴィーの上司ゴードンを演じるのは、スティーブン・フライ。
一番美しかった頃のジュード・ロウが出演した「オスカー・ワイルド」でオスカー・ワイルドを演じているのがスティーブン・フライ。本作もまたゲイの役。

英国映画好きの私としては、これだけ英国人実力派俳優(ヒューゴはたしかオージーだったかな)が揃って、こういうエンタテインメント作品に出ている、ということが嬉しかった。みなさん、比較的硬い映画ばかり出ている人たちだからね。

GW、結構人が入っているようで興行成績ランキングも上位にいる本作だが、最後まで乗り切れなかった私。どうしてもシェーのイヤミが大暴れしているだけにしか見えなかったからだろうか…(苦笑)

レディースデイの1000円で見れたので不満はない。
これが1800円だったら、憤慨してたかも(笑)

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May 03, 2006

捜しモノは何ですか?【僕の大事なコレクション】

Bokukore1

イライジャ・ウッド、ケント・デリカットになる〜(ウルルン風)
いきなりものすごい度の強いメガネ、ありえない程の七三。
見るからにヤバそうなアキバ系かと見舞うほどのキョーレツな男。これがあのイライジャ? それだけでかなりキョーミが沸いてきた『僕の大事なコレクション』を見た。

一人のユダヤ系アメリカ人の青年の自分探しの物語。
家族にまつわるありとあらゆるものを収集するジョナサン。
祖母が息を引き取る前に、ある古い写真を手渡された。
そこには、若き日の祖父と見知らぬ女性。写真のウラには

アウグスチーネとトラキムボロドにて
と書かれていた。
この写真を頼りに、ジョナサンは祖父の故郷であるウクライナへと向かう。

一方、ウクライナでは…。
「史跡巡り」と称して「ユダヤ人の祖先探し業」を営む怪しい一家。
今回の旅のお供は、一家の長男アレックスと彼の祖父。
みょーに勘違いしたアメリカかぶれのアレックス。インチキ英語で一応通訳。
目が見えるのに見えないと言い張り、サミー・デイビス・Jr.Jrと名付けられた盲導犬(?)を連れた運転手の祖父。
1枚の写真を頼りに「アウグスチーネ」という女性と「トラキムボロド」という村を訪ねてまわる。
美しい、のどかな田園が続くウクライナ。
都会とは違った時間が流れている。
内向的だったジョナサンは、素朴な(?)ウクライナの人々、アレックスや彼の祖父と犬と旅をしながら徐々に何かを見つけていく。
また、自分の国の歴史を知らなかったアレックスも、ジョナサンと旅をすることで、自分自身、また祖父の背負った歴史を知ることとなる。
そして、アレックスの祖父も、自分が今まで目を背けていたものを、改めて突きつけられる旅となった。

Bokukore2

前半は「自分探しのロードムービー」。
しかし後半から予想もしなかった展開になる。
(ネタバレになるので、何が予想外だったかはあえて書きませんが)
特に私たち日本人は、歴史上においてどのようにユダヤ人が迫害されていったかを、ほとんど知らない。この映画は決して直接的ではないのだが、ナチが行ったユダヤ人迫害のこと、また迫害を受けたユダヤ人たちのこと、そこに暮らす人たちのことを描いている作品だった。


一見ファンタジー映画のように思えるのだが、本質的なところでは「反戦」を訴えている作品だと思う。また、驚いたことにこの映画の原作「EVERYTHING IS ILLUMINATED」を書いたジョナサン・サフラン・フォア(映画の主人公と同じ名前)が、1977年生まれの若者だということ。こんなに思慮深い作品を書く作家とは、戦争を経験した年配者だと思ったほどである。
ホンワカした癒し系ファンタジー映画と思って見たら大間違い。
エンドロールを眺めながら、この映画の奥深さに感銘を受けた。
私(日本人)にとって決して身近な問題ではないが、戦争のこと、ユダヤ人のことを改めて考えさせられる作品である。
アレックスの祖父が最後にとった行動。
考えると胸が熱くなってしまった。

そしてもう一つの注目点。
監督が自身も俳優として活躍しているリーブ・シュライバー。
名前だけではわからないかも?
最近では、デンゼル・ワシントン主演の「クライシス・オブ・アメリカ」('04)で洗脳されちゃう副大統領候補を演じている。そのほか「ニューヨークの恋人」('01)、「トータル・フィアーズ」('02)などにも出演。顔を見れば「あ、知ってる!」という人も多いはず(苦笑)

あまり期待せず見たせいもあるかもしれないが、ある意味「掘り出し物」的な映画だった。
見てよかったと思う。
こういう戦争映画もアリかもね。

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Apr 19, 2006

死を迎える準備できますか?【ぼくを葬る】

Bokuoku2
大好きなフランソワ・オゾン監督。その最新作「ぼくを葬る」を見た。
「葬(ほうむ)る」とは読まず、「葬(おく)る」と読む。
ここ最近の中で、一番いい邦題だと思う。

物語は結構ヘビー。
仕事もプライベートも順調なロマン(メルヴィル・プポー)。
ある日体調が思わしくなく病院で検査をすると医者から…

全身にガンが転移している。余命は長くて3ヶ月。いや、1ヶ月かもしれない
と告知される。
残された3ヶ月、ロマンはどう過ごすのか…という物語。

この物語はオゾン監督が「死」をテーマにした渾身の3部作のうちの第2作目。
前作「まぼろし」では最愛の人の死を、そして今回「ぼくを葬る」では自身の死を描いている。

主人公ロマンの、フォトグラファーという職業と、ゲイという性癖は、監督自身を投影していると思われる。もちろんオゾン監督が現在ガンで余命わずか、というわけではない。あくまでも、オゾン監督自身が、いつか必ず訪れる「自分の死」をテーマにしているのである。
Bokuoku1
愛しているのだが、素直にそれを両親や姉、恋人に伝えることができないロマンが、唯一心を開くことができる祖母ローラ(ジャンヌ・モロー)。彼女に別れを告げるシーンは、この映画の中でも印象的だった。悲しいとか、可哀相…そんな陳腐な言葉では言い表せない、ある意味、とても神聖な時の流れを、スクリーンに感じることができた。

ある日突然余命3ヶ月。
そんなことを言われたら、私だったらどうなるだろう。
この映画を観て、自分だったら…と考えない人はいないだろう。
仕事のこと、家族のこと、友人のこと、何より自分のこと…。
今の私には想像することすらできない。
しかし、この作品の中で、主人公ロマンは自分の死を受け入れ、残された時間をどう使うか、自分は何を残せるのか…、その答えが淡々と、しかも美しく描かれている。

ロマン役のメルヴィル・プポーが実に美しい。
静かに死に向かっているにもかかわらず、ロマンの美しさが際立っていた。
ここ数年見たゲイ映画の中でも、群を抜いて美しい男性である。

美しいロマンが迎える最後のシーン。
今まで本当に数多くの映画を観てきたが、こんなに美しい「死」を見たのは生まれて初めてだった。人はこんなにも、おだやかに、美しく逝くことができるのだろうか…。

非情に重いテーマの作品ではあるが、見て、本当によかったと思う。
この作品に出会えて、本当によかったな、と思えた。

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Apr 03, 2006

カウボーイの愛【ブロークバック・マウンテン】

Broke

なんて切ない映画なんだろう…。
二人の男の、約20年におよぶ愛の物語。そんな一言で言い尽くせない熱い思いがいっぱい詰まった「ブロークバック・マウンテン」を見た。

私は大のゲイ映画好きで、メジャーなものから超マイナーなものまで、かなりの作品を見てきた。夏のレズ・ゲイ映画祭など、開催期間中ほとんど毎日通っているほどである。
その私が、今まで見たゲイ映画(といわれる作品)の中で、こんなにピュアな気持ちで涙を流したことはなかったかもしれない。この映画、ゲイ映画としてとらえないほうがいいかも…。

ワイオミングのブロークバック・マウンテンで、お互い季節労働者のカウボーイとして知り合ったイニス(ヒース・レンジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)。徐々に親しくなり、その感情はより深いものになり、事の成り行きで肉体関係を持ってしまう。しかし、お互いその感情が「愛」であることを認めることができなかった。
その後、お互い家庭を持ち、イニスはワイオミングの牧場で、ジャックは妻の父親が経営するテキサスの農耕機材販売で営業マンとして働く。
年に数回、二人で過ごすブロークバック・マウンテンでの時間が、至福の時であり、二人の生き甲斐でもあった。

1963年から81年の二人の愛は、誰にも悟られぬよう隠し続けなければならなかった。時代的にもゲイであることをオープンにできなかっただろうし、極めて保守的なアメリカのワイオミングとテキサスでは、社会的にも、また宗教的にも二人の関係を公にすることができなかった。だからこそ、ブロークバック・マウンテンで、誰にも邪魔されず二人だけで過ごしていた。
約20年の間、二人で過ごした時間はほんのわずか。
お互いの生活を捨てることもできず、思うように会うこともできない関係に、ジャックは怒りを募らせる。その怒りが二人の関係に終止符を打つことになるとは…。

抑圧されたイニスとジャックを見ているのが、とても辛かった、切なかった。
これが西海岸やNY、新宿2丁目だったら、違っていただろうに…。人を愛するということは、罪なのだろうか。

エンディングに流れるウィリー・ネルソンの「He was a friend of mine」を聞いて涙が出た。

こんなカウボーイの映画を、台湾人のアン・リーが撮ってオスカー取るって、本当にスゴイと思う。そういえば「いつか晴れた日に」もアン・リーだった。この映画もよかったなぁ(アラン・リックマンのファンなもんで…)「グリーン・デスティニー」や大コケした「ハルク」など、アン・リーという監督のキャパの広さに、改めて驚かされた。

「ブロークバック・マウンテン」、発売されたら絶対DVD買っちゃう(苦笑)

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Mar 21, 2006

老体にむち打つハリソンくん【ファイヤーウォール】

fire1

タイトルの「ファイヤーウォール」とは、コンピュータのシステムネットワークへ外部から侵入されるのを防ぐシステムのこと。この映画は、その名のごとく、銀行のセキュリティシステムをファイヤーウォールすることである。
今回のハリソンくん、銀行のセキュリティ部門幹部で、かなり優秀なプログラマーらしい。業界内では最高、最高峰の防衛力を持っているとの評判だ。

ハリソンくんが守る銀行に目を付けた強盗グループは、ハリソンくん一家を人質に、最高峰の防衛システムを誇る銀行から金融資産を強奪するようハリソンくんに強要する。システムを作った人間が、システムを破る、一番簡単なやり方である。

最初は強盗グループにやられっぱなし。
金融資産も強盗グループが指定する口座へ送金させられるし、怪しい行動が目立ち、社内でも怪しまれるし、ハリソンくん最大の危機! ってな感じである。

後はいつものパターンである。
合衆国大統領、医師、刑事、弁護士、CIAアナリスト…どのパターンも最後はハリソンくん逆転満塁ホームラン。スタローンやシュワちゃんの映画のように、ある意味結末を心配することなく安心して見ることのできる「サスペンス映画」である(苦笑)

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Mar 16, 2006

やっぱりクローネンバーグが好き!【ヒストリー・オブ・バイオレンス】

history

あんまり話題になっていないが、デイヴィッド・クローネンバーグ最新作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』が公開されている。

ここ数年、興行成績的にパッとしないクローネンバーグ。
「イグジステンス」であれ?と感じ「スパイダー少年は蜘蛛にキスをする」でなんじゃこりゃ!?と思わせてくれたが、本作では久々クローネンバーグ節を堪能させて頂いた。

私はクローネンバーグが大好きだ。
「戦慄の絆」('88)ですっかりはまり、それ以来ほとんど劇場劇場に足を運んでいる。しかし、本当はクローネンバーグの容姿が大好きなのだ(照笑)。
「ミディアン」('90)という、とてもトホホなホラー映画があるのだが、これに悪役として出演されている。そのお姿のかっこよかったこと…。スラリとした長身にクールな瞳、黒いコートを着て耽美なオーラをバンバン出しまくり、悪役だったのにむちゃくちゃカッコよかった。
「ミディアン」公開当時、LondonのTowerRecordsに、クローネンバーグの等身大看板があり、本気で盗めないかと思い詰めたほどだった(苦笑)

ま、それはさておき…。
ここ数年の作品があまり面白くなかったし、「ヒストリー」の前評判もほとんど耳に入らず、全くといっていいほど期待せずに見に行ったのだが…。こんなに私好みの作品だったとは。個人的には満足度80%、最近のクローネンバーグ映画にしちゃかなり高い。

作品の冒頭は実に退屈だった。のんびりしたアメリカの田舎町。そこに暮らす主人公トム。未だに奥さんとラブラブ。それはいいのだが、奥さんったら「10代の頃、あなたと知り合いたかった、今からその分取り返すわ」などといい、何を血迷ったかチアガールのコスプレで登場! とんだプレイを見せられ、この先一体どうなるか不安にさせられたがしかし、物語が進むにつれ、どんどんクローネンバーグ色が濃くなり、クライマックスは血で染まった。

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