中毒処方箋No.16 白洲次郎 占領を背負った男
白洲次郎といえば、エッセイスト白洲正子のご主人で、日本で一番最初にジーンズを履いた人、ものすごくダンディですてきなオジサマ……ぐらいの認識しかなかった私。
ビジュアル先行で、この人が一体何をした人なのか、ほとんど知りませんでした。
事前に知っていた知識としては、長いこと英国に留学していたことと、吉田茂首相の右腕だったと言われることぐらい。
そこで、手に取ったのがこの本。
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【内容「BOOK」データベースより】
白洲次郎=明治三五年(一九〇二年)兵庫県生まれ。神戸一中卒業後、英国ケンブリッジ大学に留学。戦前、近衛文麿、吉田茂の知遇を得る。戦後は吉田茂の側近として終戦連絡事務局次長、経済安定本部次長、貿易庁長官を歴任、日本国憲法制定の現場に立ち会った。また、いち早く貿易立国を標榜し、通商産業省を創設。GHQと激しく対峙しながら、日本の早期独立と経済復興に、“歴史の黒子”として多大な功績を挙げた。昭和六〇年没(享年八三)。紳士の哲学“プリンシプル”を尊ぶイギリス仕込みのダンディズムは終生変わらなかった。妻はエッセイストの白洲正子。
正月休みにこの本をじっくり読んでみたのですが、読めば読むほど面白い! 白洲次郎という人物が、いかにキョーレツな個性を醸しだし、多方面に影響を及ぼし、戦後の日本の復興、いやむしろアメリカからの占領後、日本の独立へどれだけ貢献した人物なのかがよく分かりました。
時に実業家、時に首相のブレーン、そうかと思えば貿易庁の初代長官をも務め、良き家庭人でもあり、スポーツマンでもあり……これ以上挙げたらキリがないぐらい多才な人物です。
私利私欲に溺れることなく、肩書きにこだわらず、己の信じる道を突き進む……これぞ白洲次郎の生き様です。かっこいい!
今、こんな日本人いるでしょうか?
日本の政治の中枢にいる人達に、白洲次郎の爪の垢を飲ませたい、と真剣に思うのはワタシだけでないはず(苦笑)
しかし、現在の首相である麻生太郎がこの世に誕生したのは、この白洲次郎のおかげなのです。
吉田茂が娘・和子に良い相手を見つけてくれと白洲に頼み、連れてきたのが麻生太賀吉。そうです、この人が麻生太郎のお父さんです。
白洲次郎も、自分が薦めた麻生太賀吉の息子が、こんな支持率低迷(“ていまい”と読まないでください)な政権を執ることになるとは思いも寄らなかったことでしょう(笑)
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